【飲食店さん向け】感情を引き出す、それがお酒の最大の力


今回の記事では「お酒の種類、味ごとに引き出される感情は違う」ということをお伝えしていきます。

お酒には飲む順番がある?

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一般的にはビールやサワーから始まり、焼酎のロックやお湯割り、あるいは冷酒や熱燗に移っていき、2軒目ではウィスキーやラム。あるいは、日本酒で始めて途中でビールをチェイサーになんて酒豪の方もいますし、十人十色の飲み進め方があります。

お酒には正しい飲む順番は存在しません。軽い→重い、薄い→濃いの順番に飲み進めていくのは、仕事的にテイスティングしなければならない場合であって、仕事を離れた場ではどんな順番でも構いません。

その順番で飲む!?というシーンを見かけたとき

1杯目にテキーラ、2杯目にテキーラ、3杯目にカルーアミルク

おいっ!と突っ込みたくなるこの順番ですが、別にいいんです。注意してほしいのは、ここでは味を変えるのと同時に気分も変えにきている事実が隠れていること。

味ごとに引き出される感情の違い

なんで上記のような人はテキーラからカルーアに行くんだと思いますか?

甘いのが苦手な人にとってはあれですが、基本的には甘味は人を優しい気持ちにさせてくれます。激辛の料理を食べて優しい気持ちになる人はおらず(一般論的に)、また甘いものを食べて爽快感を覚える人もいないのです。

甘い=優しさ、炭酸系=サッパリ、激辛=興奮

このように、大まかなにですが味から引き出される感情の関係性が見えてくるんです。きっとこのテキーラ→カルーアの人は、優しさが欲しかったんです。たいていのテキーラじゃ優しくなれない。

この点を踏まえた飲食店さんができること

お酒をメニューや価格からではなくて、「感情」からオーダーしてもらえる。これって、すごい重要なことなんです。ひとつ例を出します

一日歩いて疲れた営業マン、普段の好みは重い濃い系。いつものお店に行き一杯目のお酒選びをしているシーン

この方に、お店が「どんな気分になれるやつから始めます?軽くすっと楽に入るやつから行きます?いつもどおりズンと来るやつにします?」と質問をします。

ここでお客さんが「あぁぁ、どうしよ?今日歩いて疲れたけど、やっぱ重いやつ!」と頼んだ時点で、お客さんの頭にはイメージが出来ていて、「なりたい感情」と「頼むお酒の味」が合致しているんです。大げさに言うと、飲む前からおいしいと思えている状態になっています。

仮にメニューから選ぶとすると、「これかなー?どうしよっかなー、これにしよ」となります。これはこれで全然いいんです。ただ、上のようなやりとりをお店とお客さんが一緒にやるだけで、余計においしい。

変な例えになるけれど、腕立て伏せをする前に、頭の中で腕立てをすると筋トレ効果が上がるアレに近いです。

結論:普段から飲むときに、「どんな気分になれそうか」をなんとなく考えておくとよい

まずご自身で、飲んだ日本酒や焼酎から得られる感情がどんなのだろう?と考えてみてください。いつも来てくれるお客さんに「なりたい気分は?」の一言が言えるぐらい、「味」と「感情」を結び付けながら飲んでみてください。多少上から目線な発言になってしまって申し訳ありません。

でも、絶対それで喜んでくれるお客さんはたくさんいらっしゃいます。ぜひ、一緒に日本の飲食店シーン、和酒シーンを多彩な方法で盛り上げてくれる飲食店さんがひとつでも増えてくれたら嬉しいです。

「うちはこんなやり方してるよ!」というアドバイスや情報の共有などもいつでもウェルカムです!!!!たくさん教えてください♪ここまで読んでいただき、ありがとうございます!!

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