眠れない夜に

自分の中を
眠らないまま
覗いてみたい
ただそれだけ
言葉がどんどん
付け加えられていく
感じるその次にはもう
誰かの思想
誰かの感想
当たり障りのない
常識的発想
壊したい衝動
どれもこれも
既視感ぶら下げて
並んでいる
書く理由はない
お前には
発言権がない
抵抗のその奥で
滑らかに
降り積もった
雪が溶けていくように
溢れ出す
滴り落ちる
すぐ隣に
すぐ近くから
生きたまま
呼吸をするような
言葉が
落ちていく
デジタルだとしても
僕はそれを
見ている
たくさん
降り積もったよ
何から
話そうか
最近はそっちばかりで
疲れたよ
昔から
そういうの
知っていたから
強度を求めていた
そんな感じで
まあ
読み漁った
そっちの感度を
身に付ける程に
こっちの感度が
鈍くなる
まあまあ
ヤバいじゃん
今はいろいろと
切れたりしているから
不安定こそ
境界線と戯れる
好機だとしても
バランス崩したら
染められて
終わるかもね
 
あくまで
自覚的に
言葉が
僕を映し出すなら
鏡が壊れていないなら
母のぬくもりを
忘れていないなら
ほら
あの裁判とかでも
早く
抜け出た人いたじゃん
それに近いかな
おばあちゃんに
感謝だね
 
まあ
母親は片親で
まあ
バランス
取れているふりして
共依存とかで
こっち
結構削られたから
今夜は
ノーコメントで
お願いします
 
戻るところより
行くべきところを
整えろとか
男らしい世界は
あんまり
見えないから
とりあえず
今日やることを
せめて
楽しいタスクに
変えてさ
 
それ空から
降り積もっていくように
これからの道
染めていってくれよ
だったら
どうやったって
生きていける
 
常識とか
世間体とか
有利不利とか
何だとか
 
いい年齢になって
ようやく
いらないものを
ひとつずつ
外せるようになったから
必要なものだけ
抱えていきたい
 
社会といい距離間で
自分の無理とも
相容れないで
自分の興味と
重なり合う
 
長く生きてきたんだから
もうそれ
手にして離すなよ
 
もうそれしかないから
ちょっと
物足りないくらいで
いいんだよ
 
お金なんて
将来なんて
今は気にしなくていい
気持ちが続けば
きっと
上手く行くよ