GR3かGR3xか、決め手は結構シンプルだった。
「GRが欲しい」
フィルムカメラとは違い写真体験をしたいと思い、「スナップが撮れるカメラ」→「コンパクトデジタルカメラ」→「高級コンデジ」→「GR」の流れでGRに出会った。
高級コンデジと位置付けられるGRのカメラは、片手でおさまるサイズ感なのに10万円ぐらいする写真機である。
大学生の財布では即購入できない代物。そのため、3月に振り込まれる給料で購入しようと考えていた。
GRがどうしても”今”欲しい
「GRが欲しい」と考えると、「GRが今すぐに欲しい」と考えてしまう。
街を歩いている時に少し心が動いた光景とかを目にすると、「俺だったらGRでこう撮るな〜」とカメラを手に持っていないのに考えてしまう。
夢にだってGRが登場する。
ポケットに手を突っ込んだら、GRが出てくる。それで街をパシャリ、人をパシャリ、パシャパシャ写真を撮っていく。
3月15日に買うって決めたけど、今欲しいな〜。
「じゃあ今買うか」
物欲はそこまで高くはないのだが、欲しいものになるととことん欲しくなってしまう性格だった。
なので、3月15日に購入するはずのGRカメラを購入することに決めた。
しかし、一つ問題があった。
「GRⅢ」か「GRⅢx」のどちらを購入するかという悩ましい問題があった。
GR3とGR3xの大きな違いは、焦点距離だけ。
それ以外の機能はほぼは変わらないというのは前々から知っていたが、いざ購入するとなると非常に悩ましいものだった。
決め手は、フィルムカメラだった
この記事でも取り上げたのだが、最初のカメラがフィルムカメラだった。
Z世代のレトロブームの波に片足だけつっこみ購入したフィルムカメラ。そんなフィルムカメラを現在2台所持している。
1976年に発売された一眼レフフィルムカメラのPENTAX MXと、1966年に発売されたハーフサイズフィルムカメラのOLYMPUS PEN FT。
この2機が、今所持しているカメラだ。
カメラの何たるかも知らないかつ、スマホで写真を撮ること全くなかった僕を一気に写真好きに引きずり込んだ2機のフィルムカメラ。
撮る頻度は少ないが、この2機は一生手放すことができない愛機である。
そして、この2つの愛機が、「GR3かGR3xか論争」に決着をつけた。
今まで”焦点距離”を気にすることがなかったのだが、GR3かGR3xの違いが焦点距離しかないということで、焦点距離について色々調べた。
「ポートレートを撮りたいなら40mm、街とか風景を撮りたいなら28mm。でも、2つ持つのが1番いい」
(あの…それ無理なんですけど…)
もちろん参考になる情報もあったのだが、GR3xはGR3の上位互換ではなく、互いにできないことを補完し合うものと、まとるものが多かった。
そんな2次情報では決着がつけられない。「どうしよう」と悩んでいた時にふと、フィルムカメラの焦点距離でどうなんだろう?と疑問に思った。
フィルムカメラのレンズを見てみると、、
PENTAX MXが焦点距離50mm、OLYMPUS PEN FTが焦点距離38mmだった。
GR3が焦点距離28mmで、GR3xが焦点距離40mm。
なるほど。
じゃあ、フィルムカメラとは違う写真が撮りやすいのは28mmか。
ということで、「GRⅢ」を購入することが決まった。
そして、今朝。Amazonで12万円もするGRⅢをようやく購入した。
GRを調べる過程で色んな出会いがあった
人生最初のデジタルカメラが、高級コンデジということで入念に調べた。
その過程で今までだったら知るよしもしない人に出会うことが出来た。
特に印象深かった動画がこれだ。
写真家の内田ユキオさんのインタビュー動画。
こんなにも考えて写真を撮ってる人、文学や映画からの影響を受けている写真家がいるのかと刺激的だった。
僕も写真を撮るなら、何かしらのメッセージを含有させた写真を撮りたいと思っている。
止まることのない時間を、限られたフレームの中だけだけど収めることができるカメラ。
GRで考え方や生き方が変わっていくのが、持っていなくてもわかる。
届くのは1ヶ月後。待ち遠しくて夜も眠れない。
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