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発達障害当事者の会を作ろう はじめの一歩を踏み出したゾ

先週、Iさんと初めてお会いし、写真や内容をSNSに上げてもいいですか?聞いたところ、オッケーの返事をいただきました。

前回からの話の続きですが、Iさんも僕も町内で発達障害の理解が少ないので生きづらさを感じています。この日は役場の福祉課で担当の方に入ってもらいながらディスカッションを交わしました。

◆聴覚過敏
◆視覚過敏

聴覚過敏

Iさんはイヤーモフを着けて生活していて、僕は初めてイヤーモフを着けている人を見た。

驚きやら嬉しさやら、よくわからないテンションで「それはイヤーモフですか?ウサギの耳みたいですね!初めて見ましたー!」とKYぶりを発揮。

Iさんもイヤーモフの言葉を聞かれたのが嬉しいみたいでニコニコしていた。

僕は、デパートや人が多いところではアンカーのノイズキャンセル使っているのだが、いつも耳に装着しているわけではない。

他人に何か言われるかも知れないと周りを気にしている自分がいる。

一方でIさんは常にイヤーモフを装着しているため、ジロジロ見られることがあるらしい。

う〜ん、僕も友達といるときは、音に敏感だと言っても分かってもらえず、なぜ自分のことを分かってくれないのかと思ったりもするが、Iさんもなかなか大変だなぁ。

ノイズキャンセル

視覚過敏

これまたびっくりしたのだが、Iさんはスーパーに買い物に行くときはサングラスをかけるらしい。

照明が多すぎて光が商品に反射して目が痛いのだ。

僕も目が光に弱く、車の運転中に対向車のライトが眩しく感じることがよくある。(ハイビームをしていなくても)

聴覚過敏といい視覚過敏といい、本当に感覚過敏なのだ。

知識

Iさんのお子さんも発達障害だ。発達障害者が発達障害者の子育てをするのは、どういう状況なのだろうか?

Iさんいわく、自分自身の体調でいっぱいいっぱい。

そこに子育てが加わることによって脳内がはっちゃかめっちゃかとなり、脳がショートしてしまうらしい。

それでもお子さんのために発達障害に関する本を読みあさり知識を増やしている。

大変だなぁ。うん、わかるよ、発達障害の生きづらさは分かる。本当に大変だ。


つい、昔のことを思い出した。

『あの日飛び出した、此の街と君が正しかったのにね』椎名林檎のファーストアルバムのはじめの一曲目の最初のフレーズだ。

ぼくは17才の春に家を飛び出した、いわゆる家出である。学校に行くのが苦痛で苦痛でたまらなかった。

あのころのことは今でもはっきりと覚えている。まだ肌寒い3月だった。

部屋の布団は敷いたままで布団の中に毛布を丸めて人間のかたちを取りつくろい、いかにもまだ布団の中で寝ていますよの体をよそおって家から出た。

朝5時45分のバスに乗り込み、空港を目指してレッツゴー。

自由になれた気がした17才の朝、目的地は姉が住んでいる茨城県。

人の目を気にするお年頃だがオシャレに気をつかったためしはなく、頭がボッサボサなので空港で整髪料を買おうとした。

しかし片道の旅費しかもっておらず、しかたなく自販機で買ったコカコーラの液体を手につけて髪を整えた。

東京の空港には姉が駆けつけて来てくれた。

いったん姉の住んでる茨城県のアパートに泊まり、「高校はちゃんと卒業しないといけないよ」とうながされ翌日には空港に連れて行かれ飛行機で沖縄に帰された。

空港には父と父の会社の同僚の人が来ていて父は小さな声で「帰ろう」と言った。実家に帰る途中で吉野家の牛丼を食べた記憶が残っている。

と、まあ、ざっとイヤな記憶を思い出した。あの日飛び出したこの町と自分が嫌いだったのになぜこの町に戻ってきたのだろう?

仕事が長続きしない。発達障害の理解もない環境にいる。なので誰にも迷惑をかけずに、山の中でひっそりと農業をして静かに暮らしたいと思ったのに今さら人と繋がったって何ができる?

Iさん頑張ってくれ。ぼくは家出をしてしまうほど嫌いなこの町で人と繋がりたいとは思わない。発達障害で困っている?困っている同士が集まってもなんの力にもならないよ。あきらめよう。時間の無駄だ。


諦めたら試合終了ですよ.....?


そ、その声は!安西先生!



安西は安西でも安齋肇じゃねーか!どあほ!


安齋肇とは?

日本のイラストレーター、アートディレクター、ミュージシャン、ソラミミスト。血液型はO型。 Wikipediaより

昔からタモリ倶楽部のソラミミアワーを見ていました。ソラミミストという唯一無二の存在で優しく面白い方です。

ではなく


安西先生!


過去にいやなことがあったにせよ、君は今もなおトラウマから抜け出せずにいる。でも過去の自分を救い出すために一歩前に進んでみてはどうだろうか?

そろそろ 自分を信じてもいい頃だ

今の君はもう十分 あの頃を超えているよ


安西先生!

そろそろ山から降りて人と繋がりたいんです!


だからやれっつーの!

地域の発達障害児童や大人の発達障害当事者さんとどういった繋がりができるのか?
次回はIさんと福祉事業所の理事長さんのところに行きます。

読んでいただきありがとうございました。

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