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「自分の体に馴染ませるために、持ち方・吸い方・タイミング、すべて勉強しました」

(朝ドラ『半分、青い。』での左耳が聞こえない役の役作りについて)
実際に私は左耳に耳栓を入れる生活をして、いつもだったら左をぱっと振り向けていたのに、左に耳栓をしているからか、右から振り向くようになったりした。現場の皆さんと試行錯誤して、積み重ねていった感じでした。

(映画『マイ・ブロークン・マリコ』の役作りについて)
クランクインする前から3~4か月くらい喫煙者になりました。朝起きて吸う、ごはん食べて吸う。タバコを吸ってるスタッフさんを捕まえて、「どのタイミングで吸うの?」って言って、同じタイミングで吸いに行ったりしていました。
とにかく自分の体に馴染ませるために、持ち方から、吸い方から、タイミングから、すべて勉強しました

   永野芽郁

「日曜日の初耳学」


俳優さんの仕事って過酷だなぁ。

売れてる人気のある俳優さんって、ストイックな努力をしている印象がある。

持って生まれた顔やスタイルの良さだけで売れ続けられるような世界でもないと思う。

いや、顔やスタイルだって維持するのに相当な努力をしているか。


「役作り」って奥深い作業だと思う。

タバコを吸う人の役を演じることになれば、実際にタバコを吸う。

画面上で、吸って吐いた時に煙を出さないといけないだろうから吸うというのは分かる。

タバコを吸ってる人が少なくなったとは言え、画面の中だけじゃなくて喫煙者は現実にもたくさんいるからイメージはできるような気がする。

でも、演じるとなると、やっぱり体に染み込ませないといけないんだな。


以前、禁煙しようとしてる人と話していたら、愛煙者の知人の動きを観察しながら、「あれはもう体に染み付いてるね。無意識に体が動いてる。」と言っていた。

たしかに、愛煙家のようにタバコを吸う演技をしてみてと言われると、いくら大物俳優だって、喫煙者でなければ練習しないと手元を見てしまうだろうし、自然さを演じるのは難しいんだろうな。


私は新しい仕事を覚えるのは苦しさを感じることが大きいんだけど、俳優さんたちは短いスパンで、時には同時並行で「役作り」をすることもあるんだよな。

やっぱりそういうところは尊敬するな。



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