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前進

流れていた。

何もせず、何も言わずに。

それで良いと思っていた。

でも君は違った。

不器用にそれでも自分らしく。

そんな君が眩しかった。

流れに逆らうその姿。

気付けば僕も流れの中で立ち止まっていた。

このまま流れる方が楽だ。

しかし僕は君の後ろ姿から目を離せなかった。

一歩、踏み出す。

流れが強く、バランスを崩す。

それでも一歩、前に。

僕にとっての前に。

いつか君に追いつくその日まで。

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