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「ONE PIECE FILM RED」アンコール上映に寄せて

※映画や本誌などのネタバレを含みます。


前書き:ONE PIECEと私

私はONE PIECEとともに人生を歩んでいると言っても過言ではありません。
物心ついたときに連載がスタートしたONE PIECE。
初めて触れたのはアニメからですが、あれよあれよと言う間にハマって、当時なけなしのお小遣いで単行本を揃えたのを覚えています。
自分で働けるようになってからはジャンプ本誌を追うようになり、現在も電子媒体で毎週楽しみに読んでいます。

そんな私の推しは当時から変わらずシャンクスです。
ミホークやクロコダイルやハンコック様も推しですが、一番はシャンクス。
そんなシャンクスが25年の時を経て、映画のタイトルになり、フィギュアやらいろいろ急に供給がやってきて戸惑うオタクになってました(笑)
ジャンプ本誌では登場も増えてきましたね…!

REDが初めて放映されてからもう何度劇場に足を運んだかわかりません。
実は、REDの世界初先行上映のイベントにも当選しておりました。
武道館で初めてREDを見たときの衝撃は今でも忘れません。
一生分の涙を流しましたね…

そんなこんなで、放映当時はまだnoteをやってなかったのでアウトプットしていませんでした。
アンコール上映に行ってきましたので、改めてアウトプットできればと思い、筆をとった次第です。

人間の身勝手さが生んだ一人の女の子の顛末

REDはこの言葉に尽きると私は思っています。

私も好きなアイドルやアーティストがいっぱいいます。
そのアイドルやアーティストに対して向ける感情は誰しもが違いますし、このアイドルはこう思ってるからこういう行動をするだろうって思う気持ちも正直どこかにあると思います。
身勝手ですよね。一方的に好きな人にこう在ってほしいと願うのは。
一時的な苦しみや悲しみのはけ口を遠くのその存在に当てて、それが違っていたら抗議する。
今やSNSが流行り、たくさんのネジ曲がった感情が毎日のように流れています。

まさに、ウタはその被害者であると言ってもいいのかなと思います。
海賊である自分たちとは離れて世界一の歌姫になってほしいと願うシャンクス。海賊や理不尽なことから救ってほしいと願うファン。
そんなたくさんの声をきいて、ウタは自分の能力を使って、文字通り悲しみ苦しみの現実から切り離そうとします。
みんなの心に寄り添い、共感性と責任感があって真面目な彼女は、みんなが願う「海賊嫌いのウタ」で在ろうとする。
それに対して肯定の声ややり過ぎだと否定するファン。
本当に身勝手ですよね。
でも、悲しいけれどそれが人間なんでしょうね…。

ウタも周りからのたくさんの感情を上手くコントロール出来たらよかったかもしれませんが、彼女の時間はシャンクスと別れた12年前で止まってしまっていたんですよね。
ウタとルフィの最後の会話がとても印象に残っています。
「いつの間にかルフィの方が背が高くなっていたんだね」からの二人の会話にいつも泣いてしまいます。
ルフィの方が12年の間にたくさんのことを経験して大人になっていたわけです。
自分の幼さを自覚しながらも、最後までルフィのお姉さんでいようとするウタの台詞が物悲しいです(;_;)

時が止まってしまっていた彼女はゴードンという存在はあれど、本当の意味では一人ぼっちだったし、彼女を守る存在はいなかったわけです。
そんな彼女に、濁流のように押し寄せる人間の身勝手さをコントロールできるはずもなく。
もし、シャンクスが12年前にそれでも彼女と冒険を続けていたらまた違っていたのかもしれないと思うと、胸がぽっかりと空いた気持ちになります…。

これが見たかった!が詰まっているRED

ウタを救い、みんなが現実に戻るためには麦わらの一味と赤髪海賊団の共闘が必要…!見たかった、これが見たかったんです(;_;)(;_;)(;_;)

ヤソップとウソップの親子が見聞色の覇気で視界が繋がり、一味と赤髪のクルーが息を合わせてトットムジカを無力化していき、最後はシャンクスとルフィが力を合わせて消し去ります。
新時代とウィーアー!がかけ合わさった楽曲も素晴らしいですし、何より麦わらの一味と赤髪海賊団の共闘!25年ONE PIECEを追いかけてきた自分にとって、これが見たかったんだよ…と初めてREDを見た武道館でずっと泣いていたのを今でも覚えています。

他にもFILMシリーズといえば可愛らしいマスコットキャラクターが出てきますが、今回はベポが小さくなったりサニー号が可愛くなったりと、想像もしてなかったことが(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)
サニー号とちびベポが可愛すぎて、思わずぬいぐるみが出たときは真っ先に購入してしまいましたね…!
ゴードンに合わせてちびベポが音階を合わせるシーンが可愛くて無限に再生してしまいます。

何より、戦いが終わったときにシャンクスがルフィに向かって「新時代は目の前だ」と言います。
当時、本誌でもルフィが一味に自分が目指す新時代を口にする場面がありました。(明記されてはいませんが)
ルフィが目指す新時代、シャンクスが思う新時代、それが重なっているのか…、重なっていると信じてやみません。
正直、未だにシャンクスの行動の真意は見えません。
何故フーシャ村にいたのかも、ゴムゴムの実を持っていたのかも。
シャンクスがラスボスなんじゃないか、なんて声もあります。
上記にも書いたように身勝手な私の気持ちですが、シャンクスはいつまでもルフィの憧れであり、いい兄貴分で在ってほしいと思います。

一番好きなセリフ

REDの中で一番好きなセリフはルフィの「当たり前だろ!」です。
終盤、ゴードンが自分の後悔を口にし、ルフィに対して「どうかウタを止めてほしい」と言った返答です。
私はこの「当たり前だろ!」のセリフから映画の最後まで毎度涙腺が崩壊してます(⁠´⁠;⁠ω⁠;⁠`⁠)

ルフィは、アーロン編で助けを求めるナミさんに対しても、エニエスロビー編でウソップに対しても「当たり前だ」と言っています。

ルフィにとって大切な仲間を守る、助けることは当たり前なんですよね。
任せろ!とかそういうことじゃなくて当たり前。
ルフィ船長にそう言われると、どんな困難でもどんな強い相手だって助かるんだなっていう絶対的な安心感がありますよね。

まとめ

いろいろ書いておりますが、要するにREDが大好きということです!
ウタの楽曲もどれも大好きでCDを数えきれないくらい再生してますし、映画自体も4DXやIMAXなど様々なかたちで楽しみました。
Blu-rayも購入して、家で何度でも見ていますが、やっぱり映画館のスクリーンと音響で見るのは全然違いますね。
今回一年以上の時を経てアンコール上映の機会に恵まれて本当に嬉しいですね。
まだ見れていない方もそうでない方もぜひアンコール上映に足を運んで頂きたいです。


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