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誰かに相談する事の大切さ


「この案件はミスれない」

毎朝、頭の中で無限にループする声を聞きながら通勤の為、地下鉄に乗っていた。

頭の声とは裏腹に発車を告げるベルを聞くたびに不安で胸の奥がモヤモヤする感覚が強くなる。

そして、、、

8年前の夏のある日、会社の最寄駅の改札を出る事なく、反対方向の電車に乗っていた。

しかし、家には戻れない。

家には「男とはどんな困難にも弱音を吐かず、働くもの」という現実があるような気がしていた。

誰かに相談する事も出来なかった。

「あいつはメンタルの弱いやつ」だと思われるのを避けていた。

夕方までネットカフェにこもり、何事もなかったように家に帰り、夕飯を食べ、風呂に行って、ベッドに入る。朝が来るのが怖かった。

そして一人で抱え込み続けた結果、

遂に朝、ベッドからでれなくなった。

そうなって初めて、家族に「しんどい」と言えた。会社の上司にも「しんどい」と言え、相談できた。一定期間休暇をもらい、自分と向き合う事が出来た。

自分の思考の癖である「〇〇であるべき」との考えや「〇〇が起こったらどうしよう」という考えが、幻想であることに気づいた。

自分の現実を受け入れ、正直に気持ちを打ち明けた後、周囲は最大限サポートしてくれた。

自分でも認知行動療法の受診や様々な心理学の本の購読など、前に進む為の策を講じた。

あれから8年、未だ不安が押し寄せる事はあるけれど、「絶対大丈夫、なんとかなる」と言い聞かせながら働き、生きている。

もし今、しんどい境遇にいる人がいたら一人で抱え込まず、友人、家族、信頼をおける会社の同僚、オンラインカウンセリングサービスの利用、、とにかく誰かに素直な気持ちを打ち明けてみてほい。

しんどい思いを抱えながらも、日々頑張っている人が少しでも楽になればと願います。




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