♬好きな曲「スピッツ / 春の歌」


スピッツも好きな曲がたくさんあるけど、この曲は上位に来る。


よく聴いていたのは、大学院の頃。

自習室の保守という学内のアルバイトをしていた。

当時、大学院で出会ってから3か月後にアメリカに行った人と親しくしていて、スカイプで話していた。

時差もあったし、なかなか話を終わりたくなくて、ずっと話し込んで、一睡もせずにそのままアルバイトに行くことも多かった。

その時に自転車で大学に向かいながらよく聴いていた。


重い足でぬかるむ道を来た
トゲのある藪をかき分けてきた
食べられそうな全てを食べた

平気な顔をしてかなり無理してたこと
叫びたいのに懸命に微笑んだこと
朝の光にさらされていく

大学院はなかなか楽なところではなく、他の人のレベルに全然追いついていなかった私は、「せっかくここで勉強する機会をもらえたんだから」と、がむしゃらに頑張っているつもりだった。

そんな私にとってはぴったりの歌詞で、まるで自分のことを優しく見守ってもらっているかのような気持ちになり、好きな曲になった。


今もこの曲を聴くと、「あの頃はしんどかったなぁ」と思い出すけど、今、気分が落ち込むことはない。

「成功はしなかったけど、よく頑張ったな」と思い出すだけだ。


あの頃と違って、今は花粉症になってしまい、春のイメージが秋より落ちてしまったけど、前よりも好きだな。

出会いと別れのソワソワ感に少しは慣れたからかもしれない。



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