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活動再開 名古屋・能楽ワークショップ12年の積み重ね

今回の自粛期間を経て、今週末が初めてのイベント再開でした。名古屋にて金・土・日と三日間の能楽ワークショップ。会場は大須にある七ツ寺共同スタジオというブラックボックスの小劇場です。

今回は扉を開けて換気をしながらのワークショップでした。この状況で集中できるか心配をしていましたが、全くの杞憂でした。

二つのチームに別れて仕舞「砧・きぬた」の一部分を覚えて、発表しました。お能を良くご存知の方は「砧」は難しい曲で初心者向きでは無い事がわかると思います。ただ、その分「能らしさ」のエッセンスが詰まっているので、近年よく課題曲に用います。三日間の最後は一人一人が本番形式で舞台を勤めます。内容はとても深いところまで行けたので講師が却って勉強になりました。

最後は記念撮影。今回は第12回という事で早くも12年が経ったという事です。このワークショップは双身機関という劇団の代表・土屋さんと韓国で出会って始まったもので、おそらく僕が講師を勤めるワークショップの中で一番長く続いている催しです。土屋さん、いつも本当に有難うございます。中々厳しい状況の中、開催できて本当に良かったです。ご参加頂いた皆様、本当に有難うございました。

写真で僕が持っているのは砧の香合(こうごう)です。砧は秋の曲で、遠く離れた夫を思う妻が主人公の悲しくも美しい曲です。

京都画壇の日本画家・上村松園画伯は金剛流の愛好家でもありました。上村松園画伯の「砧」は主人公のそんな複雑な思いを見事にあらわした作品だと思います。

今回は名古屋への移動は車でしましたが、帰りに鈴鹿SAでゆっくり休んで京都に戻ってきました。明日からお稽古教室が再開します。安全を確保しながらしっかりお稽古しようと思います。

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