なぜ経営コンサルタントが、ベンチャービルダーと事業を始めるのか

経営コンサルタントとベンチャービルダーの共同事業

経営コンサルタント集団 oriri は、ベンチャービルダーであるREAPRA Ventures(以下、Reapra)と共同事業を開始しました。


企業経営において新規事業開発やオープンイノベーションに対する関心が高まっているので、多くの経営コンサルティング会社がベンチャーキャピタルと連携していますが、
今回の共同事業は、それらとは明確に異なった意図を持っています。


共同事業開始のプレスリリースには、下記のようなことを書きました。

いまや企業や経済にとって新事業創造は最も重要なテーマの1つです。

ところが、その実践の現場に目を向けると、「個人と組織」や「新規と既存」の間での分断ゆえに、その成果やインパクトを十分に生み出せていないのではないかと思われます。

新事業創造には、「事業は人なり」の側面と「新規事業とは、全社改革の火種である」の側面があると捉え、その両面を統合して取り組むことに本質があると考えます。

その創造活動の産物として、社内アントレプレナーシップが(個人として・組織として)(再)活性化し、企業の”未来に繋がる”自己進化力が向上するはずです。

Torchは、「新事業創造を通じた企業の学習と進化」を支援する探索協働者(Exploring Partner)として、企業に・社会に貢献したいと考えております。

oriri は、経営コンサルティング会社コーポレイトディレクション( CDI )グループのカンパニーとして、"経営を、「らしく、あたらしく」。"を掲げながら、日々のコンサルティング活動とコンサルティングそのものの開発に取り組んでいます。

"企業"の「らしさ」に目を向けて、その解像度を上げていくと、企業の最小構成単位とも言える"個人"の「らしさ」に至ります。
個人の「らしく、あたしく」は、企業の「らしく、あたらしく」と密接に繋がっていたり、相似形の関係にあったり、あるいは、同じコトを意味していたりするのだと思います。


2つの「国」

ところが、コンサルタントやアドバイザーやコーチなど、企業経営に第三者として貢献しようとする業界に目を向けると、
大きく言えば、
企業の戦略にアプローチしようとする流派と、
人材の成長/発展にアプローチしようとする流派があるようなのです。


考えてみれば当たり前の話で、経営に関連する主な学問は、
経済学から発展した経営学と、
心理学から発展した教育学や組織学などがあり、
違った出発点から経営というテーマにアプローチしているものが混在しています。
(余談ですが、そんな「経営」というテーマが、多面体的のようで、総合格闘技のようで、私は、とても興味深く思います。)

実態として、その2つの流派は、まるで「2つの国」のように、
異なる思想を持ち、異なる人種を育んできたように思います。

「2つの国」を行き来する"旅人"はいますし、
それぞれの国で生まれた知見の交流はありますが、
その「2つの国」が重なるような「土地」は無いような印象を持っていました。


あたらしい「土地」を耕す

これからの時代、様々な業界や企業において、個人を起点にした知識創造が企業の競争力に直結することがますます増えてくるはずです。

労働者としての個人から、価値創造者としての個人へ。
個人の「らしく、あたしく」が、企業の「らしく、あたらしく」に。

そういった認識に立って企業の発展に貢献しようとするのであれば、この「2つの国」が重なる「土地」を耕し、そこにおいて新しい知恵を生み出していく必要があります。


Reapraは、アカデミックな研究とベンチャービルディングの実践を行き来しながら、アントレプレナー”個人”の熟達を支援する知見と能力を深めてきました。
一方で、oririは、企業の変革に寄り添い続け、その"組織"変革の触媒となれるように知見と能力を深めてきました。

oririとReapraが互いに考えを持ち寄り、統合しながら、
個人-事業-組織 が有機的に連動しながら学習し・進化していくための、
コンセプトとアプローチを開発していきます。




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