見出し画像

ロジカル・シンキング講座 入門編【ロジカル・シンキング】

みなさんこんばんは、福田達也です。

先日、一緒に仕事をする近くの人達向けに、ロジカル・シンキングの初歩的な部分をまとめて講座を開きました。それが意外と好評だったので、せっかくなので記事にも起こしたいと思います。

はじめに

社会人になりたての頃は、右脳派の傾向が強く、直感的にこうだと思い込むことが多かったです。その結果、なぜそれが言えるのかが上手く説明できず、上司にもたくさん怒られた記憶があります。

そんな中、上司の推薦でロジカル・シンキング講座を受けました。ただ、理屈や考え方はある程度分かるものの、どう使っていいか分からず、上手く扱えず苦労をする毎日でした。

そして、最近になって、会社に限らず、色々な所で色々な方と仕事をする機会が増えました。その中で、ロジカル・シンキングってこういうものかな、と何となく腹落ちしてきた事があり、改めて整理したいと思い記事にしています。

ロジカル・シンキングの価値

ロジカル・シンキング(論理的思考)ができるようになると大きく以下の3つのメリットがあります。

  • 論理だって物事を捉えられるようになる

  • 話が分かりやすくなる、提案が通りやすくなる

  • 戦略的に仕事を進められるようになる

そして、ロジカル・シンキングは思考を論理的に展開するための「考え方のフォーム」であり、誰にでも身につけられるものです。センスや生まれつきによるものではありません。

すなわち、「正しいフォーム」を身につければ、誰にでも身に付けられるし、扱えるようになるものです。ただし、スポーツと同様に繰り返しの練習は必須です。

ロジカル・シンキングとは何か

ロジカル・シンキングとは、一言でいうと「結論に至るまでの筋道、説得ストーリーが明確で矛盾がない思考のこと」です。

一般に、論理とは以下の形で構成されますが、その全体が明確で矛盾がないことを意味します。

話が論理的でないと、聞いている側には納得感が足りません。例えば、「将来のための本を読む習慣を付けた方がいいよ」と言われたとしても、なぜそれが将来のためになるのか、根拠がない状態です。

ロジカル・シンキングにおいて、主張を支える根拠を作るために効果的な考え方が三角ロジックを使って整理することです。

三角ロジックは、「主張」に対して、一般的な理由付けである「論拠」と事実・統計を示す「データ」を裏付けとして添えるものです。「主張」から「論拠」「データ」には、「なぜ?」というフレーズで、逆に「論拠」「データ」から「主張」には、「だからどうした?」というフレーズで接続されます。

一般に論理的でない主張というのはこの三角ロジックが成立していません。三角ロジックが成立しないパターンは大きく以下の3つです。

  1. なぜ?不足

  2. 主張不足

  3. 情報過多

例えば、先程の例はなぜ?不足の例です。三角ロジックで整理してみると、データが不足していることがわかります。

三角ロジックが成立していると、主張がシンプルにまとまります。例えば、「将来のために本を読んだほうがいい」という主張に対して、三角ロジックを作ると以下のようになります。

ここまで述べたように、相手に納得してもらう主張をするためには、主張の論拠と、それを裏付けるデータが必要です。三角ロジックを使って、主張が論理的に支えられているかセルフチェックをすることで、論理がしっかりとした主張をすることができます。

論理を補強するためにできること

前節では、三角ロジックを使って論理を組み立てる方法を紹介しました。基本的に三角ロジックがしっかり作られていれば説得力のある論理が組み立てられますが、組み立てた論理や聞いている人によっては、それだけでは納得がいかないケースもあります。

この一番の原因は、論理が正しくとも、結論が正しいとは限らないからです。例えば、「アメリカ人のボブもマイクもメアリーも金髪だ」だから、「アメリカ人は金髪だ」は、論理としては成立しますが、事実とは異なります。また、聞いている方も納得感は得られないでしょう。

このように、論理的であるためには、論理が成立していることに加えて、「説得力」と「確からしさ」が必要です。

組み立てた論理に対して説得力と確からしさを加えるためには、以下の3つの手法を使うことが効果的です。

  1. 縦と横の因果を考える

  2. マクロからミクロに考える

  3. ピラミッドストラクチャーで整理する

このそれぞれについては、以前の記事で紹介したので、ここでは割愛させていただきます。

まとめ

ロジカル・シンキングとは、結論に至るまでの筋道、説得ストーリーが明確で矛盾がない思考のことです。

この説得ストーリーを作るには、三角ロジックを作って論理を明確にするのが効果的です。

さらに、縦と横の因果を広げ、ピラミッドストラクチャーを作ることで、主張に説得力が増します。

終わりに

今回は、自分が講義資料として作ったスライドをもとに記事の形に文字起こししてみました。

改めて文字起こししてみると、スライドと文章では構造やピックアップする部分が大きく異なるので、中々書きづらいと感じます。せっかく作ったスライドですので、いつかslideshareとかで公開もしてみたいですね。

本日も読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?