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大量生産・大量消費されるファッション

大学生活が始まる前、私は台湾に留学して、英語と中国語をマスターし、ファーストリテイリング(ユニクロやGUを運営する会社)のような大企業に入社しよう、と心に決めて台湾へ渡りました。

ファストファッションは流行りのアイテムを安価に手に入れられるし、デザインもシンプルでかっこいい。私自身も、ファストファッションを頻繁に利用していました。裕福でない人たちでも、自由にファッションを楽しめるのだから、ファストファッションは多くの人々に幸せが届けられる!私も人々を笑顔にできる仕事に就きたい、そう考えていました。

しかし、大学生活を通し、国際関係学を専攻していることもあって、世界や身の回りの物事を少し多面的に捉えるようになりました。

服が私たちの手に渡るまでに…

みなさんは、洋服についたタグを気にして見てみたことはあるでしょうか。普通、洋服のタグには洋服が縫製された国が記載されています。見たことがある方はお気づきかと思いますが、そのほとんどが中国やバングラデシュ、ベトナムといった国々です。

グローバル化が進み、洋服は国内で生産されていたものが、海外で生産されるようになりました。洋服を含め、多くの製品が、本社のある国内ではなく、中国やバングラデシュといった国外で製造されるようになったのは人件費や設備費を節約できるからです。そしてそこにできた金銭的な余裕こそが、ファストファッションブランドが格安で商品を販売できる理由なのです。

人件費の削減

企業は人件費を抑えるために、労働力の安い国や地域に生産ラインを構えます。しかしそういった地域で働く人々の多くは劣悪な労働環境下で半強制的に働かされ、到底その労働量に見合わない賃金を受け取って、苦しい生活を余儀なくされています。また、劣悪な生産環境は地域の環境やそのあたりに住む人々の健康をも脅かします。

このようなファストファッションの負の側面を知ってから、私はファストファッションを利用しなくなりました。

次の投稿からは、その具体的な実態をご紹介したいと思います。


古着の可能性を世の中へ、

著:Tasuku

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