アイデア発想法に関する言説集
【2020年5月5日更新】
ここでは、アイデアに関する参考文献を、言説の引用とともにメモしてあります。
日々更新します。
アイデア発想において非常に有意義なメモになることを期待して、(更新がラクなので)noteに掲載させていただきます。
■参考ルール
・文献レビューも含む。
・言説を取り上げる場合は、原則文献のページ数まで記述する。
・参考文献リストはwordファイルで随時別保存。
・この「枠内」の語調は、「だ・である」で行うこととする(引用を除く)。
アイデアとは
コピーライター J・W・ヤング:
「どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことは、まず第一に原理であり第二に方法である。これはアイデアを作り出す技術についても同じことである。特殊な断片的知識というものは全く役に立たない。それは(略)急速に古ぼけていく事実から出来ている知識だからだ。原理と方法こそが全てである。」
文)
本田宗一郎:
「思想がさき、技術はあと」
文)
建築家 平尾和洋:
「アイデアには、①社会評価の求められるアイデアと、②評価を問わない自己表現のためのアイデアの2つがある」
「前者はデザイン・アイデアのように、一定のレベルが求められる「競技のアイデア」です。後者は、元々の字義通りの「広義のアイデア」と区別します。」
文) 平尾和洋 : 建築デザイン発想法 21のアイデアツール、学芸出版社、pp.12-14、2009
創造性(クリエイティビティー)と独創性(オリジナリティー)
心理学者 アブラハム・H・マズロー:
創造性についての区分
①特別な才能の創造性:天才・科学者・芸術家による社会的評価が必要な創造性。時として病的なもの。
②自己実現の創造性:誰でもできる、社会的評価が不要な創造性で、それを行う人間の人格の統合に寄与するもの。
文)
「天才型の創造性」と「努力型の創造性」があるってことですね。
「他者の評価が必要なレベル」と「自分のやりがいを満足するレベル」があるとも言え、アイデアが要求されるレベルにもこの2つは参考になります。
精神分析学者 シャハテル:
創造性の根底にある動機付けは、「周囲の世界と関係をもちたい」という人間の欲求であるというと指摘した。
文)
R・J・ホールマン:
独創性(オリジナリティー)の有無を判断するための尺度
①新しさ(Novelty)
②意外さ(Unpredictability)=今までの経験から予期できないこと
③ユニークさ(Uniqueness)=他と比較できないこと
④驚き(Surprise)
文)
ヒラメキの手順
優れたヒラメキには、一定の手順があると言われています。
生物学・物理学者ヘルツホルムと数学者ポアンカレ:
①もはや先に進めなくなるまで続行される最初の探求
②休息と回復の期間
③突然の予期せざる解決の到来
④洞察の真実を確定するために要する意識的努力の期間
文)
心理学者 ワラス:
①準備(Preparation)
②あたため(孵化)(Incubation)
:蓄積された素材が内的な丹精と組織化を受ける
③ひらめき(啓示)(Illumination)
:自発的に生じ、意識的に統制することができない
④検証・実証(Verification)
:創造者自身の批判的評価
文)
疫学者 ロスマン:
①欲求または困難性の観察〈問題への視点が生まれつつある〉
②欲求の分析
③利用できるすべての情報の調査
④あらゆる客観的な解決の系統化
⑤これらの解決の得失の批判的分析〈ここまでが準備と孵化〉
⑥新しいアイデアの誕生ーすなわち発見
⑦最も有望な解決を調べ尽くす試行と各段階の一部または全部による
最後の具体化の選択と完成
文)
コピーライター J ・W・ヤング:
①資料集め
②資料の咀嚼
③孵化過程(データの組合わせ)
④アイデアの誕生・ユーレカ
⑤現実の有用性のためにアイデアを具体化し展開させる段階
文)
コピーライター A・オズボーン:
①見当づけ:問題の指摘
②準備期 :適切な資料の収集
③分析期 :関連する素材の分析
④着想期 :諸アイデアによる選択の積み重ね
⑤孵化期 :啓示を呼び込むための「休止」〈ここまで準備と孵化〉
⑥統合期 :個々の断片の統合
⑦評価期 :生成したアイデアの評価
文)
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