見出し画像

本のシェア Vol 7

今回紹介する本は、西野亮廣著『魔法のコンパス』(道なき道の歩き方)を紹介したいと思います。

西野亮廣さんはえんとつ街のプペルという大作でも有名で芸能人としては世代だったはねるのトびらなんかでも活躍されていたのは記憶に新しいと思う。共感してくれたら、同じ世代だ!

 そんなことよりこの魔法のコンパスという本を紹介する。簡単に言うと、この本は西野さん自身がこれまで取り組んできたことや歩み、考え方の要素が大きい内容となっている。
 私が一番好きな内容は、80ページの「幸せなホームレスに教わったお金の正体」というところで、芸人の小谷さんのお話しが面白く、お金というところの本質を突いていると確信しているからである。
 詳しくは本を読んでほしいが、家がないホームレスとして芸人活動をされている小谷さんが、50円で1日という時間を販売して「信用」を積み上げるという活動をしている内容である。厳密には、50円で1日を提供する何でも屋みたいなイメージが強いが、小谷さんは50円で信用を積み重ねた。このお話しを聞いて、50円で何ができるんだ!とか50円では流石にやりたくない。とか多数あがると思うが、小谷さんはこれでなんとかご飯を食べていけている。その理由は何故だかわかりますか?少しだけ、考えてみてください。
 正解は、1日50円で働いてもらった側は、50円で本当にいいのか?という疑問が生じて50円で申し訳ないということからご飯をご馳走してくれる人たちが多かったからというのが答えです。つまり、対価は50円だがそれ以上にご飯や時には寝床まで提供してくれたりそれ以上のありがとう対価を貰っていたということである。まさにここにお金という概念の本質があると考える。お金はよく数字としてとか目に見える概念的な要素が大きいが、小谷さんの場合、お金よりも人としてもっと大切な「信用」を積み重ねたことが大きかった。普通ならホームレスで明日のご飯があるのかもわからない状況であれば、すぐにお金が欲しくなってお金ありきで物事を考えるのが自然な流れだが、小谷さんはそれとは反対の方向に向かってとにかく「信用」を積み重ねていった。
 その結果、小谷さんがプロジェクトととして西野さんの助言のもと、クラウドファンディングを募ったところたったの数日で目標金額を達成した。しかも大多数が、小谷さんに50円を払った顧客であったということだ。
 心理学用語で返報性の理論があるが、まさに恩を返す時を待っていたかのように殺到した。
 最後に、今の現代社会は情報が多くSNSを開けば札束を見せびらかし、お金持ちもどきの道楽が多く散見されるが、お金の本質はここで、「信用」を積み上げるということが最も大切なところで学ばないといけないところだとわたしも強く痛感している。 
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪

またお会いしましょう☆

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?