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課題解決するためにまずイシューを定義する【ロジカル・シンキング】

みなさんこんばんは、福田達也です。

今回は課題解決のためのロジカル・シンキングについて紹介していきたいと思います。その中でも、一番最初に取り組むべき、イシューを定義するということです。


課題解決のためのロジカル・シンキング

普段の生活や仕事の中で、ロジカル・シンキングが活用できるシーンは多々ありますが、その中でも特に代表的なものは課題解決のためのロジカル・シンキングを用いるケースです。

仕事上で何らかの問題が発生した場合や、日常生活をおくる中で解決したい問題がある場合、なぜそのような問題が発生しているのかや、どうすればそれを解決できるかを検討することが重要になります。

イシューを定義する

課題解決をするために、最初に取り組むべきはイシュー(論点)を定義することです。イシューとは、何を解決するために、何を話すべきかという、論点です。

例えば、店舗の売上が落ちているという問題提起があり、それを解決したいというシチュエーションを考えます。危険なのはこの状態からいきなり議論を始めることで、そうすると問題の原因究明や解決の方策検討などが多々飛び交い、誰がなんの話をしたいのかがわからなくなります。

イシューを定義するとは、この問題に対して、最初に議論するべき論点は何かを決めることです。上記のシチュエーションであれば、

・なぜ売上が落ちているのか(売上低下の原因究明)
・どうすれば売上が上がるようになるのか(売上向上の方策検討)
・どうすれば経費を抑えられるようになるのか(利益向上のためにコスト減の方策検討)
・売り場のレイアウトをどうすればよいのか

などがイシューとして考えられます。どのイシューについて議論をするのかを最初に明確にしておくことで、それぞれの意見がイシューに沿っているかどうかが明確になります。

そして議論をする上で重要なことは、イシューに沿った内容だけを議論するということです。議論が発散する原因としてありがちなのが、例えばなぜ売上が落ちているのかの原因究明を話しているのに、どうやったら売上が上がるのかの話をし始める人が出てくることです。こうなると議論がしっちゃかめっちゃかになります。

イシューから逸れた話をする人は、他の人はきちんと考えていない!と思っている場合が多々あるように感じます。しかし実際は、売上が上がる方法を考えていないのではなく、イシューに沿わない話をすると議論が発散するから話を出していないだけなのです。

そして、議論をする中でこういった事が起こらないようにするためには、ファシリテーターの力が重要です。飛び交っている議論について、イシューに沿った話になっているかを検討し、ずれてきているのであれば改めてイシューに戻す力が求められます。

また、今回の例において最初にイシューを選ぶとすれば、原因究明から入るのがオススメです。根本原因を解決しなければ、場当たり的な方策で何度も再発することが考えられますし、一つ一つの原因に対しても解決策は複数存在しているからです。

終わりに

今回は課題解決のためのロジカル・シンキング、というテーマから、最初に取り組むべきイシューを定義するということについて話をしました。

1つの原因に対して、それに対する解決策は複数考えられるというのはよくあることです。短絡的に解決策はこれしかない!と思うのではなく、まず課題は何なのか、その原因は何なのか、どういった解決策が考えられるのか。イシューを定義し、一つ一つを検討していくことが、結果的に網羅的で効果的な解決策を早く導き出すことに繋がります。

まずはイシューを定義し、それに沿った話をすることを意識してみてください。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしています。

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