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地粉(じごな)

最近、世の中の品切れリストに加わったらしいホットケーキミックス。

本当に?と思ってスーパーを覗いたら、見事に売り切れていた。しかも、ご丁寧にその売り場の前で家族で買い物来たらしい人達が陳列棚に残った製菓資材を見ながら作戦会議をしていた。

色んな料理に使える小麦粉を買い占めるなら分かるけど、ホットケーキミックスというのが私にはよく分からない。小麦粉に重曹やベーキングパウダーを入れるなり、ヨーグルトや何がしかの酵母を入れて寝かせれば良いだけの話ではないか。おやつ作りに手軽だからということか。

この流れで、小麦粉まで買い占められたら料理にも使えなくなるので困る!ということで、最もリーズナブルで間違いない地粉(じごな)を買った。

地粉(じごな)は、小麦粉や蕎麦粉などのうち、地元で収穫された原料を元に、地元で製粉して作られた粉を指す俗語、またはいわゆるノーブランドの商品名である。狭義には小麦粉のみを指し、その多くは「うどん粉」と呼ばれる中力粉である。

西日本に移住するまで、地粉(じごな)なんて聞いたことも無かった。小麦粉にも産地直販があって、存在自体もこんなにカジュアルなんて。

名前からして、昔からの食堂で出てくるだんご汁などの郷土料理には、間違いなく地粉が使われていそうだ。

しかし、近場のオシャレな天然酵母のパン屋さんでは使っていると聞くので地粉のイメージも変わっていくかも知れない。

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