人の心を動かすたった1つのプレー
スポーツに人の心を動かす力はあると思いますか。
好きだけど、しんどいことの方が多かった
僕は中学時代、野球をしていました。
しかし、人数の関係で最後までベンチに入れず、補欠のまま終わってしまったりと運動が不得意なこともありスポーツでいい思いをあまりしてきませんでした。
ですが、僕は心機一転高校ではハンドボール部に入り、ハンドボールの面白さを知り、好きになっていきました。
しかし、先輩に嫌なあだ名をつけられたり、全然上達しなかったりとしんどいことも多くありました。
それでも僕はハンドボールが好きだったので続けていましたが、自分のプレーが誰かためになるなんてこれっぽっちも思わず、チームメイトに迷惑をかけながらも練習を続けていました。
あの試合での出来事
そして、僕は気づけば、下手で試合に出るどころかベンチにも入れてなくて、最上級生という理由で最後の大会はベンチに座っていました。
正直、このまま試合にも出ずに終わるのだろうなと思いながら、ベンチからチームメイトを応援していました。
そんな最中、もうこの機会を逃すと出してあげるチャンスがないからということで僕は残り時間5分で点差は3点、気を抜けば逆転される点差という状況でコートに立ちました。
その時僕は自分のせいで負けるわけにはいかないと必死に無心でプレーをしていました。
そして、相手が得点をしなきゃとディフェンスよりもオフェンスに意識が向いてる隙をついてチームメイトが僕にシュートへのラストパスを繋いでくれました。
僕はその繋いでもらったボールを決してキレイなシュートではなかったかもしれません。
どちらかと言えば、泥臭いシュートだったとは思いますが、僕はゴールにボールを入れることができました。
その時、僕は続けて良かった、やってきたことが報われて良かったと嬉しくて気づいたときには手を叩き、そして、ガッツポーズをしていました。
スポーツに対する価値観が変わった
これだけでも十分良かったのですが、後日また別の良いことがありました。
点を決めたとき、僕は嬉しすぎて周りがどんな様子だったかなんて見えていなかったのですが、後から顧問の先生がその時泣いていたと聞いたのです。
これを聞いたとき、僕は
スポーツを続けててよかったんだ、
下手な僕がスポーツをすることでも、
それがたった1つプレーだったとしても
誰かの心を動かすことができるんだ
となんだか肯定されたような気持ちになりました。
この経験で僕は人の心を動かせるのはテレビの中の一握りの人たちだけじゃなくて、
僕たち1人ひとりが人の心を動かす可能性を持っていて、
少なくともスポーツにはその力があると思いました。
この経験をいろんな人に
そして、たくさんの人にこの経験をしてほしいとも思っています。
だからこそ、今、高いレベルでなくともスポーツをしている人にはそれを続けていってほしいと僕は思います。
そして、僕自身スポーツをすることから人が離れていかないようにしたいと思ってずっとスポーツにずっと関わっていくだろうし、その中でスポーツメーカーで働いてみたいとも思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました!いただいたサポートは書籍や経験の自己投資に使い、それを還元していければと思います。