BTSの「Life Goes On」のMVみると小田和正流れる
4月も半ばになりましたね。
東京では桜がピークを過ぎ、新しい葉が茂ってきました。桜っていいですよね。春だな〜って思うし、高いところに咲くからみんな顔が自然と顔が上を向く。顔が上を向くとなんだか明るい気持ちになるし前向きになる。（気がしてる）
ソウルでも桜の名所はいくつかあるようです。彼らが帰国する頃まで桜は散ってしまうかもしれないですが、彼らにぼーっと桜を見上げるような時間があればいいなと思います。
さて、レッツ本題。
BTSの「Life Goes On」のMVを見たことはあるだろうか。
BTSといえば Dynamite？butter？と思ったかた
いやいや花様年華シリーズでしょ、と思った皆さま
はたまた、DNAだろ！MicDropだろ！と思ったそこのあなた
全ての者に言いたい。
「Life Goes On」はいいぞ！！
そもそも、MVっていいですよね。推しの素晴らしい音楽と美しいお姿を同時に楽しむことができる。耳と目が同時に幸せになるのだからいうまでもなく最高である。
BTSの作品は、音楽とダンス そして彼ら自身のすべてが揃ってこそ完成するものが非常に多い。Aメロ〜Bメロあたりで各メンバーのお顔を映し、サビでは引きで全員のダンスシーンが流れる、というような。
というか、MVが出る曲のほとんどが（コンサートなどで）パフォーマンスすることを前提に作られているなと思う。なので、MVがある曲=踊る曲=カッコいい感じの曲、コンサートでセットリストに組み込まれがちな曲というのが割と当てはまる。
そんなBTSの数あるMVの中でなぜ「Life Goes On」（以下:LGO）を推すのか。
いくつかあるのだが簡単にまとめるとこんな感じ。
①穏やかに聴ける&見れる
②歌詞がいい
③画がすばらしい
それでは順に説明していくぅ！
（ふざけた話は③なので、真面目な記述に興味のない方は③までぶっとんでください）
まず、
①穏やかに聴ける&見れる！！！
先述のとおり、BTSのMVがある曲の多くはコンサートで披露されることが前提で作られている。
すなわち、ほとんどがアップテンポなダンスナンバーであるといえる。ところがLGOは
踊らないのだ。
LGOは、BPM（曲のはやさのこと）が81。そのほかMV化された「DNA」が129.8、「Dynamite」が114であることから、LGOがローテンポであることがわかる。
一般的には「BPM＝100」（1分間に100拍）のテンポがミドルテンポの基準とされており、それよりも遅いテンポの曲はリスナーに「ゆったりしている」と認識されます。 そのうえで、バラードに分類される曲の多くは「BPM＝80」以下のテンポを持っていることが多く、そのあたりが一つの目安となりそうです。
80以下がバラードに分類されることが多いとのことなので、81のLGOはもうほぼバラードみたいなもん。それくらいゆったりと、心地よく聴ける音楽なのだ。
そんでもって踊らないので、踊りに気を取られることなく、推しの美しさや曲自体のメッセージ性に集中することができる。
そういうわけで穏やかに鑑賞できるMVなのだ。
②歌詞がいい！！！！！
ていうかまずタイトルがカッケェなんですよ。
Life Goes On。「人生は続いてく」て。かっこよ。え？誰が考えたん？かっこよ。
歌詞全編はこちらのブログがとてもわかりやすいので、貼らせていただきます〜
この曲が出たのはコロナ禍ど真ん中。
その時期ならではの葛藤とか不安とかの比喩が歌詞のところどころにちりばめられている。入りの「어느 날 세상이 멈췄어（ある日世界が止まった）」とか、まさにですよね。
事実、コンサートが中止になったり、無観客になったり、海外での仕事が延期になったりと彼らもコロナの影響を大きく受けたわけだ。人気商売、盛者必衰の極みとも言える業界に生きる彼らの不安はこと大きかったのではないかなと思う。
そんな不安な日々の中でもいつか光は見えるから。この状況を受け入れつつ、前に進もう。立ち止まってるそこのあなた、僕らと一緒に進もうよ。そんなメッセージを感じてしまうわけである。（個人解釈でぇす！）
この歌詞を(曲が出た時期が時期ということもあり)コロナのことだろうな〜と受け取るのは至極当然なのだが、いつか時代が変わった時もきっと寄り添ってくれるんじゃないかなと思う。この先生きていればまた必ず、立ち止まる時がある。不安に襲われる時がある。悲しみの渦中で立ち止まってしまう時がきっとある。
そんな時にこのMVを見ながらこの曲を聴くと、なんか希望をもらえるんじゃないかな、という気がしている。
だからこの曲の歌詞は私にとってある種お守りのようなものなのだ。
③画が素晴らしい
これが今回一番伝えたいことなのだが、
本当〜〜に映像が良い。
ストーリー性があり、美しくて眩しい。
①でお伝えしたとおりこの曲は穏やかな曲調で踊らないのだが、じゃあ何してるかっていうと
ドライブして、別荘で仲良く過ごして、無観客ライブしてる。
見たことない人は意味わかんないと思うんですけど、本当文字通りです。では、いってみましょう。
はい彼女目線いただきやした！！！ありがとうございまｧ〜〜す！！！
キムテヒョンの運転姿が？！まさか？！公式で？！MVで？！見れるの大丈夫そう？！と大慌だった（私が）
次のカット。
いい男だねぇぇぇ（cv荒地の魔女魔法解けver）
わたしが荒地の魔女なら心臓奪いに行く。
赤ちゃんいるね
私にはわかる。この男、わかっててぽやぽや〜ってねむい顔して、目擦ってんだ。わかってて口の端に歯磨き粉つけてんだ！！！！！！！！！（好き）
そして
相棒（自転車）いるやんけ！！！
あんなに英語ペラペラで身体ムキムキで頼れる男感あるのに車の免許持ってないんですよ。おかしいだろ。これに関してはもうウケるとしかいいようない（ウケんな）
でも自転車で颯爽と走るナムを想像してほしい。
爽やかすぎて、涙出てきた。
※ここで先に触れておくのだがこのMVではナムのだいじなもの、お気に入りのものがちょこちょこでてくる。不安な日々の中でも、小さなたのしみや「好き」を大事にしようよと言われている気がしてこれまた……涙
次。
はいもうかわいい天才
ジンさんどうせゲームオーバーしたんだ。「ヤー！！！」っていいながらやってんだ。
次は車の中のシーン。
明らかにでかい人2人が前に座ってんの笑う
本当ならジミンちゃんの場所って年下のジョングクさんが座るとこなんだと思うんですけど…デカくて入らんかったんやな。後ろに3大細身の人たち集結してるから明らかにそう。
その後は別荘に到着して庭でチルする皆さまのシーン。
ねえみんなわかる？？もうすでに最高だよね？？
もうドキュメント見てるみたいな感覚なのだ。
踊ってないだけでこんなナチュラルな7人見れていいのかよ。日常覗かしてもらってんじゃん。音楽付きINTHESOOPなのよ。
ナチュラルユンギは死ぬからやめて（無茶）
素敵すぎて直視できない。
微笑まないでよ！！！（無茶）
好きになっちゃうでしょうが！！！（ブチギレ）
後ろでクオズがだらけてんのもかわいい。
ジンさんそこの右腕で抱えてる赤ちゃん私にください
私もニーブラしたい。
美しすぎて息止まった
ジンペンがこれ見て生きてんのほんと不思議なんだが。もしかしてみんな実はゾンビですか？
そしてジンさんが目を開くと無観客の会場なんですよね。そこでバチバチの衣装で登場する7人。
さっきまでパジャマでゆるゆる過ごしてたのに次の瞬間衣装でメイクバッチリでめちゃくちゃかっこいい。
そしてやはり観客がいないとめちゃくちゃ寂しいなとも感じる。
すみません、上の写真で終わらせようと思ったんですけどちょっといいですか。
ありがとうございました！！！
まあこんな形で曲は流れていくわけですが。
いくつかピックアップしてまじめに語りたいポイントがある。
画像でうまく切り取れないので文字だけにはなるが、まずは冒頭のテヒョンのシーン。
マスクを外すとこから始まる。ある日いきなりマスクをつけ続ける生活になったところから、きっといつかははずせる日が来るよというようなメッセージな気がして…冒頭から泣けます。
ふたつめ。
イロッケバンタンスタイル！！！！！
もうここのシーンが本当に大好きだ！！
これぞ、これぞ、防弾少年団じゃないか。
あくまでも自由人として好き勝手やってそうに見えて実はめちゃくちゃ周りを見ていて、己のプライドよりも求められていることを優先し、グループにとって必要なポジションにいつでも立ち回ることができる長男キムソクジン
そんな長男の理解者であり、長男とは違った形ではあるものの確かにグループを愛し、弟たちを愛し、不器用にも優しく見守る次男ミンユンギ
長男の横にいるのは年下ながらリーダーを務めるキムナムジュンと個人的に影のリーダーだと思っているチョンホソク。優しさと真面目さと熱さと冷静さをうまくコントロールできる2人。グループの真ん中のポジションが長男と一緒に屋台骨となってグループを支えている。
上に座るクオズたちは天性の人タラシ。パクジミンとキムテヒョンの2人が笑顔でいること、ナチュラルでいれることで自然とグループの潤滑油になっていく。どのメンバーとも距離のとりかたが独特で、上手。でもあくまで彼らは自然体。
そしてグループの星であり、宝石のように大切にされ、その優れた才能ゆえギラギラしてしまいそうなのに。なのに、本当に悪目立ちしない。必要な時には大きく輝きを放ち、それ以外は温かいあかりをぽっと灯してちょこんと座っている末っ子チョンジョングク。
全員がよくってよ〜！！！涙が止まんねんだよ！！
사람들은 말해 세상이 다 변했대
人々は言うんだ 世界がすっかり変わったって
다행히도 우리 사이는
幸いにも僕たちの関係は
아직 여태 안 변했네
今になってもまだ変わらなかったね
まじこれなんだよ。取り巻く世界は目まぐるしく変わるけどさ。7人揃えばこうやってあったかい空間ができて、笑顔で過ごせるんだよね。そうだよね。（涙）
はい、切り替えて次行きます。
曲中トンネルのカットが出てきます。
そこを入り、抜けていくんですよ。
つまり、
トンネル=暗い=不安や葛藤 と捉えられるかと。
トンネルを抜けて運転席に座るテヒョンさんがチラッと目線を送る先にはオリンピックスタジアムがあるんです。そう、3月にやっと公演ができたあのスタジアム。
当たり前にできていたことができなくなった。懐かしむ気持ちなのか、できないことを悔やむ気持ちなのか……受け取り方次第ではありますが、わたしはまたできたらいいなの希望の眼差しのように見えました。
こういうやるせなさとか切なさのかけら、希望の光みたいなのが散りばめられてるのもこのMVの見どころだと思う。
で。
LGOって別バージョンもあるんですよ。
（全部で10種類あるね）
ひとつはみんなで遊んでたお庭に集まって歌うバージョン。
緑に囲まれ、柔らかな日が差していてとても素敵です。
そしてもうひとつが、撮影中のカット写真を使用したもの。あえて白黒になっているのでいくつか良い写真を並べさせていただく。
小田和正流れるよね？？？？
「あなたに〜あえ〜て〜本当に〜よかった〜」だよね？？嬉しくて嬉しくて言葉にできなくなるよね？？？？？？？？？？？？？？
もし私が彼らの孫で、おじいちゃんの若い時の写真見せて〜ってこれ出てきたら大泣きすっぞ。良すぎて。
いやでも、ほんとうに。
いつかこの写真を思い出して泣いてしまうかも。
そんな気がする。
こんな時代もあったね。
あの時こんなことしたよね。
大変だったけど、楽しいこともあったよね。
彼等が振り返ったとき、確かにそう思えるような美しい写真たちだ。一枚一枚がまぶしいほど美しい。記憶に優しく寄り添ってくれるような写真だなと思う。
…そんな美しい写真が無料で公開されてるの恐ろしすぎる。ありがたすぎる。
てな訳で、さんざん曲が良いとか言っておきながらこのモノクロ写真バージョンを見ると小田和正流れてしまう私なのでした。
そしてあとの7種は公式から出ている
Video Call verというもの。
ビデオ コール バージョン
というものです（大事なことなので2回）
各メンバーが縦型でビデオ通話風に撮ってくれていて、それぞれ最後の方に手書きのメッセージがある。
メッセージ訳は下記のとおり。（お借りしました）
あんな素敵な曲で、歌詞で、MVで、加えてこんなメッセージまでもらえるって最高すぎるにも程がある。
生きててよかった。まじで。生きててよかったわ。
どうでしょう。
踊らないMVもいいもんだな、と思ってもらえたでしょうか。
LifeGoesOnの素晴らしさが少しでも伝わればいいなと思います。
この曲が出てから早1年半。状況は大きく好転したわけではないが、確かに変わっていっている。
彼らはこれからもどんどん先へ歩みを進める。そして私たちも。人生は続いていくのだ。彼らの言う通り、共に歩んでいこう。そしてその先が、少しでも明るい未来であることを願う。
もちゅ
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