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女性用タキシードという存在を知った。

「''タキシード''って検索すると『タキシードサム』か『タキシード仮面』が出てくるんですよね」

先日、女性向けタキシードのレンタルサービスや情報発信を行っているせんさんとお話する機会をいただいた。その会話の中で、思いもがけないワードが飛び出してきたので、私はつい笑ってしまった。
せんさんは普段からSNSなどでタキシードについて情報収集をされているが、なかなか女性向けタキシードについて発言がヒットせず、かわいいペンギンか、かの有名なイケメンが出てきてしまうのだという。

そんな中で、先日私がつぶやいた一言がサーチに引っかかり声を掛けていただいた。

こんなこと書いておきながら、女性用タキシードというものがあることを知らなかった。男性用タキシードをそのまま着るイメージでいたからだ。それは私が当たり前のようにメンズ服を着ることも理由にはあるのだけれど、タキシード=男性 ドレス=女性という固定概念があったからだ。ちょっと考えれば女性の体型に合わせたタキシードがあるかも、と思いついたはずだ。

タキシードも花嫁がオーダーする

結婚式の準備として、どの式場にするか、誰を招待するか、飾りつけはどうするか、などたくさん考えることがある。その中でも花嫁さんが楽しみにしているのはウェディングドレスのオーダーだろう。これを着るために式を挙げる人もいると思う。

一方で花婿さんの衣装はどうしているのだろうか。せんさんによると、花婿さんのタキシードも一般的には花嫁さんが注文するのだという。生地や形、色など様々あるが、それも全て花嫁さんが選ぶ。普段、男性服に触れない女性にとってはとても大変なんじゃないだろうか。自分の衣装くらい自分で注文しろよ、と世の中の花婿さんに悪態をついたことは内緒だ。

結婚式は女性が主役?

先日のnoteでも書いたけれど、やっぱり結婚式というものについて、男女間で温度差があることは否めないんじゃないか。まあ、一般的な男性の嗜好からすると、結婚式にありがちな「キラキラ」「ひらひら」したデザインのものに力を注げ、というのは酷なのかもしれない。せんさんいわく、某有名結婚雑誌でも、花婿さん向けコンテンツがめちゃくちゃ少ないらしい(確かにわざわざ「彼向けゼク○ィ」って銘打つくらいだし)。

「プレ花嫁」とSNSで検索すると、ものすごく大量にヒットする。せんさんは、実は花婿のこういったコミュニティも、知らないだけで結構ありますよ、と言っていたので、さっそく「プレ花婿」で検索してみた。#プレ花嫁 のタグは、プレ花嫁さん自身がウエディングプランナーさんとの打ち合わせをupしているのに対し、#プレ花嫁 は見れども見れども式場やフォトスタジオのアカウントばかり。これじゃあ、「他のプレ花婿はどうしてるんだろう?」と疑問を持った男性が、インスタに行ってもむなしいばかりじゃないか(そもそも「プレ花婿」を知っていれば、の話だけれど)。「このタキシードかっこよくね??」と自慢する男性をちょっと期待していたのに……

これからの結婚式はどうなるのか

LGBTの問題とかいろいろあるけれど、私はそう遠くない将来(少なくともあと数十年で)同性婚が日本でも認められるようになると思ってる。というか早くそうなってほしい。そんな希望的観測に基づいて考えてみると、これからの結婚式の衣装はどうなるんだろうか?

「男性=タキシード、女性=ドレス」どころか、「男性×女性」という形すら壊れることは予想に難くない。ドレスを着たい男性同士が式を挙げることもあるだろうし、タキシードを着たい女性とドレスを着たい男性が結婚することだってあるだろう。もしかしたら、従来の結婚式場や教会・寺院などで挙式することすら当たり前でなくなるのかもしれない。タキシード、ドレスにも囚われなくなるのかもしれない。

そもそも式を挙げないカップルもいるというし、性別や形式に囚われず、個々人の好みによって選べるようになっていくのかもしれない。というかむしろそうしてくれた方が、私のように婚期から程遠い人間にとっても、「結婚式を挙げる」「結婚をしない」ことがただの選択肢の1つになるので、とてもとても助かるのである。

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今回、お話したせんさんのnoteはこちら。

▼せんさんが運営しているショップ
 かっこいいタキシードがあるので、ぜひご覧ください!


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