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スタジアム・アリーナビジネスを盛り上げる関連サービス3選!

これは「#10年後にスポーツ業界を盛り上げる若者たち のAdvent Calendar 2023」の6日目の記事です。

昨日はGLOWさんの「企業とサービスから見るスポーツビジネスの多様性。」の記事でした!
具体的な企業やサービスの事例を通してスポーツとのビジネスとしての関わり方のイメージができる記事となっています。ぜひ読んでみてください🙌

6日目の記事はたつや@GLOWが担当します!!
テーマは「スタジアム・アリーナビジネスを盛り上げる関連サービス3選!」です!!


はじめに

今年開幕した北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールドや2023年夏を象徴するスポーツの国際大会FIBAバスケットボールワールドカップ2023の会場となった沖縄アリーナなど日本中のいたるところで、スポーツ施設の活性化が進んでいる。

スポーツ庁の掲げたスタジアム・アリーナ改革は「観るスポーツ」の価値を最大化することで、地域の活性化や持続的な成長をもたらし、スタジアム・アリーナを核とした新しい公益を産むことを目的として進められている。
(スポーツ施設のコストセンターからプロフィットセンターへの転換の必要性は繰り返し述べられている通りだ。)

ここでは、顧客体験の向上や運営システムの改善などスタジアム・アリーナビジネスに関わるサービスをいくつか紹介する。
私自身、この領域には大変興味があり、スポーツの価値の源泉である試合の周辺サービスの発達はスポーツの産業化のための重要なピースだと考えている。


導入ハードルの低いレジレスサービス「Zippin」

「人々が同時刻に1つの場所に集まり熱狂する」というスポーツ現地観戦の最大の価値は裏返せば、人の渋滞を生む原因となる。
スタジアム・アリーナでの飲食やグッズの長い待ち時間はスポーツ観戦体験を損なわせる要因の1つである。

消費者のこうした不満を解決するために海外のスタジアム・アリーナで導入が進んでいるのが、レジレスサービスである。
Amazon Goを代表格としたレジレスサービスは店内で手に取った購入品を映像解析や重量センサーなどにより自動で識別し、ゲートを通って外に出るだけで事前登録した方法での決済がなされるというものだ。決済の手間を省くことによる待ち時間の緩和が大きなメリットとしてある。

このレジレスサービスの1つがアメリカのスタートアップ企業Zippinである。Zippinの大きな特徴は導入の容易さにある。既成のハードウェアを利用することにより低い価格と短い導入期間でシステムを利用することができる。他のレジレスサービスでは3ヶ月ほどかかるシステム導入をスムーズに行うことができる点や必要な店舗面積も比較的小さくても良いことから、現在の日本のスタジアムアリーナへの導入が期待されている。

日本においては富士通がZippinの総代理店として、独占販売することが2020年に決まっている。


観戦しながら座席まで商品をデリバリー!「売り子ール」

Jリーグでは通称"スタグル”と呼ばれ、ファンの楽しみになっている試合観戦のお供スタジアムグルメ。選手とのコラボや地域ならではの食べ物などスタジアムでしか食べられない魅力のあるスタジアムグルメだが、野球とは異なり、サッカーなどの試合展開が激しい競技ではなかなか試合中に買いに行くことができない。
結果として、運営側からすると試合中は飲食の売り上げが期待できない空白の時間が生まれ、観戦者からするとハーフタイム中の大行列に嫌気がさす状態となっている。

そうした現状に対してのアプローチの1つが売り子ールである。
売り子ールはスポーツ観戦中にスマホで商品を注文し、座席にいるまま食べ物やグッズをデリバリーしてもらえるサービスだ。座席に設置されているQRコードやNFCを読み込むことでアプリのダウンロードや会員登録など必要無く、利用することができる。
観戦しながら飲食を利用できなかったファミリー層への顧客拡大による飲食の売り上げ向上や観戦体験の向上が見込まれている。

※参考:Jリーグクラブジェフユナイテッド市原・千葉への導入事例


スポーツ観戦×音声配信「CHEERPHONE」

CHEERPHONE(チアホン)はPanasonicが提供する新しいスポーツ観戦の形でファンエンゲージメントを高める音声配信サービスだ。スポーツ観戦に慣れていない人でもルールを理解したり、選手やチームについての情報を知ったりしながら観戦できるサービスとなっている。

選手やルールなど知らないことが多く、定着しないライトなファン層に向けて、競技やチームや選手への理解や興味を促すことで、ファンからのチームへの愛着を増やしていくことを目的としている。


まとめ

ここまでスタジアム・アリーナビジネスに関わるサービス3選みてきたが、いかがだっただろうか。
スタジアム・アリーナは多くの人が集まり、地域が活性化されるための中心地としての役割が期待されている。スポーツ庁として推進しているスタジアム・アリーナ改革に伴って、スポーツの現地での観戦体験の向上やスポーツの楽しみ方のバリエーションを増やすサービスが出てくることでより面白いスポーツ業界となるだろう。
日頃から情報感度高くこうした情報に触れられるようにしたいと切実に感じる。。


最後に

これは「#10年後にスポーツ業界を盛り上げる若者たち のAdvent Calendar 2023」の6日目の記事です。

明日はGLOW~スポビズ若手コミュニティ~さんが担当します!
お楽しみに🙌

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