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東洋医学的な環境づくり入門③

鍼灸やマッサージを受ける時に、経穴(ツボ)や経絡という言葉を聞いたことがきっとあるだろう。身体の代謝を担う「気」「血」「水」を循環させる通り道のこと。滞っている箇所があれば鍼を刺したりお灸で熱を加えたりさすったりと、東洋医学ではあらゆる手段でもって刺激し通りが良くなるよう努力をする。

それと同じアプローチを、自然に対してもするという。

①改善したい場所(庭など)をまずよく観察する。
②その中で「何となく心地の良い場所」と「何となく心地良くない場所」をフィーリングで見分ける。
③「何となく心地良くない」感じがした場所は、滞りのある場所なので刺激を入れて通りをよくする。
④たいてい、草が高く茂っているので周りとギャップがない位の高さに鎌で刈る。その際に土の周りも鎌でほぐすように刺激を入れる。(草が飛び出たように高くなっている所をなだらかな山型にするイメージ)
⑤「心地良くない」と感じた場所まで、鎌でラフに刈りながら通路を作る。
(これが人間でいう経絡のような役割になる。)
⑥通路には「水」「空気」を通す役割がある。水場や建物沿いは滞りやすいので、小さく穴を掘ったりと場所に合わせたケアをする。
⑦最終的には、場所と場所を通路で繋げる。(一周できる状態)

ざっと、こんな感じの作業になる。

ここでも大事なのは、いわゆる「草刈り」ような感じで作業しないこと。

草と戦わない、むしろ自然をケアする(ひいては自分をケアする)気持ちを持ってすること。

先生の実践を見ても、風のようにサワサワ〜と草の上の方をなでながら自由にフィールドを巡っている。

使っている鎌もスパッと切れるタイプではなく、ギザギザの鋸鎌だ。

この理由は明日、納屋にある鋸鎌の写真と一緒にアップしようと思う。




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