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それは自分のせい?環境のせい?

アインシュタインは「もし月に自我があったら、月は、地球を回る軌道を永遠に回り続けながら、自分の意志で回っていると思って疑わないだろう…それと同じように、人間より高度な洞察力とより完璧な知性を持つ存在が人間の行動を見たら、人間が自らの自由意志で行動していると思い込んでいる姿は微笑ましく思うに違いない。」
ペンシルベニア大学のアントニー・キャッシュモアは
「自由意志とは、実際には、DNAと環境および、なんらかの確立過程の相互作用である」

要するに、「私たちには意志なんてなくて誰か(環境)に操作されているんじゃ!?」
ということです。

これは因果関係に注目するとわかるかもしれません。
因果関係とは分かりやすく、たね(因)が水・太陽・土(縁)と結びつき、花が咲く(果)です。
因+縁→果
となるわけです。

2600年前にインドにいた釈迦という人物は、
私たちのこれからの幸、不幸はどうやって決まるのかということに対して、
「私たちの行い(業)が運命を決める」と言っています。
自身が勉強すれば自分の身になる。試験日という縁が来たら、合格発表日で良い結果を受けるのは当たり前ですよね。それが運命なのだよ。と教えられているのです。

でも人間には自由意志はなさそうジャン?
だって毎年ダイエットしようとしてるのに、今年こそは!と思ってるのにできないジャン…


業には力があります。業は阿頼耶識と呼ばれる蔵に入って保存されます。
そして、自分自身が積み重ねた業力によって人間は行動を駆り立てられるのです。現代語で言うならば中毒と言うかなんというか…
わかっていてもやめられない!状態がそれです。
「業力は大象百匹に勝る」とも言われてるくらい。行ってきたことは変え難いのです。

タバコなど、は悪い例ですが、いい例もあります。ついついゴミを分別せずにはいられない!や、将棋で追い込まれた時に無意識で打った手が実は最善手だったこと。など

なので、全部自分のせいなのです。と言いたいところですが、
「縁」の影響もあります。環境です。
あーあこの結婚相手、恋人ミスったな、と思うのなら相手は悪縁でした。
さらに言うと、あなたの中に、悪因があったのです。
選んだ株が暴落した、変な人に絡まれた。なども悪因と悪縁が結びついたがゆえなのです。
善因は善果と結びつきやすく、悪因は悪果と結びつきやすいと言われています。
しかもたね、業力は消えることはありません。保存されてことあるごとに出現すると言われています。

つまり言いたいことは、自由意志の存在は自分にもなく、環境にもない。と言うことなのです。さらに言えば、自分の中と環境に自由意志があり、自分の中と環境に自由意志はないのです。

これは釈迦が説いた中道(極端を行かない思想とも親和性があります。)
うーむ🤔素晴らしすぎる。




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