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48歳からの就活 その6 きき酒師やソムリエ専門のエージェントって、何故無いんだろう?

※写真は酒匠バッジ (SSI HPより引用)

表題の件、非常に不思議に思いました。

今回転職活動をしていて非常に疑問に感じた事が、クックビズやクックビズ、クレオガ等、飲食、観光業専門の転職エージェント会社があるにも関わらず、きき酒師やソムリエ専門の転職エージェント会社って何故ないのか?非常に疑問に思いました。実は、今回の就活中にJSAさんが事務員募集しているのをたまたま見かけましたが、お世辞にも条件が良いとはとても言える内容では無かったですが、ある意味、そこに書かれていた条件こそが現状で酒類に関する世間での需要なのかもしれないなって少し考えましたね。


既存の転職エージェントを求職者の立場で見て感じた事

たまたま、リクルートエージェンシーさんの紹介先に就職する事が決まりましたが、正直、デューダ、リクルート、マイナビと言った大手の転職エージェント会社に関して言えば、サービスは手厚いですし、組織もしっかりしていて、紹介先に関しては非常に優良企業も多いですし、実際にデューダさんの紹介先でこんな優良企業の書類審査も通るんだって、企業様も何社かあったのは事実です。
ただ、結構、飲食、観光、酒類の業界の人間にとっては、微妙にニーズに合わない部分があると感じたので、飲食業専門の転職エージェントの企業って無いのかを捜した結果、クックビズ、クレオガ、岡山県の地域専門のエージェントが見つかり、担当者が実際に大手のジョブコーディネーターよりもきめの細かい対応が出来る方についていただいたので、再就職できた事実が有ります。

レイルウェイズ中井貴一(rail waysHP

※写真はRail Ways 49歳で電車の運転手になった男の物語より引用

流石に、50前で自分で仕事を探すのは厳しいですし、一歩間違えれば危険性がある


実際、インディードで専門職を探している企業様が幾つか有ったので、応募しましたがこちらに関しては、結構難しい部分もあるなって感じましたし、案外、昔よりもソムリエやきき酒師に関して企業側のニーズは有っても、そこにエージェントが居ないので苦労されている企業様も応募者の方も多いように感じました。
ただ、いきなり酒専門職のエージェントを作った所で経営的に難しいとは思いましたので、クックビズさん等の既存の飲食専門のエージェントさんと提携すれば、充分に商売として成り立つだろうなって感じましたし、日本酒や焼酎の伝道師を真剣に作っていくには、酒専門職のエージェントを育成する事が、一番の近道では無いのかなって思いました。

ちょっと厳しい事を言えば


正直、日本酒や焼酎に関する仕事=私のサラリーマン経験ですし、実際に前職のように半端な量では無い日本酒が売れる店で13年働けたのは、私を採用するにあたり今の社長が私の経歴に興味を示したからです。
フランスワインを日本酒のライバル、スコッチウィスキーを焼酎のライバルと考える事自体は非常に良い事だとは思いますが、もっと日本の飲食、観光、酒類業界の為に簡単に出来る事を最初から放棄してしまっているのも、今の日本酒や焼酎に関するサービスの業界の現実の姿なんだろうなって実感しました。

業界として酒類専門職の人間をもっと大切にすべきでは


ソムリエ、きき酒師って仕事は、CAさんや、ホテルマン、大手酒類メーカーさん、タレントさんの為の一種のステータスの為に有る訳では無いと思いますし、一般の飲食店のソムリエやきき酒師が専門職として、給与面、社会的な地位が上がってこそ本当の意味での優秀な成り手が増えるのでは無いかなって、正直今回実感しました。

就活の結果として個人的には非常に好条件での再就職に成功しましたが、業界全体の問題提起として


結論から言えば、今回もきき酒師としての経歴と今までの仕事の経験を評価して頂き好条件で堅い企業に就職できました。それ以前に、前職では好待遇の職場で、尚且つ給与面と社内的な部分で好待遇を頂いていたのは事実で、実際に色々面接を受けてみて、前職の会社が如何に社会的信用度の高い企業で有ったのかを実感しましたし、前職のような好条件、好待遇の企業自体が殆ど無かったのは事実です。
逆に考えれば、ソムリエやきき酒師の方の労働環境面と社会的な地位をどうやったら高められるかを真剣に考える時期に来ていると思いますし、酒類業界の未来にとって優秀な人材を確保する為にどうすべきかを考えていく事が絶対に必要って今回肌で感じました。

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