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好きなマンガ・アニメベスト10

知らない人も増えてきたかもしれませんが、昔、1980年代とかは毎日月曜日から日曜日まで、夜の7時台とかにいろんなチャンネルでアニメを放送していて、例えば月曜日夜7時30分日テレ系列「YAWARA!!」、水曜日夜7時フジテレビ系列「ドラゴンボール」、木曜日夜7時フジテレビ系列「北斗の拳」、土曜日夜7時30分テレビ朝日系列「聖闘士星矢」、日曜日午前9時テレビ朝日系列「ビックリマン」……など。本当にアニメが毎日普通に身近にあって、小学生の頃は曜日とかはアニメと重ねて覚えてましたね。「今日は水曜日だからドラゴンボールか」「土曜日の聖闘士星矢、見たいから早く土曜日にならないかな」とか。今はほとんど深夜帯に追いやられて、随分時代も変わったな、なんて思ってしまうオールドな世代です。そんな、誰もが通るであろうマンガ・アニメの個人的なベスト10を発表したいと思います。有名なものが多いので、具体的な作品紹介より、個人的な思い出中心に書いていきたいと思います。

10位 Drスランプ 鳥山明 フジテレビ 
主に1980年代前半に流行した「ドラゴンボール」で有名な鳥山明の出世作です。このアニメが流行っていた頃はまだ保育園とかだったので、そこまでリアルタイム世代ではないのですが、夏祭りの定番曲「アラレちゃん音頭」とかで、よく盆踊りしていたのを覚えています。3歳くらいの時は天然パーマが凄くて「ガッチャンそっくり」とかよく言われていました。アラレちゃんのめちゃくちゃな強さと、ペンギン村ののほほんとした世界観、ギャグとか昭和の牧歌的な空気感がにじみ出ていて、今見ても癒されるんじゃないかな、と思ったりします。

9位 北斗の拳 武論尊・原哲夫 フジテレビ
言わずと知れた1980年代を代表する格闘マンガ・アニメですね。当時まだ小学生で199X年とかまだ先でしたが、毎回のように核戦争が1990年代末に起こって荒廃した後の世界に誘われていくものですから、将来のことなんて全く考えられない「どうせ核戦争起こって俺らみんな死ぬんやろ」なんて本気で信じていましたね。それくらい、この漫画の世界観が当時の子供にとって強烈で、ものすごい影響力持っていましたね。個人的意見ですが。北斗神拳伝承者ケンシロウよりも、ラオウが人気あったり、僕なんかは恋人のユリアの神々しいまでの美しさに、登場するたびにドキドキしたりしていました。聖闘士星矢の城戸沙織と並んで、小学生の時の好きな女性キャラでしたね。あと、主題歌も有名ですが、エンディングテーマとか本当に渋くて好きでした。特にラオウと戦うあたりのものが、主題歌、エンディングテーマともに物語を盛り上げていく感じが凄かったです。エモかったなぁ、あれは。

8位 新世紀エヴァンゲリオン 庵野秀明 テレビ東京
超有名なんで、僕が語るまでもないですが、思い出話をいくつか。最初は誰にも気づかれずに1995年10月からテレビ東京系列で夕方18時30分からひっそりと始まって大した話題にもならずに終わって、僕なんかはその存在を全く知らなかったのですが、1997年の3月くらいに「映画をやる」とのことで、それもその頃には「凄いアニメ」との評判がたっていて、「どんなんかな」と深夜1時過ぎとかに見出したらこれがドはまりしてしまった、よくご存じのやつですね。感性に響く、リアルな表現、シンジが綾波レイの住んでいるマンションに入っていくあの少し寂れた工事の音とか、本当に思春期の退廃的な感傷を見事に表現していて、そんなものが至る所に散りばめられているから、まだ18歳くらいの感受性がマックスな時に中心にドスンと落ちましたね、あれは、本当に凄い人たちが作ったアニメだと思います。謎とかも夢中になって謎解きの「解体新書」なる本もむさぼるように読んだのもいい思い出です。

7位 ふしぎの海のナディア 庵野秀明 NHK
僕個人的にはこっちの方が好きです。庵野作品では。時代が4年違うだけで同じ原作者、アニメーターでこうも作品に違いが出てくる、そういう意味ではもの凄い時代の変化が激しかったのかな。エヴァは阪神淡路大震災やオウム真理教が起こった直後に作られた「昭和が完全に終わり、カオスな平成」の作品でナディアはまだ昭和な豊かな世界観の言わば「リゾート的な物語」みたいな。古代アトランティスとか、人をここではない豊かな世界に連れていく感じがしますが、エヴァは「どうしようもない世界と自分を生きろ」という、凄いディストピアな世界観でしたから。たった4年でこうも世界が変わるものかと、今見たら凄い時代だったんだなと思います。冷戦終了、バブル経済崩壊、など。作品がらみで言うと20話あたりまで凄い面白くて、途中10話くらいどうしようもない話が続いて、でもラスト5話で神展開というジェットコースターな物語なので興味がある方は一度見てみてもいいかもです。

6位 あしたのジョー2 高森朝雄・ちばてつや 日本テレビ
これは、20歳くらいの時に家にこもりがちで、深夜とかよく起きていた時に、関西地方で毎日放送だったか忘れましたが、昔の名作アニメを夜中の2時過ぎにやっていて、有名なアニメでしたが、しっかり見たことなくてこの時に初めてちゃんと見て、渋すぎて本当にどっぷりと浸かりましたね、沼に。「1」の力石徹とかの方が世間的には有名かもしれないですが、僕はまあ、「1」より時代が下った1980年代初頭に作られたこのアニメの世界観がたまらなく好きなんです。あの当時のアニメは、何というかリアルな琴線に触れる、沁みる、大人が映画を作るような、大人な世界観が子供や青年が憧れるように、理想の残滓を最後に残していた時代だからこその世界観、そういうものに溢れていた気がします。深夜に、世間からずれだして見ていたから、余計に僕の悲しみと共鳴しながら響いたのかもしれませんが、思い出補正を除いても、名作アニメなので特に「2」を見てほしいと思います。

5位 ドラえもん 藤子・F・不二夫 テレビ朝日
渋いアニメが続いた後に子供向けで、申し訳ないですが、子供のころは本当に好きでマンガもアニメも一番見て読んだかもしれないです。映画とか毎年春には必ず観に行っていましたし、日常に溶け込むようにしてドラえもんは存在していましたね。あまりにも有名過ぎて書くことないのですが、特に好きなエピソードはのび太のお父さんがタイムマシンに乗って死んだ自分のお母さんに会いに行くときのものです。そのお母さん、のび太にとってのおばあさんが、本当に優しくて、温かくて仕事とかで疲れ果てたのび太のお父さんが、いい歳してお母さんって抱き着くシーンとか、今思い出しても泣けてくるほどいい話です。藤子・F・不二夫先生は残念ながら1996年に早く亡くなられましたが、このような素敵な話をたくさん書ける本当に心の豊かないい人だったんだな、と思います。

4位 聖闘士星矢 車田正美 テレビ朝日
本当に土曜日が早く来ないかって、学校月曜に始まって文字通り指折り数えていたくらい子供のころ一番好きなアニメでした。特に黄金12宮編が始まったら、自分の星座さそり座のスコーピオンのミロが物語の中でいいもんだったことに本当にほっとしてましたね。かに座キャンサーのデスマスクだったら、辛かっただろうな(笑)、とか。それくらい男の子の間で流行していて、特に聖衣着せ替えフィギュア人形が大好きで、一通り集めていました。北斗の拳のところでも書きましたが、僕が知る中で現実の存在も含めて、生きてきた中で一番の美人はアテナの城戸沙織だと、未だに思ったりするくらいある意味初恋の人だったのかもしれません。それくらい聖闘士星矢の世界にはまり込んでいた小学3年生でしたね。

3位 SLAM DUNK 井上雄彦 テレビ朝日
つい先日、「THE FIRST SLAM DUNK」の映画を観に行ってきました。僕はアニメよりマンガにハマったタイプなのですが、あの山王工業戦をあそこまでリアルにアニメで表現していることに、驚いて感動しましたね。原作の中でも一番の名勝負をアニメで、あの描写でやってくれたのですから、昔からのファンとしてはたまらないものがあります。シナリオがやや変えられていることはこの際目をつむりましょうか。僕が個人的に好きなエピソードはバスケの試合よりも三井寿や不良仲間が湘北バスケ部に殴り込んで「ヤンキーマンガ的なバトルしている」シーンなのです。バスケであれだけリアルな描写が出来るこの井上雄彦という漫画家は、この不良の描写も当時流行していた「ヤンキーマンガ」をしのぐほどのリアリティを持たせて描いてしまうのですから、底知れない才能の持ち主だと思いました。そして、明かされる三井の悲しい過去、超有名なセリフ「あきらめたらそこで試合終了ですよ」の安西先生との邂逅。最高ですよね。もうひとつ僕が大好きなシーンは三井が陵南戦で力尽きて、倒れて通路でポカリを後輩に買ってきて飲んで呟く「くそ、俺はなんであんな、無駄な時間を……」と後悔するところで。個人的にもブランクがあって受験にもう一度挑戦とかしたから重なるものがあり、沁みてきますね。もうひとついいですか。桜木花道が山王戦で背中を痛めてアヤコさんに「選手生命終わるわよ」と言われて「もう終わりってことっすか、バスケット」。アヤコさんが「身に付けたものが速かった分、失われていくのもまた速い。この4か月がまるで夢だったかのように……」。凄い人間ドラマが少年マンガで描かれていましたね、今振り返ると。

2位 ドラゴンボール 鳥山明 フジテレビ
誰もが通るマンガかも。どの世代でも。それくらい何というか世界共通の地球を代表するマンガ・アニメなんじゃないかな、なんて思ったりします。あまりにも有名過ぎて、短めに。でも一つだけ言わせてほしいことが。悟空がフリーザにクリリンを殺されて、怒りで超サイヤ人になるあの場面。大げさじゃなくて、漫画・アニメ史の頂点だと思います。それくらいのインパクトがあって、それをサラッと描けてしまう鳥山明は、誰がどう見ても神様でしょう。以上です。

1位 天空の城ラピュタ 宮崎駿 徳間書店
すべてにおいて最高のアニメですね。完璧すぎて、何がどうというのがかえって難しいくらい。そのままストンと心の一番深いところに落ちて、永遠に消えない炎を灯す。一生忘れない体験。でも何度でも観てしまう。僕は軽く30回以上は観ています。でも、全く飽きないんです、それが本当に不思議。総合芸術の最高峰。その世界観、透明度、人類の集合無意識下にあるもの、まるで今は蓋をされて封印されてしまっているもの、でもいつか必ず浮き上がって来るもの、を宇宙スケールで描いてしまった唯一無二の最高レベルの神様がこの世に間違って落としてしまった作品。そんな形容をしてもまだ足りないくらい。これも有名過ぎて内容は触れずにいたいですが、一つだけ。やっぱり、天空の城ラピュタにパズーとシータが辿り着いて、その古代ラピュタ人の築いた文明を描写しているあの背景とか、宮崎駿はなぜ、コナン、カリオストロの城、ナウシカ、千と千尋の神隠し、とかで心の一番奥の誰をも潤す琴線に触れるようなあの世界観を、描けるのか。本当に天才だと思います。

こんな感じでベスト10を書いてきましたが、本当はもっと書いてみたかったですが長すぎてもあれなんで。これでも十分長いかも。ベスト10形式でまたいろいろとこれから、機会があれば書いてみたいです。次は個人的にお笑いの歴史を作ったと思う芸人ベスト10なんかを予定しています。では、また。


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