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DOOMチャレンジという謎文化。どんなデバイスでもゲームがしたい人たち

みなさんこんばんは、福田達也です。

みなさんはDOOMチャレンジという謎の文化をご存知でしょうか?私も最近になって知ったことなのですが、色々な電子機器の上でDOOMというゲームを動かしたい人たちがいて、新しい機器が出るとDOOMが動くかどうかをまずチェックする文化があるそうです。

とこれだけ言ってもなんだかちんぷんかんぷんですよね。今回は、そんなDOOMチャレンジや、その歴史について調べてみました。

DOOMとは

DOOM(1993)は、MS-DOS時代に登場した初期の名作FPS (First Person Shooting)ゲームです。MS-DOSというのは、マイクロソフトの昔のOS (Operating System)の事で、簡単に言うとWindowsの前のバージョンみたいなものです。

1993年と数字でいってもピンと来ませんが、スーパーファミコンの発売が1990年であることを考えると、スーパーファミコンが出て少し経ったぐらいの時期ですね。『スーパーマリオコレクション』や『ロマンシングサガ2』、『ロックマンX』など、今でも続くシリーズが沢山出ていた頃です。

そんな2Dゲームが全盛の時代に、FPSというジャンルや「FPSをオンラインで一緒に遊ぶ」というプレイスタイルを確立させたのがDOOMだと言われています。オンラインプレイって、今でこそ当たり前ですが、当時に実現しているのはすごいですね…。

そして、1993年にPC-DOS向けに発売された「DOOM」は、欧米におけるFPS主体のゲーム文化を象徴する1本といわれています。暴力的な描写や演出を前面に押し出した世界観も特徴で、DOOMはホラーゲームの元祖ともいえる作品で、DOOMシリーズは2020年になっても続いています。

40年以上続く「FPSの進化の軌跡」がたった3分でわかるムービー

大人気すぎて、その日の気分を表すためのSNS用の絵文字も作られてたりしています。昔なにかのコミュニケーションツールで使っていた記憶があるのですが、なんだったか忘れてしまいました…ご存じの方がいれば教えてください。

そんな欧米で愛される名作FPSゲームのDOOMですが、DOOMチャレンジを話す上ではもう一つ忘れてはならない特徴があります。それは、ソースコードがGNU General Public Licenseのもとで公開されている、すなわちオープンソース(誰でも利用、改変して良い)ということです。

DOOMチャレンジとは

DOOMが欧米で愛される名作FPSで、なおかつ誰でも自由に利用・改変して良いオープンソースソフトウェアであるという話をしました。こんな格好の題材をハッカーやギーク達が放っておくはずもありません。

結果として、このDOOMを様々な媒体上で遊べるようにしようという動きが発生しました。これがDOOMチャレンジです。

様々な…といっても他のOSというレベルではなく、何でも動くんじゃないかというぐらい本当に様々です。ここからは、過去のDOOMチャレンジの中でも、とりわけピーキーなものを紹介します。

関数電卓

1つ目のDOOMチャレンジは関数電卓です。説明するよりも見た方が早いですね。普通なら計算が表示される領域でDOOMをプレイしているのが見て取れます。

Apple Watch

当然?Apple Watchでもプレイできます。関数電卓を見たあとだとインパクトが薄いですね。ボタンが少ないので操作には苦労しそうです。

カラープリンター

何を思ったのか、カラープリンターで遊ぶ人もいます。印刷しようとしてゲームが起動したらびっくりというレベルではありません。

世界最小にこだわる人たち

そこにボタンと画面があればDOOMを実装せずにはいられない人たちもいます。「codename PINKY」は、1.3インチの極小デバイスですが、DOOMが動くことが公式に発表されています。

最近では、0.95インチのコインサイズの携帯型ゲーム機も登場しました。もちろんDOOMも動きます。

妊娠検査キット

あげくの果てには、妊娠検査キットにDOOMを実装する猛者も現れたようです。何が彼らを突き動かすのでしょうか。

ポルシェやトースター…はフェイク

ちなみにポルシェやトースターでDOOMをプレイするという話も話題になりましたが、残念ながらこちらはフェイクの動画のようです。現状ポルシェでDOOMはできませんのでご注意ください。

終わりに

今回は世界、特に欧米で愛されるFPSの金字塔『DOOM』と、そこから派生したハッカー文化のDOOMチャレンジについて紹介しました。

そこに障害があればチャレンジしたくなるのが人間というもの。大事なのはやる意味があるのかではなく、やって面白いかどうかなんだなと感じます。
技術力の無駄遣いですが、だからこそ見ていて面白いですね。

皆さんもお気に入りのDOOMチャレンジがあれば教えてください。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次に記事でお会いできることを、楽しみにしています。


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