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【補遺】「新しい社会契約(あるいはそれに変わる何か)」

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雑誌「WIRED」で連載中の「新しい社会契約(あるいはそれに変わる何か)」の補遺となります。
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補遺9: WIRED連載『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第9回「NFTの「準所有」と著作権の終わり(の始まり)」

雑誌『WIRED』Vol.44(2022年3月14日発売)掲載の『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第9回「NFTの「準所有」と著作権の終わり(の始まり)」の補遺です。 紙面の都合上、掲載できなかった脚注、参照文献等をここで扱わせていただきます。 注1) タイトルにある「準所有」は造語である。民法では、物を自己のためにする意思をもって物を所持することを「占有」と言うが(民法180条)、権利等の物以外の財産権について自己のためにする意思をもって権利を行使することを

補遺8: WIRED連載『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第8回「クリエイターエコノミーと修理する権利」

雑誌『WIRED』Vol.43(2021年12月13日発売)掲載の『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第8回「クリエイターエコノミーと修理する権利」の補遺です。 紙面の都合上、掲載できなかった脚注、参照文献等をここで扱わせていただきます。 注1) 「クリエイターエコノミー」という端緒は、2019年の米VCアンドリーセン・ホロウィッツのリ・ジンによる「パッションエコノミーと仕事の未来」という記事だと言われている。ただ、ただ、クリエイターエコノミーと呼ばれる新しい

補遺7: WIRED連載『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第7回「データコモンズの行方」

雑誌『WIRED』Vol.42(2021年9月16日発売)掲載の『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第7回「互助の感性が生み出す新しいネイバー」の補遺です。 紙面の都合上、掲載できなかった脚注、参照文献等をここで扱わせていただきます。 注1)「Decidim's Social Contract(Decidimの社会契約)」には、  ・「Free software and open contents」 ・「Transparency, traceability an

補遺6: WIRED連載『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第6回「互助の感性が生み出す新しいネイバー」

雑誌『WIRED』Vol.41(2021年6月14日発売)掲載の『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第5回「互助の感性が生み出す新しいネイバー」の補遺です。 紙面の都合上、掲載できなかった脚注、参照文献等をここで扱わせていただきます。 注1)Alphbet Workers Union (AWU)のミッション・ステートメントとバリュー・ステートメントはこちら。 https://alphabetworkersunion.org/principles/mission-s

補遺5: WIRED連載『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第5回「食料主権と「制度化」」

雑誌『WIRED』Vol.40(2021年3月13日発売)掲載の『新しい社会契約(あるいはそれに代わる何か)』第5回「食料主権と「制度化」」の補遺です。 紙面の都合上、掲載できなかった脚注、参照文献等をここで扱わせていただきます。 注1)会食の欠如による文化の衰退については、ジャック・アタリ『食の歴史』(プレジデント社、2020)を参照。 注2)「持続可能な開発」という概念は1987年の国連ブルントラント委員会報告において提示されたと言われている。米国でも、1990年農業