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【レースの記録】完走率39% 2019年 第7回白山白川郷ウルトラマラソン 完走記

※以下、2019年9月10日 Facebookより転載注釈・加筆修正あり。

9月8日(日)第7回白山白川郷ウルトラマラソン走りました。

めちゃくちゃ長いです

おかげさまで今回もなんとか走りきれました。実は私、ギリギリのゴールでしたという内容です。思い出せば「このシーンがなかったら完走できなかった」ということばかりでした。

まずは酷暑の中、一日外で応援してくださったボランティアの方々、大会運営の方々、チム金(所属しているランニングチーム「チーム金港堂」)のみなさん、応援に駆けつけてくださったみなさん、本当にありがとうございました!この過酷なレースはみなさんの激励なしでは到底攻略不可能でした。改めて感謝申し上げます。

同大会は昨年も出場したのですが、恐れ多くも来年の桜道(さくら道国際ネイチャーラン)のエントリーに向けて今年の実績を作りたい、そして去年のウルトラサブテン(10時間切り)がまぐれじゃないことを証明したいという思いから再び挑戦してみました。

8日(日)午前2:00、フィニッシュ地点の松任総合運動公園でバスに乗り込み、スタート地点の岐阜県白川村寺尾防災グラウンドへ。去年もですが、やはりウルトラ走る方々って、ただならぬガチ感がありますよね。。隣の席のガチムチな方、ガムクチャクチャで怖かったです。。

午前3:00前にスタート地点に到着。すでに気温は25℃、湿度はあるものの風も涼しく感じました。時間もたっぷりあるので、グラウンドにごろんと寝そべりダラダラしました。静かな星空。トイレも長蛇の列なので早めに済ませる。スタート時の体調は問題なし。そういえば去年、スタート前シューズ無くなったって人がいましたよね、あの後どうなったんでしょう?

私の初期装備としては、チム金ボトル(ウェルビー シェイクハンズ)をお尻に刺し(←この表現間違ってないですよね??)、大会受付でもらったエネルギージェル?2個をポーチの中に入れたのみ。首まで隠れる帽子と、濡らしたら冷たさが続く何度も使える布?みたいなのと。今回は軽量化もテーマでした。

そして午前5:00スタート。薄暗い中での白川郷は幻想的で、じわじわと始まったんだなと感じます。早朝から沿道のみなさん応援ありがとうございました。

ここから足を温め、淡々と白山白川郷ホワイトロードを登っていくわけですが、最高地点の1,445m三方岩駐車場まではとにかく我慢の時間。しばらくすると夜が明け、快晴のもと雄大な山々が姿を現します。絶景。素晴らしい景色!!おそらく写真では伝わらない感動。(スマホ持っていませんでした)まだ気温も気にならない程度なので一気に登り切ります。

そして約18kmの三方岩駐車場から約32kmまでのあたりを私は勝手に「スーパーマリオポイント」と呼んでいるのですが、ひたすら下りで足が持っていかれ、スピードが出ます。勝手にキロ4:00台でしばらく行きます。止まりません。集中して、ガードレールから谷へダイブしないように気をつけなくてはいけません。前回の経験から、この無敵時間に貯めておいた貯金を、後半切り崩す作戦は、結果的に今回もなんとかうまくいったのではないかと思います。

無敵時間が終わる頃、一里野に下りてきました。そろそろ日差しも本気を出してきます。

今回、酷暑のレースのため特別ルールが設けられ、59.8kmのかわち保健センター以降はフィニッシュ地点をランナーが自ら選択できることになりました。この大会運営側の判断は素晴らしいと思いました。確かにところどころ命の危険を感じましたし、この特例がなかったら数人は亡くなっていたと思います。。本当に。

その後、淡々と足を運んでいるうち、周りのランナーにちゃべちゃべと声をかけるようになりました。集中しているところ、みなさん失礼しました

と、

54.8kmの北陸電力手取川水力センターあたりでしたっけ?クールに走る女性ランナーがいたので、お声かけしたところ、チム金の姫さんでした。

実はちゃんとお話したことがなかったのですが、しばらく一緒に走らせていただきました。

その言葉数少ない中で、「何この安定感!?」と衝撃。漂うオーラに圧倒。こりゃ先日のウルトラでもサブテンですね。これがウルトラ2回目ですか??淡々と刻む姿に感動。結局59.8kmかわち保健センターまで引っ張っていただきました。同じサブテンでも、私と全然ちがうやつや!

そして、さらに衝撃シーンが。

預けた荷物を受け取れる保健センターに一緒に着いて、私が「さぁて、全身着替えてすっきりしようかな♪」と思った矢先、荷物も受け取らずそのまま走り去っていく姫さんの後ろ姿を見てしまったのです!!

思わず私の顔はひきつりました。

ぇぇぇえー、うそでしょここで少し何かしら切り替えるんじゃないですか??そのまま行くー??

私の心の声でした。

ちなみにこの保健センターでフィニッシュを選ぶ方がかなり多かったそうです。

姫さんの後ろ姿を見てしまったからに、私も後を追うしかありません。着替える予定変更。受け取った荷物をそのままの状態でスタッフさんに預け、保健センターを後にしたのです。

姫さんの姿は早々に見えなくなり、最後には女子3位入賞されることに。本当に凄すぎです!!!おめでとうございます

私自身、今回保健センターをスルーするというこのシーンがなければ絶対にサブテンできませんでした。姫さん短い時間でしたが本当にありがとうございました。(この下りは敬意を表して書かせていただいています)

この頃には暑さのため各エイドでは必ずかぶり水をしました。濡れて困るものもないので、頭から背中からシューズから、全身に何度もかけます。後で思い出しましたが、穿いていたタイツが水分を含んでヒタヒタになることで下半身の清涼感がしばらく続きました。かぶり水直後は全身の重さを感じましたが、これも良かったポイントのひとつかと思います。

そして現れる比咩神社の脇の激坂。流石にここだけは歩きました。何も考えず歩きました。

66.3kmパーク獅子吼直前、そしてホワイトロードの後?くらいだったか、ランニングチーム中条さんのみなさんが水をかけてくださいました。いずれも絶妙な場所で、本当に助かりました。チム金宮谷さんによろしくとおっしゃっていました。

そうそう、パーク獅子吼前にあった階段、登らなくてよくなったんですよね、あれでだいぶほっとしました。

さらに淡々と足を運ぶ。この頃には腕で走る走り方に切り替えて集中集中我慢我慢、念仏を唱えるよう言い聞かせる。しかし腕を振れば勝手に足が動くって、人間の身体はおもしろいですね。

さて、そしてお待ちかねの手取川河川敷の土手です。

もう長い!ひたすら長い!遮るものがない!

やるしかない!

あー天気いいなぁ、空青いなー。

いっちにっいっちにっ。

早く終わらせて仮面ライダーゼロワンの最新話観たいなぁ。

頭をお花畑にする作戦です。

お尻に刺したチム金ボトル、これ、本当にいいんですよ。結局後半は手に持って走りました。常に水分補給をするため。握りやすいしサイズもちょうどいい。これも今回のマストアイテム。(※大事なものなのにチム金中納会の会場置き忘れ後日無事に回収してきました)

この時すでにキロ6も出せていません。ひたすら貯金を切り崩し、残り時間とにらめっこする作業。幸いガーミンの充電は大丈夫そうでした。サブテンするから上位機種に買い換える必要なしと自分に言い聞かせます。

川北の村の中に差し掛かると、なんだかゆるい空気でほっとしました。沿道のおじいちゃんおばあちゃん、みなさん応援してくださいますが、そちらも暑さにお気をつけて。

このあたりでは前後の方と抜きつ抜かれつ、みんなフラフラしてる。

残り、たった20kmくらいなのにへばっている、こんなんじゃ桜道走れないだろと自分を鼓舞する。

ひとつひとつエイドを手繰り寄せるように走る。

81.3km手取フィッシュランド。

85.3km石川ルーツ交流館。

腕を振り足を前に出す作業。

88.1kmアプリコットパーク。

そして日本海が開ける。

去年は暴風雨で、海岸沿いの道がプールになってましたよね。あんな水の中を走ったことはなかったし、たぶんこれからもないでしょう。本当に面白い大会です!

ひたすら海岸沿いを走る。

この大会の前、昨年の同大会の山本一浩さんのユーチューブの動画を観てとてもモチベーションが上がったのですが、その動画の最後に、この海岸沿いを走っているくだりがあり、そこで「誰のものでもない100kmの物語を、完成させます」とおっしゃっていたことが強く印象に残っています。

ふと、目の前のランナーが突然止まって吐いているのを見ました。やばいやばいやばい。

その方、そのまま走り出しましたが、無事完走されたのでしょうか。

この先のエイドのみなさんには、その場で感謝の気持ちをちゃんと伝えられなかったと反省しています。しんどかろうが最後まで敬意をもって接したいものです。すみませんでした。

現在、桜道(さくら道国際ネイチャーラン)連覇中の高橋(伸幸)さんは100km以上走った状態でも、ゴールした時でもスタッフに対してものすごく物腰柔らかくて穏やかな雰囲気だったことを思い出します。その姿勢は私の目標です。

そしてもう残り10kmを切る頃には、サブテンギリギリの状態でした。あとどれくらいでいければ、切れるだろう。腕を振るけど6:30しか行かないな。7:00だったらどうだろう。いや、ちょっと足りない。

あーでもないこーでもないと、ガーミンと相談しながら1キロずつ踏んでいきます。

97.1km千代野中交差点。

ふいに背後からチム金のユキさん登場!お声かけいただき、めちゃくちゃ元気出ました、本当にありがとうございました!

サブテンとして目標の15:00まであと数分。

ここにきて、信号待ちがあるというトラップ、完全に忘れていました

あああ。時間がない。

今年は無理かな、10時間数分、だったら今の自分では納得しないだろうな、頭をよぎる。

ガーミンとひたすらにらめっこ。グロス10時間、ネット9時間50数分、いや、なんかそれもなんだか嫌だな。(※個人の感想です)

と考えているうちに、松任総合運動公園に到着。

なんとかゴールしました。

ゴール時もそうですけど、各エイドのみなさんもちゃんと走ってくるランナーのゼッケンから氏名を調べてくれて名前を呼んでくださる、それって簡単なように見えて素晴らしくないですか?

(私の名前が読みにくくほぼ全てのエイドで間違えられました)

ゴールではヤング宮本さんと両親が待っていてくれました。ありがとうございます。両親、なんか知らないけど私の身体けっこう丈夫みたいよ?

ありがとう。

グロス9時間59分12秒

ネット9時間58分7秒

あー、ギリギリでした

サブテン(10時間切り)、セーフ!!

しかし、果たしてこの結果が桜道(さくら道国際ネイチャーラン)の選考で使えるのかは疑問です。。

今回は正直、夏場の練習量が去年の半分程度で全然走れていませんでした。この一日で一か月分走ったようなものです。かなり身体に負担がかかったと思います。身体、ごめんなさい。労わります。

足に関しては、昨年から愛用しているONがまたしても支えてくれ、足へのダメージはほぼ残りませんでした。ゴール会場のマッサージのお姉さんからも足は全く大丈夫と言われました。小島カニさん、本当にONっていいですよね。。私は今後もシューズはON一択です。(※個人の感想です)

という、ギリギリ芸を披露したわけですが、なんというか、この走り方で他のウルトラで通用するのか、まったく謎です。この大会でたまたま前半で大きな貯金タイムがあるからいけるのか、どうなのか。

貯金に甘えて後半攻められなかったのも事実として受け止めねばなりません。

次回は10月20日の珠洲ウルトラでもう一度確かめてみたいと思います。そしてそこから1週間後の金沢マラソンまでのリカバリーもテーマのひとつです。

この白山白川郷大会が終わって、ようやく夏がおわったと実感します。

秋のマラソン大会、みなさんも納得のいく結果を残せますようにお祈りししております!

最後に、チム金寺本さん・小川さん・車で撮影してくださったみなさん、会社の米山さん、お声かけいただき、たいへん助かりました!おかげさまで無事に完走できました!

そして今回の大会に参戦したみなさんにも敬意を表したいです。チム金のみなさん、完走おめでとうございます。お疲れ様でした!また一緒に走りましょう!ランニング楽しい!

エイドの給食、

コーンスープ、そうめん、おからドーナツ、温泉炭酸水、おろしうどん、堅豆腐煮しめ、報恩講汁、加賀みその豚汁、にわかそば、半堅豆腐、そばソフト、甘酒、キッシュ、塩糀きゅうり、梨、いちじく太鼓、レモンはちみつ、おぼろ豆腐、フルーツトマト

(各エイドで梅干しをいただくこと多し、自然と身体が求めたのでしょう。。。)

まるごとご馳走さまでした!本当に給食が充実しまくりで楽しい!

あ、最後の圓八さんのあんころ食べれませんでした!!!

喋りすぎました。おしまい。

第7回白山白川郷ウルトラマラソン 公式HPより
第7回白山白川郷ウルトラマラソン 公式HPより
RUNNET より


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