母と娘
子育て中のご家族の皆様お疲れ様です。
我が家の娘は中学生。息子は大学院生です。
女の子を産みたいと思っていました。
若くして子供を授かり、息子が生まれました。
若かった分そこからは生活に必死で、気づくと30を過ぎ、10歳差で子供を授かり、娘が生まれました。
男の子と、女の子と一人ずつ。
一姫二太郎なんて言うけれど、一太郎二姫も悪くないと思う。
特に、男の子は優しく育ってほしいと思っていたので、私には好都合だった。お兄ちゃんは妹の存在で更に優しく育ってくれた。妹は構われ過ぎて?少々指示待ち傾向が強くなってしまったけれど、兄を見て育つからか、必死な時もある。
かれこれ40年以上前、
「女の子が欲しい」と祈った人がいました。
はい、実母です。(笑)
母は、長男を産み、次男を産み、どうしても女の子が欲しくて、私が生まれたそうです。
そんな実母から電話が。
「お父さんと旅行に行きたいのよ。お父さんだいぶ弱ってきちゃったから、元気なうちじゃないといけないし。」
と言う。
それを聞いて動かない訳にはいかない。
スマホを片手に持ち実家に行く。
普段母が使っているタブレットで旅行検索サイトを開き、目的地を選ぶ。
きっと、紅葉が美しい頃なのだろう。
歳をとって夫婦二人で旅行なんて、素敵だと思う。
父は地図(本)を持ってきた。「昭和か?」と突っ込みたかったけれど、母に聞いてみると、日がな地図を眺めては「ここは何度も行ったことがある。」「ここにも行って見たかった」などとブツブツ言っているそう。楽しみがあるのは良い事だし、文字の小さな地図を読めている父は凄いと思う。
安宿ではあるけれど、のんびりできそうなところを予約した。ポイントを使ってちょっぴりお安く。何なら、また兄と相談して割り勘にしても良い。
それから母の部屋で1時間ほど、あーでもない、こーでもないと話をする。他愛無い話ばかり、でも、何のバリアも無く話ができるのが心地よい。母はずっと働き詰めだった。70をだいぶ超えた今も量は少ないが現役で働く。
母とこんな風にのんびり話す日がくるとは思ってもみなかった。
母が生きている間に、私ができる事は何でもやろうと思う。
それが、親孝行だったり、感謝の表現だったりするから。
今の自分が在るのは母のお陰だから。
そして、あと30年くらいしたら、同じ様に娘と話しがしたい。
今日も健康で過ごせる一日に感謝いたします。
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