見出し画像

メルカリを卒業して、ラブグラフに参画します

2019年10月末を持ちまして、約2年半(Labit時代も含めるとおよそ3年半)働いた株式会社メルカリを退職しました。

在職期間中、仕事をご一緒させていただいた社内外の皆さま、本当にありがとうございました!

画像2

最終出社日、オフィスエントランスにて

メルカリでの挫折と成長の日々

Labitのメンバーとメルカリにジョインさせていただいたのが、約2年半前の2017年7月。学びのフリマアプリ「teacha」のリリース、撤退を経て、メルカリJPのGrowthチームに異動させていただいたのが2018年6月。

「teacha」の立ち上げは、毎日が文化祭のようなエキサイティングな日々の連続でした。「メルカリ」は誰もが物を売れる世界をつくり、「BASE」がオンラインショップの開設、決済、集客のハードルをグッと下げたように、「teacha」では、教える、学ぶのハードルを下げることで、誰もが先生になれて、誰もが生徒になれるような世界観を目指していました。

そんな世の中にない新しい価値を作り上げていくことのダイナミックさと繊細さ、初期ユーザー獲得の泥臭さと、はじめてユーザーに使ってもらったときの嬉しさ。ジェットコースターみたいな毎日だったけど、そんな状況がさらに自分を夢中にさせていきました。

ただ、そういったエキサイティングな毎日を送る中で、自身の役割について、もがき、悩むことも少なくはありませんでした。C向けサービスのゼロイチは、圧倒的な1人の天才の存在、彼らの紡ぐ世界観、ファーストユーザーとしての研ぎ済まれた感性の前に、到底自分ではどうしようもできない壁に幾度となくぶつかりました。

ただ、その葛藤を吹き飛ばしてくれたのは、teachaクローズ後に配属いただいた、Growthチームでの仕事でした。

1→10、10→100のフェーズでは、自身の努力や、チームのコトに向かう熱量次第でしっかりと結果を残せる、これを実際の実体験として経験できたことが、例え会社やサービスが変わったとしても、グロースというフェーズに携わっていこう、と思う強いきっかけをくれました。

PM、エンジニア、デザイナー、BI、PR、リーガル、ファイナンスの方々など数えきれないほどのプロフェッショナルな方々と、年5,000億円にも及ぶ流通総額のグロースという壮大な目標に向けて駆け抜けたメルカリでの日々は、私にとっての大きな誇りです。

これからも、メルカリがさらに大きく、面白く、世の中をあっと驚かせる 会社に成長していくことを願っていますし、その中心に今のGrowthチームのメンバーがいてくれたらうれしいなと思っています。

画像5

メルカリ入社当日。まだオフィスも人が少ない。左端はmocchiccさん

画像6

teachaリリース記念に開発メンバーと

画像7

メルカリ最終出社日にGrowthチームの皆さんと

株式会社ラブグラフにいきます

次は株式会社ラブグラフのサービスグロースに携わります。

ラブグラフ「幸せな瞬間を、もっと世界に。」というコンセプトのもと、写真を撮ってもらいたいゲストと、写真を撮影したいカメラマンをマッチングするプラットフォームを提供しています。

カップルからファミリーまで老若男女問わず、様々な方にご利用いただいています。

画像8

画像7

代表の駒下からは、1年ほど前から声をかけてもらっていたのですが、当時の事業フェーズで求められるバリューと、自分の発揮できるバリューには相違があったこと、またメルカリでも事業を伸ばす経験と結果を残してから次のステージに進みたい、という理由で当時は形にはなりませんでした。

ただ、自分自身も大好きなサービスでだったこともあり、年明けくらいから副業という形で少しずつコミットさせてもらい、事業やメンバーについて深く知る時間をつくれたこと、またメルカリでも自身の納得のゆく結果を残せたこともあり、今回のタイミングで入らせてもらうこととなりました。

なぜラブグラフのなのか

サービス自体がとても好き、ということに加えて、世の中の変化やチームの状況なども今回の意思決定には大きく影響していました。

(1),ブランドへの揺り戻し

D2Cの潮流を筆頭として、ここ数年ブランドというものへの揺り戻しが起こっているように感じます。

ブランド(英: brand)とは、ある財・サービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。
Wikipediaより

現代は言わばAmazonやGoogleによる総レコメンド社会。この中では「自分自身で何かを選び取ったんだ!」という意思決定自体に、無意識的に渇望している人が少なくないと思っています。

この流れの中では、安い、早い、何でも買えるというような画一的な機能的価値ではなく、その商品やサービスのストーリー、世界観、意義といった多様な情緒的価値での意思決定に重きが置かれるようになります。D2Cのサービスグロースがまさにこれだと思っていて、今後ブランドの担う役割は増々大きくなると感じています。

ラブグラフは「遊園地ではなくテーマパークを」というサービス哲学を掲げています。遊園地はより高いジェットコースターに、テーマパークは世界観やそれを体現する従業員の教育などにコストをかけます。この目に見えないソフト的な価値をどれだけ積み重ねられるかが、唯一無二のサービスを生み出しブランドを作り上げていくことにつながると信じています。

ヒト・モノ・カネの大半は、いまだに便利で分かりやすいものに流れていますが、少しずつ風向きの変わる気配も感じています。

(2),ブランドを帯びたCtoCへの可能性

そしてのこのブランドというものがバーティカル×サービスC2Cとの相性が非常に良いのではないかと思っています。

2018年のDMMおかんのサービス終了は記憶に新しいですが、供給サイド起因で事業が立ち行かなくなるケースは、今後も増えていくのではないかと思っています。

しかし、このプラットフォーム自体がブランドを帯びることこそが、供給サイドが持続的に増えていく肝になっていくのではないか、とも思うのです。もちろんこれは需要サイドも然り。

ラブグラフには、「自然な笑顔や好きな人の前でしか見せない表情を写真としてカタチにすることで、少しでも幸せに感じる瞬間を増やしていきたい」という想いのもと、全国に300名以上のカメラマンが在籍しています。

そして、カメラマン養成講座LGC(LoveGrapher Creation)を通して、この想いに共感する仲間を増やす活動を行っています。撮影やレタッチに関する講座、レビューの他、ゲストに最高の体験をお届けするためのラブグラフならではのホスピタリティも伝えています。そして、これこそが、他のCtoCサービスには真似できない、ラブグラフならではのブランドを生み出す源泉になっていると感じました。

また、ブランドが強くなるにつれて、LTVは上がり、マーケティングチャネル次第ではCPAを下げていくこともできるため(もちろんフェーズや、サービス特性によっては議論の余地を残しますが)、その分、理論上はカメラマンの方に還元できる報酬も多くなるわけです。

カメラマンの方には、ラブグラフというブランドの中で思う存分活動をいただきつつ、しっかりと報酬が受け取れるようにしていくことで、上述の需給バランスを解決し、永続的に使っていただけるプラットフォームとして成長する可能性を感じています。このあたりはグロース人材としての腕の見せ所になると思っているので頑張ります💪

(3),多才なタレントが集うホットスポット

DeNA創業者の川田省吾さんの「ホットスポット」という考え方があるのですが、私にとってのホットスポットが、まさにラブグラフでした。

ホットスポットとは、高濃度で優秀な才能が集まり、自分たちがまさにこれから世界を変えるんだと信じ切って、そして狂ったように働いている集団のこと。起業家仲間には、ある時そういう異様な状況になるときがあるんです。自分が変質してしまうのではないかと思うほど、猛烈に働く(笑)。異様なオーラが出ている不思議な状態です

※興味のある方は上記の記事を読んでみてください。

代表の駒下は、強力なビジョンを持ちつつ、冷静さも兼ね備えた経営者。共同創業者の村田は、ブランドをイチから創り出す抜群の感性と熱量を持っていて、それでいてめちゃくちゃ仲間思いの熱いフォロワー。そして、ロジカルな思考を持ちつつ、情緒的な言葉を紡ぐ力に長けたみんなの頼れる兄貴、宮村。ファーストユーザーとしてのゲスト視点と、事業家としての高い視座を兼ね備えるCPOの吉村。データを重んじつつも、個々人がブランドを守ることができる組織文化など。

「幸せな瞬間を、もっと世界に。」という使命感、「自分達にしかできないことを成し遂げていくんだ」という高揚感に包まれた、ラブグラフというホットスポットの中で、強烈な経験を積んでいきたいと思います。

スクリーンショット 2019-10-28 0.31.39

ちなみに、入社を検討してる段階で、現経営メンバーの駒下、村田、宮村、吉村から直筆のお手紙をいただきました。機会があればどこかで公開したいw

まとめると、ブランドへの揺り戻しという事象が顕著になっており、これがバーティカル×サービスC2Cと相性がよいということ。そして、このトレンドに対して、ホットスポットなチームで挑むことができるエキサイティングな環境であることが今回の意思決定の主な理由になります。

最後に

ラブグラフでは、一緒に働く仲間を募集しています!

ラブグラフで挑戦したいこと、まだまだたくさんあります。スモールブランドの展開、データ分析基盤の整備、自動レタッチシステムの開発などなど。

ここからはブランドを進化させ、トレンドを起こす攻めのフェーズ!

少しでも興味をお持ちの方もそうでない方も、ぜひこちらの資料をご一読ください!ラブグラフで作りたい世界、プロダクト、開発環境、メンバー構成などをまとめております。特に、エンジニアのみなさま、ご連絡お待ちしております!

#ポエム #スタートアップ #キャリア #退職エントリ  #退職エントリー 



この記事が参加している募集

退職エントリ