感想:腸よ鼻よ (5):読者を楽しませるサービス精神にあふれた難病体験の記録マンガ

本巻では大腸摘出後の衰弱した様子とストーマ(排泄物を出すために腹部に作られる人工肛門)の使い方に戸惑う様子が描かれています

このマンガは読者を楽しませようとするサービス精神に溢れています。
難病の体験は、リアルに語ると読者を沈んだ気持ちにさせてしまいがちです。
本作は事実をギャグマンガのような展開に脚色することで、読者を楽しませながら難病の体験を語ります。
本巻でもまるでカイジのデスゲームのようにストーマの説明が始まったので、笑って読みながらストーマについての知識を深めることができました。

本作において、ストーマの知名度が低く、ストーマ対応のトイレの少ないことなどが語られていましたが、このマンガを通して多くの人がストーマを理解することでストーマ対応施設の増加につながるかもしれません。

多くの読者を楽しませながら難病についての理解を深めさせてくれる本作は、とても素晴らしい作品であると絶賛いたします

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