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日本最古の神社建築「宇治上神社」

日本最古の神社建築は宇治にあります。

「宇治上神社」

本殿、拝殿とも「国宝」です。
宇治上神社の他にも国宝に指定された建造物を幾つか見に行ったことがありますが、もう現代建築では到底かないません。

デザインも上、材料の質の高さも上、醸し出す雰囲気も上。

最高の音色が聴こえてきます。

「本殿」2018年撮影 

さて、宇治神社本殿は現存する神社と比べるとあまり見ない形式です。
ちょっと専門的になりますが、神社建築の構造形式を説明する時は、"〇間社〇〇造"というように表します。

 正面間口の柱間の数が、
1間なら一間社、
3間なら三間社

また、全国的に多い神社の構造形式は「流造」です。
大体7割くらいはこれでしょうか。

↓↓の写真の神谷神社は三間社流造です。
私の好きな檜皮葺です。こちらも訪れた時はひっそりと重く確かなオーラを放っていました。素敵です。

国宝「神谷神社」2021年撮影
三間社流造

ちなみに、こちらは香川の神谷神社ですが、京都の神谷神社が鬼滅の刃の影響でフィーバーしているそうです。
炭治郎が修行中に一刀両断した岩に似た巨石があるようです。

もちろん、香川の神谷神社にも「影向石」と言われる巨石があります。

余談ですが、
祭神も火結命(ほむすびのみこと)という火の神です。


宇治上神社の話に戻りますが、宇治上神社の建築形式は何?と、言われたらこのように言います。

「内殿は全て一間社流造であり、三棟の内殿は覆屋で覆われて左右に並列する。」

その他、屋根材や細部彫刻など様々な形式がありますが、研究者同士の会話になってくるかと思います。

地域による違い


またこの構造形式は地域によって分布に違いがありますし、その地域特有の形式というのもあります。

皆さんも地元の神社がどのような形式か見てみてると面白いかもしれません。
よくある形式なのか、変わった形式なのか、、、

ちなみに、現在住んでいる岡山県には「中山造」という特有の形式があります。地元の愛知県には「尾張造」という形式があります。


最後に

よく建築探訪に出かける私ですが、現代建築よりも多く神社には百社以上は訪れているかと思います。

現代建築に悲しさを覚えたらよく神社に行き、勇気と希望を頂いてます。また定期的に神社建築についても記録していきたいと思います。

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