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身内の裁判をとおして知った弁護士の人々。そして弁護士という職業!体験談!

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日本は訴訟社会ではない。普通の生活をしていたら、あまり法律を意識することは無いだろう。まして、弁護士と話す機会など、ほとんどないはずだ。

ところが45歳を迎えた私は、突然に弁護士と話すことになる。しかも、10名以上の人たちとだ…。

家業を継いだ私にとって、このとき最大の危機に直面していた。問題は、規制緩和の流れ。この事態により、体力のない取引先が次々に潰れる。生き残っている業者も、業務内容の転換を余儀なくされた。打つ手はないと決心したとき、頼ったのが弁護士だった。問題は先代が無理な事業拡大をねらい、多額の借金をしていたこと。引き継いだときには身動きができない状態だった。弁護士からの助言により、すんなり事業をたたむことができた。これが最初の弁護士との付き合いになる。

私には親族が多い。父の兄弟12人、母の兄弟が5人。それぞれ子供がいて、従兄弟が30名近くいる。そして、父の系統でいえば、いとこで一番の年長だった。そんな私に親戚からさまざまな相談がくる。もともと一人っ子の私だが、根からの世話好き人間。頼まれたら最後まで面倒をみるという性格だ。この時期、そんな話が何人もの親族からもたらされた。

事業に失敗した従兄弟。
千葉に住むこの従兄弟は、もともとは車両整備の専門家だった。しかし全く畑違いの飲み屋をはじめる。しかも女の子のいる店だ。はじめは順調だったらしいが、途中金が回らなくなる。そのとき相談してくれればよかったのだが、知り合いの同業者に金を借りたそうだ。しかし、さらに借金はかさみ、身動き取れなくなる。結局、親に泣きつき、その親から私に相談がきた。その債権者との交渉を弁護士に頼んだ。支払いは国の制度を使い、解決にいたる。

別の親族B氏。母方のいとこにあたるB氏は、結婚して、親の敷地内に家を建てる。ところが、夫婦仲が悪くなり別居。本人も家に帰らない日々が続いたようだ。この時、家のローン返済が滞ったという。債権者の銀行は、裁判所に訴えた。そして、裁判所より、出廷する旨の郵便物がその自宅に届いていたようだ。しかし本人は、ずっと留守のままだった。気づいたときには、差し押さえられ、すぐに売却されてしまう。わずか1ヵ月数万円の返済だったようだが、家を失い、しかも残債も残った。本人に聞くと金は全くないという。仕方なく弁護士に依頼し、少しずつ返済することで決着する。

事業をたたんだ私は、就職活動にはいる。そして入ったのが都内にある製造会社だった。仕事は、総務の責任者という立場。取引先は大手企業と官庁である。ビルも新しくモダンな作りでキレイだった。ここなら大丈夫だとは思っていたが、社員がボロボロと辞めていく。結果、私の仕事の半分は求人業務となった。

昼食を古参の職人と一緒に食べるようにする。そして会社の状況を聞きだす。すると、私のはいる2年前に、会社の責任者だった部長と、オーナー社長との間で争いがあり、その部長は社員の半分を引き連れて新会社をつくったという。直近では、総務部長とオーナー社長との揉め事。このことで、この部長も出て行ったそうだ。そうして空いた席に、私が入ったというのだ。

私は、しまった!と思ったが、すぐには身動きがとれない。入社から2年後のとある日、弁護士がやってきて、今日限りで会社を閉鎖する!明日からは会社に入れないと言う。やはり、そうきたか!と思った。とにかく、これも初めての経験、私が社員側の代表となり、弁護士との折衝にあたる。結果、1ヵ月分の給料だけすぐに払ってもらうことで決着した。

そんなガタガタしている中、友人の税理士から声がかかる。士業仲間10人と団体をつくり、事業を行う!力を貸してほしいとの申し出だった。その中に、弁護士が2名いた。発起人は、不動産屋(宅建)のC氏。事業内容も決まり、動き始めると、このC氏が病気になり、自分は参加できないという。すると、このC氏の求心力で動いていた団体であるが故に、一気に失速。私には、もうどうにもできなくなった。

ただ覚えているのが、会合の席で、彼ら弁護士が言うのは『非弁行為』という言葉。日本では、士業同士の垣根があるが、グレーゾーンも多い。弁護士としては、我々の分野という意識があるが故に、このことには腹を立てているようだった。

まとめ
弁護士と一口に言っても、それぞれ専門がある。依頼する場合は、その専門分野の人を選ばなくてはいけない。また、人間性も大事だ。事前に相談してみるのが良いだろう。1時間10,000円はかかるが、相性は良い人である事は、その後の結果にも関わってくる。ウェブ検索で、専門分野を選択し、自宅から近場の弁護士から相談するのが良い。

上記で話した他にも数件、親族の裁判沙汰で弁護士をつかった。訴訟社会ではない日本でも、ここ一番は弁護士のご厄介になることもある。気楽に相談してみることを、おすすめする。

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