見出し画像

夜叉ノ町 章ノ一

夜叉ノ町
 はじめから
 ▷つづきから

 押し入れに眠っていたニンテンドーDSに、見覚えのないソフトが挿さっていた。

 興味本位で立ち上げて「つづきから」を選ぶと、画面に俯瞰形のマップが表示される。中央に刀を持ったアバターがいて、妖怪みたいな奴らに囲まれている。

「やっぱ覚えてないな…」

 方向キーでキャラが歩き、Aボタンを押すと正面の妖怪が両断される。アクションRPGのようだ。とはいえ特にイベントも発生しないし、メニュー画面も見当たらない。なにをすべきかわからず、とりあえず私は妖怪を倒しながら歩き回る。

「…あれ?」

 それに気付いたのは、5分ほど散歩した頃だった。

 店や家の配置が私の町とそっくりなのだ。学校や病院、近所の公園なども再現されている。

「へーすっご! 再現度高っ!」

 興味が湧いて、私はキャラを家の前に進めた。

 妖怪が居たのでそれを倒し、キャラを家に入れた。

 その時。

 ──ガチャン。

 階下から、ドアが開いた音がした。

(つづく)

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

🍑いただいたドネートはたぶん日本酒に化けます 🍑感想等はお気軽に質問箱にどうぞ!   https://peing.net/ja/tate_ala_arc 🍑なお現物支給も受け付けています。   http://amzn.asia/f1QZoXz

オレモー!
11
日曜朝のヒーローものが好きな主が描く、「特撮小説」の数々。名付けて【ていたらくヒーロータイム】で僕らと握手!

こちらでもピックアップされています

逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集
逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集
  • 1864本

「逆噴射小説大賞」とは、ダイハードテイルズ出版局が主催し、社会派コラムニストの逆噴射聡一郎先生が審査員に加わる、コンテンポラリーで由緒あるパルプ小説大賞です。今回の本文文字制限は400文字以内です。しかしこれは「400文字以内で物語を完結すること」という意味ではなく「小説の冒頭部400文字で応募する」という意味です。つまり「この続きを読みたいと思わせる、最もエキサイティングなパルプ小説の冒頭400文字」を表現した作品が大賞を受賞し、その応募者は大賞の栄誉とともにCORONAビール1カートン(24本入り)を獲得できます。 応募要項:https://diehardtales.com/n/nfce422e0faef

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。