一皿、一丼の完結ごはんで、春から初夏までの彩りを味わう(長谷川あかりさんレシピ)
私は常々、食べることに貪欲です。
色々な食材を食べたい。
健康に良いものを摂取したい。
好きなものを食べたい。
見た目も楽しみたい。
だけど自分で作るのはちょっと面倒…
ああ、なんて強欲わがままな私。
でもそれが、それこそが私なのです。
ということで、私は私のままで欲望と叶えられるようになんとか行動します。
そんな時、頼りになるのは長谷川あかりさんのレシピ。
今回は、一皿もしくは一丼で完結するごはんものを集めさせて頂きました。
一つの器に盛るとさっと食べられるという利点がありますが、見た目の彩りももっと味わいたい!ということでイラストを描きました。
すぐに食べ終わってしまう儚い喜びから、「あなたのレパートリーの一つになる」という永遠の愉悦になったら幸いです。
梅香る
ピラフは淡いワントーン。
そこに、大葉の緑が春の訪れを感じさせてくれます。
梅も入っていて、2月に一足早く春の訪れを感じさせてくれる花も連想できるので、私にとっては早春の色合いです。
こっくりとしたバターの風味に、時より梅がキラリと酸味を放ち、大葉がスッと味を引き締めます。
鶏肉の旨味とやんわり大根の優しさに、脳内では「ビバルディの春」が流れるでしょう。
春の息吹
白く透明な新玉ねぎと、メタリックな鰹の茶色。
両者とも光を反射してキラキラと輝きます。
そこに紫蘇の緑が混ざり、ごまの黄色が散乱し、重曹的な景色を作ります。
光る魚はその生命力からか味のクセが強いけれど、負けないバランスで薬味をたっぷり入れるので、素晴らしい調律が行われます。
旬の野菜と旬の魚を食べられるのは生命の喜びと言えるのではないでしょうか。
色づく景色
茶色の中にパッと放たれた赤は、まるでチューリップ。
紫蘇も入れる緑も映えて、なんとも華やかなお料理です。
牛肉のまったりとした脂とトマトの酸味のマリアージュ。
そしてたまに弾ける香ばしい胡麻。
甘辛な味付けも食欲をそそります。
丼に盛るのも良いですが、長谷川さんのように素敵な洋風の器に盛ると気分がさらに盛り上がります。
たんぽぽのお布団
私はケチャップライスを卵で巻けないので、薄焼き卵を作ってお布団みたいに被せます。
そこに青ネギをぱらり。
そして、お醤油をかけて頂きます。
卵の黄色にケチャップの赤も綺麗ですが、緑のアクセントも中々の美しさです。
ケチャップライスは、鶏の旨味と玉ねぎの甘味、そして焦がし醤油のコク。そして最後にバターが上品に香る卵のお布団を被せる…
我が家のオムライスはこちらで定着しました。
新緑と葉桜
春キャベツの黄緑って新緑だったのかーと、縁がピンクのかまぼこを入れて気づきました。
満開の桜は美しいですが、若葉の中にぽつりぽつりと残る花のピンクは可愛いです。
かまぼこは、彩りのためだけでなく海鮮の出汁の役割もになってくれています。だから、豚は旨味を封じ込めて食べるときに美味しさを発揮します。
さっぱりと食べ疲れない中華丼は、本当に宝物みたい。
もうすぐサマータイム
パーンと明るい黄緑と赤は、夏の始まりを告げるようです。
太陽の光を跳ね返せるくらい鮮やかな色たち。
この色合いで朝食を取れば、気持ちよく目が覚めます。
トマトとツナの味の中で爽やかに生姜が香り、クリーミーなアボカドと合わせると今までに食べたことのない美味しさが…
なんだか食べるだけで綺麗になれそうで、田中みなみさんを彷彿とさせます。
おわりに
お野菜もお肉もごはんもまとめて一つの器にのせることは、時短とか洗い物の軽減だけではない魅力を紹介しました。
食べ終わるのは一瞬だけど、自分で何度も作れば楽しみの幅も増えるのではないでしょうか。
あなたの食卓に春や夏の風が吹きますように。
この記事が気に入った方はこちらの記事もオススメです
他の記事もどうぞお楽しみ下さい!