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「少しでもできているポイントがあったら、できるだけ褒める」

大体1回のトレーニングが90分。
その中で褒めるポイントというのを10個以上作っている。
基本的に、トレーニングはできればやりたくないものだと思うから、
できるだけ「やりたい」と思えるような状態を作りたいと思っている。
少しでもできているポイントがあったら、できるだけ褒める。

   三浦 香織(パーソナルトレーナー)

「セブンルール」


「褒めて伸ばす」という教育法があるように、褒めることの効力や必要性は、市民権を得ていると思う。

でも、誰でもいつでもすぐに褒め上手になれるわけでもないとも思う。

褒め慣れてない人は、「すごいね」というシンプルな言葉でさえなかなか言えないと思うし、相手のモチベーションを上げられるような褒め方はさらにハードルが高いかもしれない。

これは自戒を込めての分析。あまり難しく考えても余計に褒めにくくなるし、もう少し肩の力を抜いて考えた方がいいか。




この三浦さんに好感が持てたのは、ご自身も「トレーニングはしんどい」ということを知っているから。お客さんに「辛いことしかさせてない」という認識を持ってるから。


仕事ができる人は、できてない人の苦労とかしんどさを理解できてないことがある。これは意地悪で理解しないとか、理解できる能力がないというわけではなく、本人は無意識にできてしまうがゆえに、できない人が何につまづくのかに気付けない。

こちらが試行錯誤して出した案を、さらっとOK出してくれると、ありがたい半面、「ここ、結構苦労したポイントだったから気づいてほしかったな」と思う部分もある。

ましてや一瞬でダメ出しされると、凹んでしまう。「仕事なんだから、プロセスじゃなくて結果がすべてだ」という考えも分かる。でも、人間だし、感情というものがある。そもそも何でもできるわけじゃないから、努力も認めてほしいって感情があるのは事実。

三浦さんは、「つらいことを頑張ってやりきったから、努力を認めてもらいたい」「しんどいことはできることならやりたくない」「ご褒美がなければ続かない」という、お客さんの気持ちに寄り添うことができてるんだろうな。

褒めるのは、上から目線で言葉をかけるんじゃなくて、共感力が必要ってことなんだろうな。同じ目線で共感して、寄り添う気持ちの表れなんだろうな。


実際に、三浦さんの回で他に出たルールには、

人から勧められたものは1回試す
言われたことは素直にやるタイプ

   三浦 香織(パーソナルトレーナー)

「セブンルール」

お客さんのファンになる
でも、近くなりすぎないように、距離感を大事にする

   三浦 香織(パーソナルトレーナー)

「セブンルール」

というのがあった。


私と決定的に違うのは、「相手に興味を持つこと」。

パーソナルトレーナーだから、相手に合わせたトレーニングやコーチングを考えることが仕事なんだろうけど、それって他の仕事にも共通する。

私も、年齢が上がるにつれて後輩が増えていくし、部下を持つ日が来るかもしれない。後輩や部下は、それぞれ違う人間なんだから、それぞれに合った声のかけ方やモチベーションのあげ方を考えていかないといけなくなると思う。

今も、後輩たちを褒めたり注意したりすることがあるけど、相手によって言い方は違う。相手の性格が違うから、「この子はこれだけ言えば通じる」「この子は繊細だからちょっと遠回しに言おう」という意識が働く。

でも、相手に興味を持つ意識が弱いから、失敗することが多々ある。言ったことをやってもらえてなかったり、機嫌を損ねられたり。もう少し相手に興味を持って、「前にこう言ったらこう受け取られたから、こういう性格なのかな。次はこう声をかけてみよう」と、工夫しないといけない。


もともと人と距離を縮めすぎるとしんどくなってしまうので、自分がしんどくならない程度に、相手に興味を持つようにしていかないとな。最低限の距離感で物事を片付けようとしてしまうと、いざという時に助け合えないから、程よい距離感を保つ。

自分が他人から過剰に興味を持たれたくないから、必要以上に踏み込んで来ようとする人がいると逃げてしまうんだけど、今のままではあまり良くないってことだろうな。相手に興味を持つために、自分のことをもう少しだけ開示していかないといけないな。





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