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学校事務の現場より その4(昼休み編)

今年3月まで県立学校で事務をしていました。
4月から異動しました。異動して本当によかったなぁ。と思うことが1つあります。

昼休み(60分)が、ほぼ毎日確実に取れることです。
「当たり前だろ。」と思った人。多いと思います。だけど学校は違うんだよなぁ。(例外はあると思います。)
異動はしましたが、久しぶりに学校事務シリーズです。


1.昼休みは「45分間」ありますが、「取れません」。

要約すると、この一言に尽きます。昼休みなんてあってないようなもんです。とれません。なぜか。
学校は子ども中心。その次に中心なのが教員です。教員は日中は授業などで手が離せません。
それなので、教員あての外部からの電話、訪問は教員の手が空いている昼休みに集中します。
では、その窓口は誰が対応するのか。学校の最初の顔たる「事務室」ですね。
昼休みはお昼ごはんの時間ですが、そんなのお構いなし。
電話・来客はひっきりなしに来ます。待ったなしです。
空きコマがない教員も事務室に用事がある時は、この「昼休み」を狙ってきますね。
事務室に用事がある生徒たちも「昼休み」にやってきます。
誰かが対応しないとなりません。非常勤の嘱託員さんもいますが、時給制なので、お昼休みはしっかり取っていただきたいところです。
結局、犠牲になるのは正規の「事務職員」なのですよね。

2.「昼当番」なんてものはない。

「窓口系の職場にいるけど、昼休みも来庁者対応しているよ。」という声が聞こえそうです。えーわかります。「昼当番」ありますよね。
ただ、その場合、「昼休み」はずらしてとれますよね?別室でお昼ごはんを食べられますよね?
県立学校の事務室の場合、事務職員は、事務長さんを含めて多くて4~5人。一人でも欠けると、日中の電話対応や来校者対応がしんどくなります。
ましては、電話や来校者は昼休みを終えてもあります。
そうなると、「昼当番」なんてもうチームで対応ですよね。
ご飯なんてゆっくり食べられません。私も3月まではお昼はお弁当ではなく、コンビニで買ったおにぎりやサンドイッチが多かったです。
理由は「片手で食べられるから」。
ラーメンとかはNG。窓口対応とかあると、3分以上かかりますからね。麺が伸びるし、熱いとお腹にかきこめない。
別室があるなら、ゆっくりご飯を食べたいです。
でも、そんな部屋が学校にあるはずがない。空き教室はないことないですが、選択授業をやっていたり、予定表に書いていない!?ことを急にやったり。本当に「事務職員」は後回し。と感じること多々ありました。

3.「昼休み」の振り替えなどはない。

こうした「昼休み」の現状ですが、「振り替え」などは一切ありません。法規的に問題ありだろ。とか言われそうですが、これが実態です。(いや、うちの学校は違う。という声はあると思いますが。)
しかも時間も「45分」しかありません。あっという間です。適当にご飯を食べたら、来庁者などの対応です。
参観会や面談日となれば、なおさらこの「昼休み」はないも同然に近いです。受付事務をしないとならないし、校内の案内もあります。
あと、何故か育休中の職員とかもこの「昼休み」の狙ったかのように来るね。校内の事情を少しでもわかる方は、どうか配慮願いたいものです。
あ、ちなみにこの「昼休み」が「45分」しかないせいで、時間外勤務の前に「15分」の空き時間を入れますね。実態は労働していますが。
「8時間を超えて労働する時は、少なくとも1時間の休憩時間を設けないといけないから」だそうです。
実態としては、終業直後に休憩なんて入れないんですけどねぇ。残業する前に15分間のティータイムが事務職員にはあると、教育委員会に思われているのでしょうかね。

Q 休憩時間は法律で決まっていますか?
A 労働基準法第34条で、労働時間が
 6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分
 8時間を超える場合は、少なくとも1時間
の休憩を与えなければならない
、と定めています。

労働時間・休憩・休日関係(厚生労働省ホームページ)


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