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ミートボールに魅せられて


ミートボールは魅力的だ。

挽き肉料理は、ハンバーグもラグー(煮込み)もおいしいけれど、ミートボールには、なぜかそれらを凌駕する『艶』がある。

ミートボールの仕込みには手がかかる。
挽き肉を材料と合わせて練る『タネ』づくりはハンバーグ同様として、それをひとつひとつ手のひらで丸めて成形しなくてはならない。しかも、でかすぎてもいただけないし、小さすぎても物足りない。なかなかにして繊細な手仕事である。

つくり手の感性がそのまま表現される……それがミートボールだ。

タネを丸めたら、すぐに油で揚げる。
ネットではお手軽な『揚げないミートボール』が紹介されているけれど、油で揚げたほうが絶対においしい(個人差があります)。



食べ方は気分次第。
揚げたてをそのまま食べてもいいし、アニメ映画『天空の城ラピュタ』でパズーが買ってきた残業食を真似たり、同じく『ルパン三世・カリオストロの城』のトマトソース煮込みパスタを再現するのも一興だ。

仕込みに手がかかるミートボール。
仕込みと調理をいかに効率化するかに腐心する日々を、戒めてくれる『艶』が、当主にとってのミートボールづくりなのである。







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