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殺陣師(たてし)って、イコール武術家なの?

●武道といえば、岡田准一さんが有名ですよね。👀 

 無料で聴けるネットラジオ「Samurai Woman」でも、この方のお話をした事があります。 ☺
※ちなみに、44回目の放送です。 (^-^)

 岡田さんは俳優であり、エンターテインメンターなのは皆さまご存知の通りなんですが。
 実は私こと山野亜紀は、「護心ヒーリングカウンセラー」としての活動をこの度新しく始める事になりました。
 はい、殺陣の師匠に選ばれた唯一人の女性の後継であり、占いの一つである四柱推命鑑定士の資格も持っています。 ☺
 なので、せっかくだから「殺陣師と武術の関係」についてをお話してみたいかな、と思います。

●さて2014年のNHK大河「軍師官兵衛」で、岡田准一さんが主役の黒田官兵衛役を務められた時の事なんですが。

 私の師匠の殺陣指導を受けるはずだったかと思いますが、師匠曰く、「自分が教える事はない」と呟かせたという、珍しいお方なんです♡
 ・・・これって、撮影現場入りをする前に、殺陣に慣れていない俳優さんは「殺陣の特訓」を行う場合があるのですね。
 内容はと言えば、各々の殺陣師でやり方が違うと思うんです。 👀

2015年の商品のパッケージ用のスチール
八相の構えを真似るという体の山野。😅💦

●実は「殺陣」には、基本稽古にしろ何にしろ、全てにおいて「基準」というモノがないからです。 😅💦

 各々の殺陣師が各自に創作するか、もしかして指導を受けた師匠があるなら「それに準じるか」。
 または指導を受けたとしても、それらを無視して行っている場合が殆どなんです。 ( ̄_ ̄ i)
稽古場で殺陣を振り付けられても、肝心の意味までは教えてもらえない
「自分が何をしているのか、全くわからなくて・・・」
 と言って、私のイベントに参加された方も過去にはいました。 👀

2009年時の師匠の芸能生活50周年記念の折に撮影したもの
投げられた御仁は、飛び空転受身を取っています。

 さて岡田さんの場合はと言うと。
「もう、自分で勝手に巻打ち(古流剣術の刀の操法)も練習してるし、基本的な事は出来上がっているようだから、後はもうシーンに合わせて殺陣を振り付けて、現場だけで十分なんだよ」 
 と、言わしめたお方なんですね。 👀
 この特訓は役柄によって様々な種類がありますが、私の師匠の担当エリアはもちろん殺陣(アクション)の他に、武士の所作がありました。 (^-^)

私こと山野亜紀的には、このポスターが印象的♡

●さて何時だか「明鏡止水」という番組で、二天一流や忍術を取り上げていましたが。👀

 私的には、ほとんど過去に殺陣の師匠である「林邦史朗先生の稽古場でやっていた内容☆」だったので、何をしているかも大体理解できたし。
 逆に言えば、やった事ばかりだったので「見ていて、そこまでの新鮮味はなかった」とも言えます。😅💦
 番組としての立場なら、「どの流派も立ててあげなければならない」と思いますし、現実的には各々の流派を何代も繋げていくには及べず。
 名前だけは、かろうじて残っている流派もあれば、それすらも遺されていない場合も多く。 ( ̄_ ̄ i)
 ・・・また場合によっては、資料だけを残して、今は跡継ぎのいない流派というのもあると師匠から聞いています。 👀

50周年記念の折のプロフィール写真

 有名な流派でもそれは同じで、私の師匠などはよく「○○流の後継になってもらえまいか」とお声が掛かる事も少なくなかったと聞いています。👀
 それで引き受けたのかと聞きますと、
「宗家を継いだからといって、すごくメリットがあるかというとそうでもないし正直、流派に縛られたくはない。
 自分は殺陣師として、たくさんの剣術や体術を勉強して作品に活かしたいから、その話は断った」
 のだと、聞きました。 👀

●さて、殺陣師と武術についてのお話に戻ります。

 私の師匠である林邦史朗先生は、NHKの大河ドラマ殺陣・武術指導を50年以上手掛けたお方で、実は「大河ドラマ最多出演俳優」でもあります♡
 ・・・そして大河ドラマって、あらゆる時代を背景にしたエンターテインメントなんですよね。 😅💦
 ちなみに師匠の最期の出演作品は「真田丸」で、武田信玄の亡霊の役だったんです。

2015年の9月に撮影、10月29日に林先生は急逝
76歳でした

 これって実は、真田丸の監督からの直のオーダーで、絵的には信玄、眼しか映らないんだけど、「威厳のある、信玄らしい眼を演じられる俳優」を探していて、ふと「林先生がいるじゃないか!」という事になったそうなんです。 👀
 そして林邦史朗先生は、この長きに渡る殺陣師人生で「ドラマに登場する役が携わる武術の研究」を生ある限り続けておられました。
 「殺陣師としてのこだわりとプライドが強い」先生だからだと思うんですが、まずそんな殺陣師は余りいません。

●岡田さんもそうだと思いますが、個人的に武術好きだったり。

 そういう殺陣師も、中にはいるとは思いますが。😅💦
 SNSや動画などを見ていると、大抵はソードアクションで、それも「早く動けば理に適うと信じているのかなぁ」と私などが思うスピードで演じている場合が多いです。 👀 

2019年に個人的に行ったスチール撮影で
林邦史朗考案・陽炎の構え

●殺陣師で刀の演武は多くても、体術の演武ってほとんど見たことがありません。

 本当は、「手の延長に得物がある」ので。
 (無手の)体術なくして武術は語れないのですが、そういった殺陣師の動画を私は余り見つけられずにいます。
 はい、殺陣師=武術家というのは間違いです。
 殺陣は「踊り」のように「振り付ける」と表現します。
 「殺陣は芸能(エンターテインメント)」であり、お客様に楽しんでいただくもの。
 そして「武術は、生き残る技術」です。
 その技術を殺陣に活かす人もいますが、まず大抵は創作で、踊っている方が多いです。
 多いんですが、その魅力でお客さまを魅了する方もおられますし、千差万別なんです。

2019年に撮影した、体術のカット😅💦

●結論!

 よく「殺陣を学べば、護身にも繋がる」というコピーを見ますが、それは殺陣師の持つキャリアとノウハウにもよるので、よくよく内容を吟味してみて下さい。 😅💦

 身を護るという事は、心を護る行為にも繋がります。
 そして、体得するのに時間が掛る術もあれば、今日、今からできる技というのもありますし。
 そして、今日出来るからって、肝心の時に使えるかというのはまた別なんですが、どんな技にも「コツと理屈」はありますよー♡ 
 知っていると、心が軽くなる事だって多くあると思います。
 ・・・私の技術が、たくさんの女性の心を軽くできる日が来ることを願います。 (〃∇〃)

投げ技の撮影を試みた・・・😅💦



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