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魅力的な授業は最大の生徒指導である

「魅力的な授業は最大の生徒指導である」

という言葉は自分の教員としてのモットーです。

簡単に言えば,「授業が面白ければ,子供たちはついてくるよ」という話。

1日6時間授業。
1校時45分。
およそ8:30登校,15:30下校で,7時間学校にいるうち,
45分×6時限=4時間半が授業をしている時間。

それがつまらない時間だったら,子供にとってたまったもんじゃない。
もう地獄みたいなもんです。

かと言って,

教科書をなぞるように教えるだけでは,知識は付くかもしれないけど,考える力が付かない。

教師が権威的な存在で,学級を統率しすぎていたら,子供たちはやらされ感しか残らない。

自由にやっていいよ,と子供に投げるだけでは,深まらない。


教師がささり,支える部分。
子供を信じ,ゆだねる部分。
それを考えることも大切な授業研究。


今日は,0歳の息子を妻に託し,土曜日ながら,1日授業研究会に出かけてきました。良質な提案性のある算数の授業。

「授業力を高めるには,いい授業を見ることが大切」
「いい授業を見れば,いい授業のイメージができる」
と話がありました。

本当にその通りだと思う。
でも,「いい授業」って?

その捉えや感じ方は
先生一人一人によって違います。
子供一人一人によっても違います。

だからこそ,価値観が違うであろう教員の授業の姿
普段見ている子供たちではない子供たちの授業の姿
これを見ることに価値がある。


そうやって,子供観・授業観が更新していく。
そして,受け持っている子供たちとまた新たに授業を創っていく。

この更新と創造を繰り返すことだけが,授業力を高める手段なんだろうなと思う。


日常の学校を見ると,日々の授業,行事準備,生徒指導案件,事務・・・,で埋没していく。

トラブルなんかが起きると,時間も精神もそちらに注いでしまう。
創造的な仕事の時間など皆無になってしまう。

少しずつ,少しずつ,子供たちは停滞していく。
子供の成長曲線がゆるやかな下降線を描き始める。


そんな日々にもがきながら努力している同僚がたくさんいる。

でも,きついときこそ,授業。
停滞感を感じた時こそ,授業。

子供にとって魅力的な授業こそ,今求められているんだよ。


日々モヤモヤを抱えている中,改めてそう感じた1日でした。


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