見出し画像

ヘアドネーションについて語りたいんじゃ~の巻

みなさんはヘアドネーションという言葉をご存じだろうか。

ご存じない方のために説明をすると、ヘアドネーションとは「医療用ウィッグ(かつら)を作成する団体に髪の毛を寄付する」こと。

最近は認知度も上がってきて、話題を出した時「なにそれ?」よりも「あれね!」という言葉の方が聞こえるようになってきた。
2度ほど寄付をしたことがあるが、1度目(6年ほど前高校生時代)のときより2度目(去年)のほうが確実に認知度が上がっていた。

私が寄付したJHD&C(ジャーダック)さんは18歳以下のウィッグを必要としている子供(抗がん剤治療や無毛症等が原因)に無償で医療用ウィッグを届けている団体。

ちなみにヘアドネーションの団体は他にもあるが、ジャーダックさんの基準だと、

・31センチ以上の長さがあること
・カラー、パーマ、ブリーチヘアOK
・完全に乾いていること

なので、年齢性別国籍だれでもOK!(詳しくはジャーダックさんのホームページを見てください)

ちなみにシャンプーなどを買って支援することもできるらしいので、髪は寄付するの難しいけど支援したい人はそちらも!


以下から私がヘアドネーションを知ったときのこと、なぜやろうと思ったのか、やってみてあらためて気づいた髪の重要さなどをつらつらと書くので興味のある人どうぞ。(最後のオマケに去年切った時の写真ものっけます)

1.ヘアドネーションを知った理由 夕方のニュースでの特集

高校1年生の時にみた夕方のニュースでヘアドネーションの特集していた。たしかジャーダックさんが取材されていた記憶。

そこに映っていたのはミディアムヘアの高校生くらいの女の子。
最初は「もう病気が治った人なのかな?昔使ってたのかな?」と思っていたが、インタビュー中にヘアアレンジのことを聞かれ、嬉しそうに「まだ内巻きくらいしかできないんですけど……」と話していた。

私はそのタイミングで
「えっ?もしかしてウィッグかぶってる……?」
と気が付いた。

ただ、いくら見ても自然で、その人の髪の毛にしか見えなくて、信じられなかった。

本当に(かなり良い意味で)衝撃を受けた。

髪が生えそろった状態で生まれてきたレベルで髪の毛が多い私は、幼い頃から髪を切るたびおばちゃん美容師さんに「かつらにできそうね。私に分けてほしいわ~」と冗談を言われていた。

私の髪がかつらになる世界がここにある……!

と思ったが、当時長い髪をボブカットにしてしまった後だったので、すぐに寄付することができなかった。

そして、髪が多いこと以外にもヘアドネーションをしようと思った理由があった。

それは、私も人とほんの少し違う髪で悩んだからだった。


2.ヘアドネーションしようと思った理由 若白髪小学生

私は23歳にして毛染め歴が十年を超える。

初めて染めたのは小学校6年生の頃。
茶髪にしたのではなく、白髪染めだった。

本数としてもそこまで多くはなく、ちらほら生えていて髪を結んだり分けると分かる程度。
そのため初めはそこまで気にせず、むしろ「若白髪あるとお金持ちになれるんだって!」と友達に言われたので、ちょっと嬉しかったりもした。

そんな若白髪を気にしていなかった私がなぜ白髪染めをしたのか。

それは同級生からの言葉だった。

本人は気にしていなくても、まわりはそうではなかった。

「お前白髪生えてんの?」と冷やかす同級生もいれば、「ねぇ、白髪生えてるよ」と私が気づいていないと思ったのか、善意から教えてくれる同級生もいた。

そのたび、「そうだよ。生えてるよ」「親も白髪生えるの早かったらしいから遺伝なんだよね」と説明してきた。

それが何度も何度も何度もあった。説明すんのめんどくさい。
そうなると私も気にするようになり、染めたいと思うようになった。

そんな経験をしたから、髪の毛が無い、少ないという子供たちはもっと苦しい思いをしているのではと思った。

私は白髪染めという解決策があったが、髪の毛が無い人の解決策というのは何があるだろうか。

ウィッグにしても、人工毛だと特有の不自然な光り方をしてしまい、からかわれることがあるという。
ところが、人毛だととっってもリアル。
先述したように、ニュース番組で医療用ウィッグを被る女の子を見て地毛だと勘違いしたほど。

人毛の医療用ウィッグがあれば生活が楽しくなる、治療を頑張ろうと思うことができる。そんな子供たちのためになるのであれば、私は髪を寄付したいと思った。


3.ヘアドネーションするときの悲しい注意点

これは私も昨年ドネーションするときに美容師さんから聞いて知ったのだが、悪質な美容師がヘアドネーションとして集めた毛髪をネットのフリマサイトで売りさばいていたらしい。(調べたらかなり問題になっていた)

沢山の思いを込めて髪を伸ばしてきたドナーと、今まで善意で団体に毛髪を送付してくれていた美容室の思いを踏みにじるような行為だ。
とてもとても悲しい。

でも自分で送れば確実なので、自分で送ることをお勧めしたい。(そのほうが達成感あるし!)

レターパックで送ったけど、品名悩んで「人毛」にしちゃったんだよな。(他の候補は「書類」と「雑貨」。でもウソっぽくてやめた。)
郵便局の人ビビっただろうな……。
「ヘアドネーション用毛髪」とかにすれば良かったな……。


4.さいごに

なぜこのような記事を書こうと思ったのかというと、ヘアドネーションをもっと知ってもらいたかったからだった。

私の友人は綺麗なロングヘアを短くしたとき、「茶髪に染めてる私はヘアドネーションできないからしてないんだ……」と言っていた。いやいや!できるよ!?と、ヘアドネーションを知っていても勘違いしている人もいる。

団体によっては31cm以下でも受け付けてくれてたりするので!

ぜひ!検討している人は各団体のホームページを見てください!!


※オマケ※ ドネーションカットのビフォーアフター

昨年のドネーションカットの写真です。

なぜ載せるかって、私が人のドネーションカットのビフォーアフター見るの好きなんですよね。

画像1

腰まで髪があると色んな人から「長いね~」と言われ、その度にヘアドネーションすることを説明。
けっこう皆さんこ存じでした。

画像2

なんということでしょう!(某番組風)

結果50cm近く寄付できてハッピー!シャンプー楽すぎ!ヒャッハー!!
と思ったけれど、似合わなくて落ち込みました。

髪が強いから根本から浮いちゃうんですよね。
朝起きたらダブルソフト食パンみたいな頭でどうにもならなくて悲しくなり…。

でも髪の毛があるって、すごく幸せなんだろうなと思ってます。(無いから不幸と言う訳ではないけど)

人の気分に影響を及ぼす偉大な存在・髪。ちょっとオーバーかも知れないけど、本当にそう思う。

人毛に勝つ人工毛ができるまではヘアドネーションのために伸ばします(ピース)

戴いたサポートは自分の勉強のために使わせていただきます。