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4年7ヶ月目の答え合わせ

春です。

出会いと別れの季節がやってきました。

TATEITOでも2人のインターンが卒業します。学校を卒業し、TATEITOも卒業して、この春から就職先へ。2人ともTATEITOで長く働き、さまざまな形で貢献してくれました。

私たちTATEITO広報チームはそんな2人のインターンに「卒業インタビュー」をして、動画をつくりました。近日中に社内で公開します。反響が楽しみです。今日はそのときに聞いたことをお話しします。インターンとTATEITOとの、出会いと別れの話です。

インタビューでは2人とも素敵な話をしてくれましたが、今日の記事はそのうちの1人、エンジニアインターンのSさんの話です。(もう一人のデザイナー・Hさんの話も、いずれまた)

エンジニアインターンに卒業インタビュー

SさんがTATEITOに入ったのは2018年の夏。インタビュー時点で、4年7ヶ月目の勤務でした。本当に長い間、貢献してくれました。

彼にはこの機会に、「TATEITOで学んだこと」「一番の思い出」などを話してもらいました。そして、この4年7ヶ月を振り返ってみて、入社当時に思い描いていた目標を達成できたかどうかも、聞いてみました。

どの質問にも堂々と答えてくれて、たくさんのいい話を聞けました。「イカセンターに行けて嬉しかった」「フレンチクルーラー10個買ってもらった!」などなど、若者らしい回答もありましたが、今日はそのインタビューから、特に印象に残った話を紹介します。

4年間を通して、技術面で学んだこと

Sさんはエンジニアインターンとして、TATEITOが提供しているサービスの機能開発などを担当してきました。

主な仕事は機能開発=プログラミングですが、彼は好奇心が強くて、ほかの仕事にもいろいろと取り組んでくれました。

アプリ開発や、次のインターンの採用活動、社内イベントの開催など、興味を持った分野には自ら手を挙げ、チャレンジしてきました。

そんな彼に「TATEITOで学んだこと」を聞いてみたら、2つの答えが返ってきました。

1つはエンジニアとして、技術面で学んだこと。TATEITOで経験を積んだことで、彼は「こういうサービスをつくりたい」と思ったら、そのための道すじを頭の中でイメージできるようになったそうです。

これはまさに学びですよね。
自分に何ができるのか。サービスはどうやってつくられているのか。そのどちらも把握できるようになったから、ものをつくるための道すじが見える。

まだ20代前半でそんなことまで見えるようになっちゃって、この先どこまで成長していくんだろうと、ちょっと感動してしまいました。

そして、ビジネス面で学んだこと

Sさんがもう1つ学んだことは、ビジネス面での気づき。

ビジネスの根幹は誰かの役に立って、その対価として報酬を受け取ること。それをTATEITOで学んだと、彼は語ってくれました。

CEOの平野がミーティングでいろいろなビジネスについて、「人の役に立つから、儲かるんだ」と語る姿を見て、Sさんはハッとしたそうです。

Sさんは、もともとは「エンジニアになって、すごいサービスをつくって、お金持ちになりたい」というくらいの軽い気持ちでインターンを始めたそうです。

その頃の彼のことを平野は「最初はクソガキだった(笑)」と、冗談まじりによく語っています。

でも、SさんはTATEITOで実際のビジネスにふれ、平野やCTOの西田との対話を繰り返すなかで、仕事観を大きく変えました。どんな仕事をするときにも、「人の役に立って対価を得ること」を意識するようになった、と話してくれました。

仕事が「ただの作業」から「人の役に立つこと」に変わった。これはめちゃくちゃ大事な学びだと思います。僕がそれに気付いたのはいつだっただろう。Sさんよりもだいぶ年をとってからだったような気がします。

当初の目標を達成できましたか?

いろいろな学びを聞いたあとに、4年7ヶ月目の答え合わせとして、Sさんに「当初思い描いていた目標を達成できましたか?」と聞いてみました。

「サービスをつくりたい」「お金持ちになりたい」という目標は、達成できなかったそうです。世の中は、そんなに甘くはなかった。

でも、彼は「自分に足りないものがわかった」と言いました。夢を叶えるために何をすればいいのかが見えてきた。それが4年7ヶ月目の答えだそうです。

技術面とビジネス面で彼が学んだことを聞いたあとだったので、その「答え」に強い自信を感じました。

目標を達成できなかったら、失敗なのか。

必ずしもそうではないですよね。

目標に向かって一歩一歩進んだことにも意味がある。

SさんがTATEITOで4年7ヶ月、しっかりと成長してきたことを、本当に嬉しく思いました。

もう1つの「答え合わせ」

インタビューを終えて、広報チームからSさんに感想を伝えました。

「いい話が聞けた!」「ありがとう!」。

そう言って雑談するなかで、「平野さん(CEO)もさっきの話と同じようなことを言っていたよ」と伝えると、Sさんが興味を示しました。

じつは平野も、「Sは最初の頃はクソガキ(笑)だったけど、ある時期から仕事への向き合い方が変わった」ということをよく話していたんです。

私たち広報チームはその話を何度か聞いたことがあったので、Sさんにも伝えたのですが、彼は「初めて聞きました!」と言っていました。平野は、Sさん本人には言っていなかったんですね。

Sさんは自分の意識の変化を、平野も感じ取っているということを知らなかった。今回のインタビューで、そのことを初めて知ったそうです。

「その話が聞けてよかったです。答え合わせみたいになりました」と言って、喜んでくれました。

自分の成長を、自分以外の人も見てくれているのって、なんとも言えず嬉しいですよね。

今回は卒業インタビューを通じて「目標達成できたかどうか」という答え合わせをするつもりでしたが、雑談のなかで、偶然もう一つの答え合わせができてしまいました。

4年7ヶ月、本当にありがとう!!

ちょっとできすぎた展開になりましたが、それもこれも、Sさんがよく考えながら働いてきた成果だと思います。いい振り返りができて、聞き手のこちらもとても嬉しかった。TATEITOは、本当にいい出会いに恵まれたと思います。

4年7ヶ月。

Sさん、本当に長い間、ありがとうございました!