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心療内科医が教える本当の休み方


💡ポイント

  1. 自分を優先する

  2. ストレスに気がつかない

  3. リフレッシュのやり方

  4. バランスのいい休日を過ごす

  5. 繋がりを大切にする

📕この本は

アンケートを取った際に、疲れていると回答する人が約8割いるそうだ。
著者はその原因の1つに「ちゃんと休めていない」からではないかと指摘している。

そんな著者から「ちゃんと休む技術」を知ることができるようになる。

📕多くの人が上手く休めていない

上手く休めていない理由は3つある。

自分より周りの人や会社を優先している

自分のニーズを後回しにして会社や他人のニーズばかりに応えているとなかなかゆっくり休むことができない。

特に「休むと迷惑をかける」「評価を下げたくない」と感じる人ほど責任感が強くて、真面目な人ほどこの傾向が強い。

例えば、自分のプライベートの予定があったとしても、上司にお願いされると仕事を優先してしまう。そんな時でも勇気を持って自分の楽しみを優先することがメンタルを壊さないために大事なことになる。

ストレスがかかっていることに気付けない

私たちの身体は多少のストレスは誤魔化して耐えれるようにできている。

実際にストレスがかかっている時に人間の身体はそのストレスに対抗するために、副腎から「抗ストレスホルモン」と呼ばれるアドレナリンやコルチゾールといった物質を放出させる。

それが分泌されると心拍数や血圧が上昇し、集中力や上がりストレスを感じない戦闘モードにさせてくれる。
取引先との商談、人前での発表、スポーツの大会などで分泌され、やっている最中はあまり疲れを感じないがそれが終わった瞬間に疲労に気づくことになる。

適度なストレスは集中力を高めてパフォーマンスを上げてくれる。
しかし、ストレスが慢性的に長く続くと段々とそれに心身が耐えきれなくなる。

また、抗ストレスホルモンは基本的に3ヶ月までしか分泌されない。
それを過ぎると色々な症状が出始める。

自分が何をすればリフレッシュできるのかわかっていない

リフレッシュできるやり方は人それぞれであるが特に厄介なのは中毒性もあって精神的に病みやすいSNSだろう。

SNSを見ているとついつい人と比べてしまって自分がいかにちっぽけな存在なのかが嫌ってほどわかってしまう。人と比べることは最も人を不幸にする行為である。

SNSやゲームなど中毒性の高いものが多く存在しており、リフレッシュできる休日を過ごしづらくなっている。

📕自律神経のバランスをとる休み方が良い休み方

これかこの本のメインテーマとなる。


自律神経とは

呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排尿、排便など生きていく上で欠かせない生命活動を維持するために24時間365日休むことなく働き続けている神経のこと。

全身に隈なく張り巡らされており、ストレスや環境の変化などに応じて体を微調整しながら、全身を最適な状態に保っている。


このことから自律神経のバランスがストレスなどによって崩れてしまうと、体調を崩したり、疲れやすくなったりする。

また、自律神経には3つのモードが存在している。
『交感神経』『副交感神経の腹側』『副交感神経の背側』である。

交感神経:心拍数や呼吸が速くなり集中力が上がる。

副交感神経の腹側:心拍数が下がり、呼吸が遅くなり、睡眠や休息に適している状態になる。(リラックス状態)

副交感神経の背側:省エネで呼吸が浅く、無感情でボーッとしている状態になる。

そして、仕事中にはリラックスしている人はほぼいないので、『交感神経』『副交感神経の背側』の2つのどちらかの状態である。
自分自身が緊張などストレスを感じた時にどちらの状態になるかを理解する。理解することが適切な休み方を知る最初の1歩になる。

📕逆の状態になるようにバランスをとって行動する

『交感神経』『副交感神経の背側』の2つのどちらかに偏らないように、この真ん中のリラックス状態に持っていくことが良い休日になる。

例えば、『交感神経』の人の場合は、状態を抜け出すために本を読んだり静かに休日を過ごすと良い。

逆に『副交感神経の背側』の人の場合は、状態を抜け出すためにクラブで踊ったり、ディズニーランドに行ったりとアクティブに過ごすと良い。

ようあるミスは、『交感神経』の人が休日も登山などをするパターンになる。
これをすると自律神経が偏りやすくなって疲れやすくなる。

📕リラックスするために

なかなかリラックスできないという人へリラックスするポイントを2つ説明する。

繋がりを感じる

何かしらの繋がりを感じる時に私たちは最もリラックスできる生き物である。

例えが、人と抱きしめあったり、ペットを撫でたり、お店の店員とちょっとした会話するだけでも繋がりを感じて、気分が高まる。

逆に孤独感を感じると免疫力が弱まり脳機能が低下し、睡眠の質が悪くなったり、疲労感やイライラが増すようになる。

そのため適度に繋がりを感じることはするためには必須になる。

支えになったものを思い出す

人生には波があり誰でも辛い時を乗り越えているから今生きていると思うが、自分が辛い時にどうやって乗り越えてきたのか、その方法を思い出して実践することでリラックスできる可能性がある。

📕心と身体の疲れが取れると想像以上に前向きになれる

良い休日を過ごしてり、繋がりを感じることができれば、自分でもわかるくらい元気で明るくなっている。

例えば、仕事のパフォーマンスが上がったり、ご飯が美味しくなったり、人に優しくなれたり、前より自分を好きになれたりするとこの本には書かれている。

逆に、自分がきついと他人にも優しくできないし、仕事のパフォーマンスが下がってしまう。

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