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中途半端に休むなら、しっかり休んでほしい(とある経験談。)

いままで休職シリーズを少しずつ書いていきました。

今回は私の経験談を書きます。新卒時に配属されたときになります。

1.係長がよく休暇を取得する人だった。

私は新卒で某田舎県庁本庁の土木部所管の行政財産などを扱う主管課に配属となりました。
その課でも、係長を含め3人で構成される小さい係に配属になりました。(係が小規模すぎて、今では組織改編もあり、かなり前に係自体が消滅していますが・・・)
その時の係長の話をします。
その係長ですが、配属当初、それほど違和感は持っていませんでした。
しかし、最初に?っと思ったは、予備監査(日頃の事務を監査委員事務局が徹底的に聞き取りします。)がある6月金曜日に有給を取ると言い出したのです。
予備監査に休むなんてよほど、なにかご家族のご事情でもあるのかなぁと思いました。
新卒時に右も左もわからぬまま、係長なしでこの予備監査に対応しました。
もう1人の係員も私と同時期に配属された方で、非常にバタバタしながら、対応した記憶があります。
予備監査も明けた火曜日。(金曜から土日を挟んで月曜まで有給でした。)なにやらリフレッシュしたような顔で出勤してきた係長がいました。
なんと、北海道まで行って山に登っていたと言っているじゃないですか。本人が自分から言ってきました。前から宿を予約していたので、予備監査の日程がわかったときは変更がきかなかったと言いました。
その後も、何かあるとちょうどのタイミングに有給休暇を取得していました。
有給休暇は権利であって、理由を問われるものではありません。
が、新卒時の私は少々引っかかるものがありました・・・

2.係長がそのまま休みがちになった。

そのまま?を抱えて過ごすことになりました。絶妙なタイミングで休むので、新卒なのに、本庁特有の業務である議会対応や予算対応で忙殺されました。これに加えて補助金交付・検査業務もしていました。
係長が不在のことが多く、決裁がなかなか回らないことがありました。
また、私が配属された年から課長が変わり、雰囲気が変わったとも聞きました。課長はわかりやすく言うと「バリバリ系」でした。
元々企画部門にいた方だったので、頭のキレが非常によく、指示が矢継ぎ早に飛んできました。
普通なら係長にまずは指示が来るところですが、係長が不在のことが多く、もう1人の係員と新卒であった私に直接指示が飛ぶようになりました。
係長はというと、もともと、ここで休むから!?ということがありましたが、年が変わってから、少しずつさらに休みが増えてきました。
週に1日間ひょこっと出勤し、それ以外は休暇ということがあれば、出張時は直行直帰でやってきて、その前後は有給休暇を取得ということがありました。
1月に有給が付与されたと言っても結構休んでいるなぁという印象でしたた。

3.係長が課長と話すらしなくなった。

そのうち、私は異変に気づきます。係長が課長と全く話をすることすらしなくなりました。目すら合わせません。
課長がたまに話しをかけて、指示を出すと、係長は、気分が悪い。といって早々と早退したことがありました。
あとでわかったことですが、この係長、課長の「バリバリ系」が嫌なのと、それについていくことに拒否感があり、反りが合わなくなったとのことでした。
話しかけられるだけで、動悸がし、気分が悪くなるとのことでした。
そのうち、課の親睦会などにも一切来なくなりました。係長はお酒を飲むのが好きな人でした。飲み会が嫌なはずはありません。
有給休暇も日数に限度があるので、それほど休むことは、以前に比べて少なくなりましたが、係長と課長は一切目も合わせぬ、話もせぬ。という状況なので、課長から案件が直接降りてくる状況でした。
係で整理する者がいないので、本当に来た業務をとにかく精一杯処理しました。

4.私自身が反省すべき点

その後も、この係長と2年間一緒で、私が異動するまで業務をしましたが、同じような感じでした。課長も異動しなかったので、係長は毎日がしんどかったと思います。
今思えば、課長がいるだけでそのようなことになるので、係長はうつ状態だったと思います。(医師の診断がなかったようなので、憶測です。)
しかし、私も新卒時で自分の業務で本当にキャパオーバーであったので、なかなかフォローというか、係長を支えようという心の余裕がなかったと思います。
もう1人の係員ともたまにこのことで話しましたが、もう少し、お互いにフォローできたらなぁということを当時言っていました。
もちろん管理職も見かねて、私達の係の業務の一部は同じ課の課長補佐にサポートしてもらいました。
特にこの課長補佐には面倒な議会対応や予算対応、加えて国との調整もほとんどテキパキやっていただきとても助かりました。

5.でもやっぱ言いたいことは少しある。

この段で最初に前置きしたいのは、係長は悪くありません。また、課長も悪気があってしていたわけではないです。パワハラというわけでもないと思います。
ただ、しんどかったらどんどん「しっかり休んでほしかった。」に尽きます。
少しずつ、有給休暇で凌げばいいや。は本人がよくても、周囲の係員にしわ寄せがきます。
しっかり診断書をとって、しっかり休めば、体調も整えることができたと思います。
特別休暇を取得し、その期間が長くなれば、欠員補充と言わないまでも、パートタイムの非常勤職員などが来てくれたかもしれません。
少しずつの有給休暇だと、体調が整わないかもしれませんし、「有給休暇」という扱いなので、人員的な措置は一切ありません。
本人は特別休暇のような「病休」となると、人事的なペナルティがあると懸念していたかもしれませんが、特別休暇ぐらいだと、公務員の退職手当には一切影響はありません。人事履歴書にも載りません。
また、退職手当には影響がでますが、特別休暇が長引けば、「休職」というのもあります。

中途半端に休んでしまうと、難しい問題が生じます。

当の本人が一番大変と思います。周りのことを考える余裕などないかもしれません。

でも、大変だな、しんどいな。とおもったら、どんどん「休める」環境を作ることがとても重要と思いました。

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