たてちそ

商社、転職エージェントを経て、複数大学で11年勤務。社会人や大学生のカウンセラーもして…

たてちそ

商社、転職エージェントを経て、複数大学で11年勤務。社会人や大学生のカウンセラーもしています。農業とデータサイエンスの仕事も始めました。飽き性極まれり。

マガジン

最近の記事

雇い止めを告げられたら。その5 〜働く以外の収入を得て、次のステップを考える〜

私が雇い止めを受けた多くの人にいま薦めたい内容です。 ウイルス感染症による未曾有の状況は、日常を大きく変えています。でも、毎日の生活費はこれまでと同じように出て行きます。お仕事を失った人の焦りの核は、「収入が途絶えているのに、出費は減らない」ことが大きいと思います。不思議なもので、しばらくしのげる蓄えがあっても「入り」がないと不安になるのが人の心。その不安や焦りが、振り返れば「なぜあんな選択を、、」という判断をさせてしまうこともあります。 収入がないから悪いのです。 収入

    • 受験のいろは2:大学は恐怖と闘っている

      「滑り止まらないー」。ここ数年、一般入試の指導をしてきた高校の進路指導現場の教諭からよく聞いた言葉です。 売り手市場が長く続いた大学受験市場も、3年前の定員厳格化政策から様相は一変しました。ここ数年は社会科学系の学部を中心に、一般入試が高倍率化して受験生は阿鼻叫喚。同じ地域の名門とされる国公立大学に合格する学生が、中堅クラスのそれまで滑り止め需要で生きてきた私大の一般入試に落ちることがザラ。完全にこれまでの常識が通じなくなりました。中には、入試改革を控えて絶対浪人を避けるつも

      • 受験のいろは:鉄則は「知る」ことから

        2021年4月から大学の入学試験は、大幅な入試改革が決まっています。英語の外部試験結果の採用について延期があるなど、受験生も振り回されていて気の毒です。 高校生や受験生の親が知りたいのはいつだって一つです。 「どうしたら受かるの?」 受験準備の質問や方法について具体的に教えてくれる機会はなかなか見つかりません。理由は様々ですが、大きな理由は「個別事情が違いすぎる」「大学すら様子を見ながら対応している」ため、外から一般論の情報が得にくいからです。 ましてや、新入試ではこれ

        • 雇い止めを告げられたら。その4 〜過小評価も過大評価もしない〜

          「自分は仕事ができないから、、、」と思っていませんか?本当にそうでしょうか。仕事は恋愛と似ています。何ができるか、何をあげられるかはわかりやすい評価ですが、幸せな関係とは別物です。大事なのは相性と出会いと思うのです。それを引き寄せる動きが、仕事を失った時にとても大事だと思います。 年収が1000万ないと男性はパートナーと幸せに生きられませんか?いいえ。 顔が良く料理などの女子力がないと女性はパートナーに恵まれませんか?いいえ。 大事なのは相性の良い相手との出会いです。今あ

        雇い止めを告げられたら。その5 〜働く以外の収入を得て、次のステップを考える〜

        マガジン

        • 雇い止めを告げられたら。
          6本
        • 大学受験のいろは
          2本

        記事

          雇い止めを告げられたら。その3 〜遠慮せず宣言しよう〜

          雇い止め、契約が打ち切られることが発覚したみなさん。ショックの最中とは思いますが「助けて!」と誰かに言いましたか?それがいかに重要な話かを、今日は採用の視点でご紹介します。「助けて!」と言いましょう。人の縁は、雇用には最強のツールなのです。 有期雇用、契約社員、派遣社員の方が雇い止めを告げられた時、人は動揺し、過去に足と思考を絡め取られ、自信を喪失します。 本来の自分なら、難なくこなせたようなことも億劫になってしまったり、ちゃんとやっていれば受けられた権利まで放棄してしまう

          雇い止めを告げられたら。その3 〜遠慮せず宣言しよう〜

          雇い止めを告げられたら。その2。

          雇用を自分の意思で決められない、というのはとても辛いことです。新卒で就職が決まらない学生の悩みもそうですが、雇い止めを受けるというのはそれまでの努力まで否定されてしまうような感覚に陥り、その後を割り切って行動することを難しくさせます。 その1では、まず出費を抑えること、中でも病気などの有事に備えて健康保険の維持について紹介しました。 その2では、混乱や焦りの中でもまずやるべきことにスポットをあてます。 雇用保険の失業給付手続きです。 失業給付手続き次の仕事を探すより、

          雇い止めを告げられたら。その2。

          雇い止めを告げられたら。その1。

          雇い止めを告げられ、それまで渋々でも、楽しくでも、どんな形でも行けばあった仕事が無くなるというのは大きな衝撃です。 しかし、契約は残酷です。 雇い止めを告げられたら、泣こうが喚こうが感情的に訴えたところで何も戻ってはきません。 法的手段、公的手段に訴えても、よほど悪質なケース以外は勝ち目はありません。 むしろ、勝ったところでその後の職場に残りたいでしょうか。そんな仕打ちをしてきた職場に、腫れ物扱いで居座っているような視線を送られて働くことはなかなかに苦しいものだと思います。

          雇い止めを告げられたら。その1。

          【緊急】雇い止めを告げられたら。プロローグ。

          2020年、未知の感染症の脅威が経済に深刻なダメージを与えています。 リーマンショックの時に転職エージェント、東日本大震災の時には大学で学生の進路を助ける仕事をして求人の前線にいましたが、状況は酷似しています。 これから起こること。 いくつもあります。深刻なこと、かつ早々の起こることの1つが雇い止め。 有期雇用、契約、派遣。 それまで、当たり前のように無期雇用の社員と変わらぬ仕事、場合によっては正社員より良い仕事をしてきたみなさんが、契約上の弱さを理由に働く機会を急に奪

          【緊急】雇い止めを告げられたら。プロローグ。