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ていたらく出版

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桃之字の書いた小説やそれにまつわるコンテンツのまとめ▼ 各作品の目次は【総合目次】を参照してください▼
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#パルプ小説

ていたらく出版 総合目次

 初めての方は初めまして、いつもの方はご機嫌麗しゅう。桃之字です。  本記事は、桃之字が…

豪風の又三郎 #パルプアドベントカレンダー2022

 東京の片隅に、小さな暴走族がいました。  暴走族といってもメンバーはたったの七人きりで…

アンニュイ・オーミソカ #第二回お肉仮面文芸祭

「──ここでいうサザンカ、というのがお肉仮面のことだ」 「はあ」  12月末、雪のちらつく…

親愛なる読者へ、●を込めて

 その時でした。雲を貫くほどに長く長く、山とみまごうほどに太く太く、世界の始まりを司る大…

万雷の手拍子をもう一度

「百万円?」 「そう、三日で!」 「いや絶対詐欺っすよそれ」 「いやマジなんだって!」  …

ウィリアム古書店と悪魔の楽譜(完全版)

本作は、昨年末に投稿した同名の作品を、雑誌寄稿向けに加筆修正したものです。雑誌は6/10に発…

神器戦士ミツマナコ 『龍咫ノ鏡』の巻 後編

[←前編へ] 【これまでのあらすじ】 一つ目。  ユグドとセンブは、ドブ川に成り果ててしまった《清流湛えし尊き大河》の調査のために《青龍の村》にやってきた。 二つ目。  ドブ川のゴミで形成されたバケモノに襲われた二人を、青龍の村の守人の少年、ハルが救助した。 三つ目。  ユグドは、《青龍の村》にもはや人がおらず、全てバケモノが化けたものであることを看破した。  犯人ハルが黒い怪人へと姿を変え、そしてユグドもまた金色三眼の戦士へと変身する。戦いが、はじまる! 神器戦士ミ

バットー・バトル! #第一回きつねマンドラゴラ小説賞

本作は、カクヨムにて開催された自主企画「第1回きつねマンドラゴラ小説章」の応募作品です。 …

ハンティング #第一回お肉仮面文芸祭

「ねぇカズヤ、お肉仮面って知ってる?」 「なにそれ? 時代劇かなんか?」 「違うよ、都市伝…

ウィリアム古書店と悪魔の楽譜 #パルプアドベントカレンダー2020

(約1.6万文字/読むのにかかる目安時間:約40分) - プロローグ - フルートが俺の頬を掠め、…

タソガレ・デッド・バレット

「ししょー! そっち行きました!」 「その呼び方やーめーてー!」  叫びながら放った銃弾…

魔法少女ミズハノ☆ウォシュレット

 我が家のトイレのカレンダーには、日付の下になにかの格言が書いてある。  例えば1月6日は…

アイザックの奴隷たち

逆噴射小説大賞用への応募作ではありません。 没作供養です。 「ご主人の生体反応が消えたの…

アシモフ・九十九世(ツクモカスタムス)

 ロボット三原則。「人を殴るな」「人の言うことを聞け」「身を守れ」。大昔の作家が定義した、俺たちの行動を縛る足枷。の、はずだった。 「サン。やっぱ死んでるよ」  お掃除ロボのニーゴが言う。坊ちゃんが死んだ。なぜ? 「サン。まずは逃げよう。坊ちゃんのバイタルが消えて、ご主人たちがやってくる」 「そんな、だって、俺は」  玩具の剣を構えた坊ちゃんに、突進して攻撃をする……フリをしただけ。  だって俺はただの犬型ロボだ。坊ちゃんを傷つけられない。はず。なのに。  坊ち