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あと10歩あるけばゴミ箱なのに…。

前回のnoteから、僕が兼ねてから気になっていた「丁寧なポイ捨て」について、日々の発見や気づきを綴るようにしている。

街を歩けば歩くほど、これまでに出会ったものとは一味違った様々な光景に出会うことができる。同じ場所でも、訪れる時間によって全く違う光景に出会うことが出来るのもミソである。

一見同じ区分にカテゴライズできる景色でも、場所や周囲の状況によってそこから思い浮かべることが出来る情景は大きく異なる。
今回も様々な光景から色々なストーリーを想像することが出来そうだ。

ジョシュアツリーの悟り

最近読んだ「ノンデザイナーズブック」という本の冒頭に、こんな一節があった。

何年も前のことですが、私はクリスマスプレゼントに、植物の見分け方が書いてある図鑑をもらいました。
もらったプレゼントを全部開けてしまったあと、私は当時住んでいた両親の家の近所の木を調べることにして、図鑑をひととおり読んでみました。
それは本当に変わった形の木で、私はその絵を見て「こんな木は北カルフォルニアにはないわ。変な形で、見たら気付くに決まっているから、私はきっと一度も見たことがないのよ」と、ひとりごとを言いました。
それから、本を持って外に出ました。私の両親の家は6軒並んだ家並の突き当たりにありましたが、なんと、そのうち4軒の家の庭に、ジョシュアツリーが植わっていたのです。私はそこに13年も住んでいたのに、ジョシュアツリーを見たことがなかったというわけです。その一画をひと巡りしてみると、少なくとも80パーセントの家の庭にジョシュアツリーが植えてありました。
きっと、新しい家々の庭造りが始まった時期に、ジョシュアツリーの特売をしたのでしょう。それなのに、一度も見たことがなかったのです。
しかし、その木を意識する、つまり名前を言えるようになったとたんに、いたる所でそれを見るようになりました。
まさにこれが、私の言いたいことです。
いちど名前を言えるようになれば、あなたはそれを意識し、支配し、コントロールし、所有するようになるのです。

この一節に書かれていることは、まさに「丁寧なポイ捨て」との出会いとその後の探索そのものであった。

出会い方は違えど、ぼくは4年前に品川駅港南口で目にした光景から、ふと「丁寧なポイ捨て」という名前を獲得し、それ以降、その光景を綴ることが出来る様になった‥とでも言えるだろう‥。

排水管(レア度:★☆☆☆☆)

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街の壁に埋め込まれている排水管も、よーくのぞき込んでみると、タバコや缶のゴミ等が捨てられていることがよくある。確かに、道端に投げ捨てるよりは丁寧…というか、なんというか…。

定期的に覗いているとゴミがなくなったり新しいゴミが詰め込まれていたりと意外と様々な表情を見せてくれるのも一つの特徴なのだが、いったい誰が掃除しているんだろうか…。

街の構造物(レア度:★★☆☆☆)

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カテゴリとしてはシンプルな「街の構造物」モノ。2枚目のタピオカのゴミは非常にツボで、坂道にベンチの様なものが設置されている渋谷の道なのだが、あたかもさっきまでそこに腰を掛けてタピオカを脇に置いていた様子が手に取るように分かる非常にシャープな痕跡である。(もはや、少し席を立ってるだけ…くらいにも見える)

街の構造物(レア度:★★★☆☆)

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もはやレア度云々の前に、カワイイ…と思わせてくれる一枚。フェンスのくぼみに持たれかかっている缶やペットボトル。珈琲・珈琲・紅茶・水・水・コーラ、何人の飲み残しなのか想像が難しいがやっぱりカフェイン中心。哀愁すら漂う景色は萌える…。

壁の穴(レア度:★★★★☆)

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もはや状況がよくわからなくて二度見した一枚。

壁の穴に丁寧に押し込まれたタバコの吸い殻。壁に向かって一服していたのか、どうやってその穴に目を付けて、何故そこに吸い殻をねじ込もうとしたのか…定番の捨て処なのかはたまた偶然の産物か…。なんとも興味をそそられる一枚。

そんなこんなで今日は4パターンの写真をご紹介しました。

あるあるなカテゴリから、あまり再現性の無いカテゴリまでまちまちでしたが、冒頭にも書いた通り、あるあるカテゴリでも色々な光景に出会えるのだから面白いのがこの採集。

そろそろ自宅付近のスポットが尽きてきたので遠征に行きたい今日この頃…。地域やエリア毎に「生息」しているポイ捨てが異なったり、傾向差みたいなものが見えてきたら面白いかも。

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