見出し画像

履修を組む

履修を組む、というやつをやっている。新年度に合わせて自分の時間割を考えるのだけれど、1年の半分くらいのライフスタイルを決めることに直結する。これがまたものすごく煩雑だけれど、ものすごく重要なプロセスなのだ。

大学に入った瞬間、風のうわさのように履修に関するアドバイスが耳に入ってきた。「1限は起きられなくなるから絶対に入れない方が良い」「楽に単位を取れる授業よりも興味のある授業を」そのどれも納得しうるような内容だったのだけれど、当時サークル選びや次々と始まる必修の授業にすでに疲れ切っていた私は授業の楽さや内容や何時限目かなどを気にする余裕がなく、必要な事項を満たしている授業を何となく選んで片っ端から詰め込んだ。

1限は週に3回あったし、履修したもの全てが興味のあるものとは言えなかった。1限に入った授業は遅刻の許されない重要な授業だったから必死に通ったし、興味のない授業にも腐らず出席した。
頑張ればどうにかなるけれど、もうちょっと工夫しても良かったな、というのが率直な感想だった。もっと時間割が自由に組めるということに対する恩恵を受けてもいいんじゃないか。ちょっと生活の落ち着いた私はそう考えた。

2年生になる前の春休み、すごく時間をかけて履修を組んだ。
1限は意外といける。テストではなくレポート課題を出すものを選ぶ。興味のあるものを選ぶ。色んなことを考えて、2年生の1年間に何度も思いを馳せた。
たくさん考えた意味はあった。元々好きな専攻に進めたこともあって、比較的興味のある授業を取ることができた。興味のある授業に対する成績はやはり良かった。また、組んでいるうちに、火曜日に1つも授業を入れないことができて、休日を増やすことができた。これは完全に人によるのだけれど、私にとって1週間のうちに1日自由に過ごせる日があったというのはとても幸せだった。友人と遊んだり、家でしたいことをしたり。平日にゆるりと遊びに行ける時間割を組めた自分に1年間感謝し続けた。

さて、3年生なのだけれど、私の時間割はものすごくゆったりしそうだ。ありがとう、1、2年の自分。
さて、ここからが重要だ。どの日を空けて、どんな授業を取って、どんな一年を過ごすのか。難しいけれど、これがうまく行くと1年ががらっと変わる。
コロナの影響で大学の日程がずれにずれまくっている新1年生もいるかもしれないけれど、履修で1年に思いを馳せるのに損はないと思う。素敵な春のスタートダッシュを迎えられますように。

サポートしていただいたお金は、ささやかな祝福としてほくほくと本を買うのに使わせていただきます。ほくほく。