![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112396638/rectangle_large_type_2_6a940f64c7106d96c1b98bc950d01c9a.jpeg?width=1200)
食ライターの本棚 Part.11
本好きにとって、他人の本棚って気になりますよね。同時にライターとして、同業者の愛用ガジェット(資料用の本も含む)なども気になります。だからこその、この連載企画。
私はかれこれ13年ほど食に関する記事を作ってきました。そんな中、資料や知識の源としてお世話になった、「食に関する本」をサラッと紹介していきます。
天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼
![](https://assets.st-note.com/img/1691026734435-SNUqScun0D.jpg?width=1200)
お馴染みの丼ものの発祥や歴史を紹介している一冊。
冒頭には「どんぶり物の誕生は、日本の食文化史における一つの革命であった」と書かれています。
著者の気持ちがこれでもかというぐらいあふれていますね。
そのきっかけは、江戸の街に白米が出回っていたことがきっかけだったと言います。
江戸時代の人間の創作力はすごいです。
文化2年(1805)に発行された「茶漬原御膳合戦(ちゃづけがはらごぜんかっせん)」。昔から日本人にも愛されてる”擬人化”された合戦物語です。
さすが日本人。食にかける尋常じゃない思いを物語にしてしまいました。
そんな本を作ってしまうのだから、ご飯におかずを乗せ、それを一品料理とするある意味”魔改造”してしまうのも納得です。
![](https://assets.st-note.com/img/1691028223613-yo2lGc6P4b.jpg?width=1200)
今でもネット(とくになんJ)では打線を組むのが流行っていますが、昔は相撲に見立てた番付を組むのが流行っていました。日本人の本質は変わりません。
この番付の小結には天丼がランクインしていますね。
日本人の食にかける情熱がたっぷり詰まった一冊です。
図などの資料も豊富に掲載されているので、丼ものだけでなく食文化の情報も豊富です。
丼ぶりに特化した本は珍しいと思いますので、ぜひ一読ください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?