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「人生が終わってしまうことより、人生がいつまでも始まらないことが怖い。」

人生が終わってしまうことを恐れてはいけません。
人生がいつまでも始まらないことが怖いのです。

   ─ グレース・ハンセン ─ (アメリカ作家)

「20世紀の名言」


この言葉は、今の私には痛いほど刺さっている。

自分の人生が始まっていない感覚をずっと持っているから。




仕事面でいうと、大きな転職を2回経験していて、どれも一貫性がないから、「何かに打ち込んだ人生だと言えるようになるんだろうか?」とか「最後の仕事を退職するときに、何らかのスキルがついているんだろうか?」と不安になる。

それぞれの仕事で、「ここで働けるのが嬉しい。ずっとこの仕事を続けるぞ」と思ってた時期もあるけど、ポジティブな理由もネガティブな理由も含め、転職を選択してきている。

今でも、転職したことは後悔していないし、転職を否定する気はない。今後、また転職することになる可能性もゼロではないし。

逃げてばかりの転職で最後に何も残らないというのは避けたいし、1つの会社で退職するまで経験を積んだ人に負けないくらいのスキルと経験はつけたいなと思う。


じゃあ、仕事でどういうキャリアを築きたいか?

目の前の仕事を精一杯こなしていけば、最後に何か残って、それが自分のキャリアになるという考え方もある。

だけど、ゴールが見えないまま頑張るよりは、目標を持って生きる方がいいなと思う。

会社から与えられた仕事をこなしていく人生ではなく、やりたいことができる会社を自分で選ぶ人生がいい。

会社じゃなくてもいいかもしれない。独立とかフリーランスでできるようになって、自分で定年を決められるようになるのが理想だな。

ジャンルも、最近うっすらと「こういうことしたいな」というのが見えてきた。具体的には見えてないし、どうやったらその仕事ができるかもまだよく分かっていない。


今の仕事を漫然と続けると考えると、定年までの年数は途方もなく長い。

でも、「最後にやりたい仕事」までたどり着くには、時間が足りないとさえ思うし、今の仕事もまだ辞められないという思いがある。

そう考えると、今の仕事も私のキャリアとなるはずなので、私の人生は始まっていると言える。

とは言え、「ある時点で目的意識を持って自分のキャリアを始めた」という自覚はないので、まだ「怖い」状況。


ただ、こうやって整理してみると、私の人生、前に進んでいる。スタート地点に近づいている。スタートを切ろうとしているところまで進んでいる。

嬉しい。




それからプライベート。
家族のこと。

もう年齢的には自分の家族を持っているのが「普通」なのに、そうなっていない。正直、親にも周りにも気を遣わせているのが申し訳ないという気持ちはある。

結婚については、もちろん望む気持ちもあるけど、「できないかもしれない」「そもそも向いてないかもしれない」「いまさら誰かと一緒に住むのは抵抗ある」「一人で生きていくという選択肢もある」「いつか縁があるかもしれない」と、いろんな思いが頭の中を駆け巡っていく。

年齢が上がれば上がるほど、結婚の可能性は徐々に低くなっていき、子どもを持つ可能性はさらにどんどん小さくなっていく。


結婚がすべてだとも思わないけど、周りの人を見ていると、結婚して子どもがいる人の人生は「始まってる」と感じてしまうのは否めない。

ライフステージは明らかに違う。

このステージを1つ上がるために、ガンガン婚活して、妥協して旦那さんを見つけて、自分の家族を持つという人生をスタートさせた人たちもいる。

私も少し活動してみたけど、性に合わず、また成り行き任せの人生に逆戻りしている。

結婚生活という人生のスタートは、もしかしたらきれないかもしれないけど、動いた結果、私としては「こればっかりは思い通りにならないなぁ」というのが正直なところ。もちろん「怖さ」はあるけど、形だけの結婚ならいらない。


人生のスタートを始めて、終わる時に満足していたいなぁ。




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